第6話 ケンカするのは仲良い証拠?
第8話です!
あれから俺は走り、白露は浮遊?、アミアは飛行魔法とやらを使って森や建造物が立ち並ぶ場所を飛び越えて移動している。
そして俺達がツウェルペトールの町に移動している中、俺はアミアから様々な事情を聞いた。
自分の生い立ち、勇者との出会い、それから今のツウェルペトールについて少し。
「...ありがとうございました。言いづらい事もあったでしょうに私達に話してくれて。」
《...なかなかの人生ですね。まだ幼いのに。》
確かにな、存在を消されているとは思わなかった。
何故ここまで話してくれたのかは分からないが信頼してくれてると考えよう。
しかし何か勇者のくだりの話を聞いたら勇者がアミアを追ってる理由が分かった気がする、ズバリあいつ...アミアに惚れてるな。
...この世界の男は赤狐といい勇者といい、恋に落ちたら一直線なのか?
まぁ、まだ勇者自体はアミアと再開は果たせてないわけだからこれからか。
影ながら応援してるよ勇者、変態にならなければな。
「いえ、大丈夫ですじゃ。むしろ私の事を知ってくれる人が増えるというのは私にとっては喜びです。勇者ともまた改めて会う機会があれば何故あんな奇行に走ったのかを問うて、出来る事なら友達になりたいものです。」
まぁ、喜びと言っても知ってほしい人は自分で決めますけどね、と。
ええ娘やぁ ホロリ
《えぇ、本当に。こんなに良い子最近はいませんよ。》 ホロリ
どこから出したそのハンカチ。
白露の手にはいつのまにか白露同様透けていて少し光っているハンカチが存在していた。
《気合いです。》
マジでか?!
《マジです。》
そうなの!!??
《なんかイメージして出ろと念じたら出ました。触れられるのはおそらく私だけですがこれを気合い以外でどう説明すればいいのか...。》
いや、もうちょっと上品な言葉に出来なかったものか...。
まぁ、俺も分からないし気合いで納得するしかないだろう。
しかしいくら昔会った事があるったってあんな奇行を見た後で友達になりたいと言うとは、ええ娘すぎる!
勇者の野郎、アミア泣かせたらぶちのめす!なぁ、白露よ!!
《そうですね!今後赤狐さんと同じような行動をとったら及ばずながら全力で粛清します!!》
おうよ!俺達が親代わりに守ってやろう!!
《そうですね!おy...え?!親!?そ、それだと私が母でハルが父ということになるのでは?!》
え?うん、そうなるかな
何故そんなに声を荒らげるのか...あ、そんなに嫌だったかな?
まぁ、元がそこまでイケメンってわけでもないから仕方ないけど。
というか白露は俺の男性時の姿を知っているんだろうか?俺をこっちに送ったあの仮面の女(多分)と白露は違うだろうし。
...あの恐怖は今でも忘れられない。今度白露に聞いてみるかな。
そう考えているとアミアが、
「あの、何故白露様はあんなに顔が赤いのでしょう?それにハルさんも何か顔色が悪いようですが...。」
おっと、過去の恐怖を思い出したせいで顔に出ていたらしい。
それにしても今更だが白露が霊体化している間は白露の感情の変化で俺の顔が変わる事はないらしい。
確証はなかったが今のアミアの言葉で確信出来たな。
しかし白露よ、いくら嫌でもそこまで怒らなくてもいいじゃないか、傷つくぞさすがに。
「いえ大丈夫ですよ。私が彼女を怒らせてしまっただけですので気にしないでください。」
まったく、いつまで怒ってるいるのか。
せめて背けている顔をこちらに向けなさいよ。
「え?それは大丈夫なのですか?」
「大丈夫です。口喧嘩程度のものですから。」
しかし白露はこちらに顔を向けてくれない。
なんか漏れている声を聞いてみると、
《私..母、あの人と....えへへへへへへへ》///
わけがわからん。
おそらく笑っているが...なんだ俺への罰でも思いついたんかな?
ん?アミアは俺と白露の顔を交互に見てなにしてんだろ。
「...失礼ながら、どのようなお話を?お力になれるかも知れないですじゃ!」
何故、そんなに目を輝かせているのか...。
ん〜、ちょっと恥ずかしいがまぁ言っても問題ないか。
...いや待てよ、さすがに会って数時間しか経ってない相手がいきなり親代わりになりたいって言ってもただ困惑されるだけじゃないか?
なら、この話は町に着いて一段落してから話すのが妥当かな。
「そうですね、しかし今はやめておきましょう。この話については町の宿に着いてからでも遅くはありません。」
そういうとアミアは白露を一瞥し目線をこちらに戻して言う。
「...遅くないのですか?」
俺も白露を一瞥する。
...うん、大丈夫だよ多分。
白露もそのうち直るだろう。一応町に入ったらアレ(....)探しとこう。
そう思っていると何やら前の方の光がとたんに強くなった。
木と建造物の隙間から漏れる光が強くなったようだ。
その木と建造物を抜けると、そこには鮮やかな町並みが。
「ん、もしやここが、」
「えぇ、ここがツウェルペトールにある3区の町の一つ、カイナ地区ですじゃ。」
...この流れなら普通なのだろう。
だがやはり、俺の言葉は遮られるのね...。
まぁ気を取り直して行きましょうかね!
「そうなんですか。活気のあって良い町のようです。」
「はい、ここは魔法より産業を中心とした町ですじゃ。商人もよく行き来するのでとても賑わう町です。ぜひハルさんや白露様に楽しんで頂きたいのですじゃ。」
ということらしいよ、白露。
そろそろ怒りを抑えて町を見て回ろうではないか。
《......》ブツブツ
....油揚げ。
《...........................はっ?!油揚げ!!》
思ったより長くかかったな。
が白露にとって、油揚げはやはり最高のものなのだろうな。
白露を呼び出すなら油揚げだな!
...この娘の誘拐とかものすごいイージーな気がするな。
まぁ、今は気づいてくれたからそれでいいか。
とりあえず町に入ろうと白露に言おうとしたら、
「あら、お久しぶりね。」
後ろから声をかけられた。
振り向いて見ると、そこには緑色の髪をした着物服の美女がいた。
あの着物、なんか白露の服と似ているな...、狐族の人かな?
まさか追っ手!?...でもなんで女?婚約なんだから男が来るはずだろう。
まぁ、白露の反応を見ればわか、
《えぇ!?!?》
...白露は女を見た瞬間、なにかものすごく取り乱した。
しかしすぐに息を整え自分を落ち着かせ言った。
《...何故貴方がここに、日護涼華様。》
白露の声は聞こえていないはずなのに、緑色の髪をした美女は静かに笑みを浮かべた。
どうやら知り合いだったようだが、なぜだろうさっきから寒気が止まらない...。
ご意見・ご感想お待ちしております!




