第9話 …なにこのカオス?
第13話です!今日は最近の時間よりは早めに投稿しました!
あの大きな音がした後、すぐ俺はアミアが洗ってくれていた着物?を着て…その時初めて裸の上半身を見たせいで少し鼻血が///
幸い白露にはばれなかったのでよかった。
そうして少しのトラブルに動揺しつつ俺達は部屋(病室ではなく普通の宿の部屋だった)を引き払い現在は煙が上がっている方角、つまり研究所跡地に向かって森の中を移動している。
そんな中アミアが、
「ハルさん、聞きたい事があるのですじゃ。」
「はい、なんでしょう?」
「いくら大きな音と煙が上がってるとはいえ、関係がないかもしれませんし私たちが戻る必要はないのでは?」
《私も思っていました。あそこに戻る必要性は無いように思うのですが…。》
二人は何故研究所の方に行くのか分からないと言った顔で俺に尋ねて来る。
というか君たちってそれをこんな中途半端な距離まで来といて言うのか…。
まぁ、俺だって別にそんなに戻りたいわけではないが…あっちの研究所って縛っておいた勇者放置したまんまじゃない?
勇者だろうから大丈夫、なんて根拠はないし結構な付加効果みたいなのを白露が縛っていた植物にかけてたみたいだから抜け出せてるかも不安だ。さすがにあの勇者と言えど死んでしまったら寝覚めが悪いし。
「いえ、あちらには勇者を縛ったまま置いて来てしまったので万一の事を考え、一度確認に赴くのが良いと思いまして。」
「あ!?」
《……あ。》
アミアは片手を口の方にあて、白露は目をそらしながら驚きの声を上げた。
忘れてたのね、君達。
しかしアミアよ。友達になりたいって言ってたんだから覚えといてあげなよ…。
まぁ、その後にもっと衝撃的な事が目の前で起こったのだから仕方ないと言えば仕方ないかもしれんが。
…よく俺は思い出したな。
一番思い出しそうに無いのは明らかに俺なのに、何故俺は思い出したんだろう?
……考えても仕方ないか。
ところで白露、何だね今の間は。まさかとは思うけどあの爆発って君が植物にしてた細工のせいじゃないだろうな?
《………い、いえ。それは無いと思うんですけど。》
あからさまに目をそらしながら言われてもな…。
絶対なんかあるな。
…本当に無いの?
《…実は私の術が一斉に発動した場合ならあのくらいの爆発が起きる可能性も…あったりなかったり。》
何故そんなに曖昧なんだい?
《だって、私がかけた術が一斉に発動するなんて勇者さん一人では不可能ですし…前例がありませんしぃ…。》
なんか微妙な顔をして答える白露。
…というかそれって敵がいる可能性が高いんじゃないの?
どんな術をかけてたのかは知らないが白露の言った話で推測するなら外部から干渉を受けて術が発動した、という想像も出来る。
その干渉した者が勇者の仲間なら良いのだが、もし違っていたら…。
ま、推測でしかないから確証もなく、証明は出来ないが。
それにこれは最悪の想像でしかなく、もしかしたらただの一般人が勇者を不憫に思って助けようとしたのかもしれない。
「あの、」
「はい?」
声がした方向を向いてみるとアミアがなにやら不安そうな顔で話しかけて来た。
…あれ?もしかして俺、考えてる事表情に出てた?
「あの、勇者は大丈夫でしょうか?」
…ここで俺が言う事って一つしか無い気がする。
だから俺は笑顔でアミアを落ち着かせるように言った。
「大丈夫ですよ。勇者はアミアの友達になるのでしょう?なら大丈夫です。」
何か余計で、言ってる意味が俺自身分からない事を口走ってしまった。
何が大丈夫?!根拠が意味不明過ぎるわ!!
