第13話 アミアが起きるまで
ギリギリ宣言通りで来ました!とりあえずアミアが起きるまでです。修正をちょくちょくすると思います!!
「アミア!?」 パシッ
白露の質問の後、突然倒れだしたアミアに俺は驚いた。
困惑するだろうとは思っていたが、まさか倒れてしまうとは。
ひとまずは倒れていくアミアが地面に激突する前にキャッチ出来てよかった。
…白露はあまり焦っていないところを見るとこうなることがわかってたのかな?
まぁ、焦っても動けないんだけども。一応聞いとこ。
白露はあの質問をすればアミアがこうなる事がわかっていたのかい?
《…えぇ、多少は。しかし予想外です、てっきり出て来るかと思ったのですが。》
出て来るって何が?
確かにアミアは質問の直後、何かおかしかったが。
まさかアミアに悪霊でも憑いてるってのかな?
《…これから言うのは私の推測なのですが、それでもよろしいですか?》
何も分からない俺にOK以外の答えがあると思うかい?
むしろ白露の推測って当たりそうな気がするから頼りにしてるよ。
《そう言われるとなんだか照れますね。》
えへへと白露の顔が柔らかくなった。
しかし次の言葉を言うため顔をキリッとして。
《では私の推測を言いますとアミアさんの中には精霊が宿っている、という事です。》
精霊が?
《はい…と、この続きはアミアさんをどこかに寝かせてからにしましょう。》
あぁ、そうだな。
さすがにずっとアミアを手に抱えとく訳にはいかないからな。
それから俺達はどこかアミアを寝かせそうな場所を探した。
そして森の中に一本の大樹を見つけた。
ここなんか良いんじゃないかな?
白露に言ってみるがすぐには返事がなかった。場所探しの際、二手に分かれたので少し遠くに行ってるのかもしれない。
と思っていると、
《確かにここなら良いですね。木で日陰が出来ているので涼しいですし。》
戻って来たみたいだね。
というか今更ながら、移動出来ないのにどうやって探しに行ったんだい?
《それは少し高度が高いところをイメージして霊体化したのです。視力にはなかなか自信があるので探すのには苦労しませんでした。いくつか候補を見つけたのですが…うん、この場所が一番良いでしょう。》
なるほどね。
んじゃ、アミアを寝かせますかね。
とりあえず俺は木の周りで寝かせるのに条件のいい場所を探す。
《…さっきも思ったのですが、何故お姫様抱っこをする必要があるのでしょう?》
だって肩に担ぐ訳にもいかんだろう?
これが一番良いかと思って……何故そんなに不機嫌?
あ、もしかしてアミアが俺にお姫様抱っこされるのを不快に思うだろうからその事への配慮かい?
《…はぁ。》
何故ため息を吐くのか。
まぁ、アミアを下ろしましょうかね。
よいしょっと、という声を心の中で呟きながらアミアを少し草の生えた日陰のところに寝かせた。
すーすーと寝息が聞こえてくる。
ん〜、水でも汲みに行っといた方が良いかな?
白露、この近くに川か何かはないかい?
《確かここから北に500mほど言った場所に水が溜まった穴のような場所がありましたよ。》
えーと、この場所から北ってどっちだ?
かなり方向感覚が狂ってるせいか全然分からん。
あっちですよ、という白露が指差す方向に目を向けて俺は、
白露はここでアミアを見ててな。
と言ってその方向に走って行った。
side白露
…まったく、勝手なのですから。
私がここにいても特に何も出来ないというのに。
今の私には体を実体化するほどの妖力は残っていないのですよ?例えここで獣が来ても今の私では撃退も出来ませんし。
そもそもアミアが起きたとしても私では会話も出来ない。
まぁ、ハルに関しての愚痴を言っても始まりませんね。
…しかしどうしましょうか。
私は霊体化している状態では動く事が出来ませんし、霊体化を解くと強制的にハルの元へ戻ってしまいます。
仕方ありません、暇つぶしにアミアの寝顔でも見ていましょう。
…ふむ、可愛いですね。
勇者さんが夢中になるのも分からなくはありません。
絵に残したいほどです。
……ハルはこういう娘が好みだったりするのでしょうか?
おおっとぉ?!私は何を考えているのでしょう!?
まだハルがあの人と決まった訳ではなのですから、もっと慎重にいかねば…!
ハルがあの夢のあの人なら、と思わなくはないのですが如何せん勇気が…なにせ偽物にも会った事がありますし。
私も里を飛び出してから色々な経験をしましたが、あれほど私をキレさせたのはあの時だけでしたね。
そう白露が思うと彼女の目は野生の獣のように変化した。
あまりの怒りに霊体化している白露の体がぶれる。
顔は好戦的な笑顔になり、威圧感は同族の日護涼華を軽く超えるほどのものになっている。
そんななか白露が思う事はただ一つ。
…あの野郎とまた会ったら今度は絶対に潰してやる。
この一つだけである。
この時の怒りは離れてるはずのハルはもちろん、かなり遠い赤狐・日護涼華にそれぞれ、
ハル「あれ?白露怒ってないか?俺なんかした?土下座で済むかな…。」心の声
赤狐「マイスイートハート、怒れる貴方もうつくs (略)」いつも通り
日護「…あの娘を怒らせるなんて、自殺志願者かしら?」ヤンデレ→通常に回帰
という感想を漏らさせるほどだった。
おっと、いけませんね。これ以上は霊体化を維持出来ないかもしれません。もっと感情を制御しなければ。
【やれやれ、そこまで威圧感出さんでも妾は逃げも隠れもせんぞ。】
突如心に直接伝わってくるような声が聞こえた。
!?
これは思わぬ収穫ですね。
私が出してしまった威圧感に精霊が反応してくれたようです。
【とりあえずはその威圧感を抑えんか、上代一族のものよ。】
…どうやら私の事は少し知られているようですね。
私は感情を落ち着かせて出ていた威圧感を消す。
さて、精霊に少し話でも、
【……少し話でもと思ったらお主の器が帰って来おったな。さらばじゃ。】
「おーい!帰りましたよ〜!!」
……少しタイミングが悪いですね、ハル。
まぁ、アミアさんに精霊が宿ってる事が確認出来ただけマシでしょうか。
さて、ハルを出迎えましょうか。
出来る限りの最高の笑顔で。
そして帰ってきたハルは持って来たはずの水を途中で全て落としてしまい、もう一周してきたのはまた別のお話。
アミアが起きたのはハル往復2周目到着時の直後である。
とりあえず偽物はドンマイ
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