俺がそう思っているなかアミアは俺の言葉を聞いて一瞬あっけにとられたような顔をしたがそこからクスッと笑みを浮かべて言った。
「そうですね。勇者は私の友達になるのじゃから…大丈夫ですな!」
「ふふ、そうですよ。それにあれが勇者が起こしたものとは限りませんからね。」
さっきの言葉で引かれなくてよかった。
それにしても微笑ましいねぇ。
思い人に心配してもらってる勇者には少し嫉妬してしまうよ。
勇者とは一度お話してみたいものだ。
ま、とりあえずは、
「現場に行ってみなければなりませんね。」
そう思い俺達は現場に急いだ。
…というか白露、君はどんな細工を勇者を縛ってた植物にしたんだよ。
ものすごくやってしまったみたいな顔をさっきからずっとしてるけど…。
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で、現場についた訳ですが。
現在、俺達は気配を消し木の陰に隠れている。白露は気を使って霊体化を解いてるくらいだ。
その時アミアが白露様はどこに?!とか騒いでたけどスルー。
何故木の陰に隠れてるかと言うと目の前で喧嘩?をしている三人がいるからです。
しかし…
ツッコミどころが多過ぎる!!!
まず、
「『白蓮』!!!いい加減消し飛べぇ!!!!」
何故まだいるんですか日護さん?!何か知らないけどあんたは赤狐のところに行ったんじゃないの?!!
一日たったらしいけど気絶してた俺からしてみればさっきの事だったからね!?
あ、やべ。思い出すと俺の足がガタガタ震える。
今放った術も当たった箇所から粉々になってもう地面が2mくらい削れてパネェっす。
さらに、
「本当なんなんだ貴方達は?!僕は姫に会いに来ただけなのに…!【氷藍剣舞】」
あら勇者さん、無事なようで何よりだけどなんなのこの惨状?
研究所は半壊してるし、君達がいるところの周りが更地になって大小なりクレーターが所々出来てる理由を聞きたいものだね。アミアなんか唖然としてるぞ。
しかも君の持ってるその剣から放たれるレーザーみたいな青い光線はなんなの?当たったところから凍って砕けてるんだけど…。
そして、
「しつけぇんだよぉ!!これでぇ!!!《影ノ針》お前らぁ、さっさと死ねやぁぁぁ!!!!」
そもそも君は誰だ?
全身黒いからてっきりあの鎧のやつが来てるかと思ったのだけど、あの鎧野郎とは似ても似つかんね。
まず図体がでかいし身長はゆうに2mを超えてるな。それにかなりの筋肉でゴリマッチョってあんな感じのやつの事を言うのかな?
服も全体的に黒だが…あれはなんて表現すればいいのか、簡単にいうなら1サイズ小さいTシャツを着てピチピチになってるといえばいいのか…なんか中途半端だな、しかもなぜか胸元が見えるよう円状に服を切っているのは筋肉自慢か?あんまり関わりたくない。
それにあいつの出した魔法か?なんか黒い何かが地面を浸食してものすごい勢いで黒い槍みたいなのが突き出して来てるんだけど…。
とさっきから色々出てるんだけど、何故かバトルしてる連中にはそれぞれの技が一度として致命傷にはならない。良くてかすり傷程度だ。
正直何この人外ども、と思わずにはいられない
白露が言う。
《私達、帰っても良いのではないでしょうか?》
確かに白露の言う事はもっともなのだが。
うん、俺もそう思うんだけど……ここ以外の木とか全てなくなってるから正直逃げ場が無い。
俺達が身を隠した瞬間に周りの木や建物が目の前の木を一本残して消し飛んだのだ。
風、氷、闇?の同時攻撃だった気がする。
運がいいと言えばいいが…現状を考えると微妙だ。
改めて情報を整理すると
ピコンッ!
*情報 今の個人の各状況 周囲の状況(自己エリア)
赤狐目当ての女性→日護涼華・戦闘中 自己エリア→ただ抉れた大地のみ
アミア目当ての変人青年→勇者・戦闘中 自己エリア→ただ凍った大地のみ
黒Tゴリラ→名称不明・戦闘中 自己エリア→全てが黒く、あるのはただの筋肉のみ
爆発を気にして来た美少女達(精神的な例外有り)・傍観中 自己エリア→彼女達の周りには木が一本
……何このカオス。
カオスってこんな感じかな?作者自身よく分かってないですが書いてみました。
アミアと勇者をどうしようか悩んでおります!
ご意見・ご感想お待ちしております!




