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狐の嫁入り逃亡記  作者: カラネコ
第2章 聖からの脱出
20/70

第3話 無意識に攻撃ってするものですか?

第4話です。思ったより少し長くなりました。



 ん〜、思わず叫んでしまったがこれはどうするべきなんだろうね?

 人が壁に刺さってる、というかぶら下がってる状況の対処法なんぞ知らんし....。

 まず、どうやったらこんなことになるのか。

 とりあえず引き抜けばいいのかな?どう思うよ白露?


《むぅ.........。》


 無視かいな。


 お〜い、白露さーんや〜い?


 未だに無反応とは....俺泣いちゃうよ、嘘だが。

 何か門に入るところから考え事してるみたいだけど、さすがにこの事態は俺だけでは対処できないし思考の海から現実に戻ってもらわないとな。

 では一言、


 あ、油揚げ屋がアンナトコロニー


 やば、棒読み過ぎたかもしれん....。


《え!?油揚げ屋!!?どこですか?!...あれ?というかここはどこなんですか??!え!!?なんで女の子?が壁に刺さってるんですか??!!そして油揚げはいずこですかぁぁぁぁぁぁ??!!!》


 普通に食いつきやがりました。

 もうキャラ崩壊が酷すぎる。

 まぁ、今言える事は


 とりあえず、油揚げ屋など、ない!!!!


《な!?騙しましたね!??私の純情を弄ぶなんて、ハルがそんな人だったとは...!》


 やめろよ、その文章だけ読むなら誤解されかねない言い方!?

 そんなレッテルを張られるのは赤狐だけで十分だ!!

 というか白露よ、そんなことよりこの壁に、


《それでここはどこなんでしょう?ツウェルペトールの中にしてはかなり寂れてるように見えますが....。》


 聞いてよ。

 てかいきなり冷静になったね、変わり身が早い。

 

 はぁ、俺もここがどこかはわからないよ。

 少し遠くにさっき見た建物が見えるからツウェルペトールの中にいるとは思うけどね。

 

《なるほど、ならおそらくここは国から廃棄された土地ですね。それも結構新しいので最近廃棄されたのでしょう。....しかしどこの国にもこういう場所はありますがここは何故こんなにも整備されていないのでしょう?》


 うん、確かにゴミとか壊れた建物とかが掃除もされずに残ってるな。

 目の前の研究所も材質は良い分奇麗に見えるがところどころ欠けてるし。

 でも今はそのことより、白露よ。


《はい?なんでしょう?》


 俺は親指向けながら言う。


 あの壁にぶら下がってる少女?をどうすればいいか対処法を教えてくれ。


《え?そんなものがどこに.....は!?なんであんなところに?!すぐ下ろしましょう!生きている望みがあるかは不明ですが...。》


 はいよー、...うん。このくらいならジャンプで届くだろ。


 そこそこ高いところにあるが人間の時ならいざ知らず、今は白露の身体能力のおかげで術を使うことなく少女を助けられそうだ。

 

 んじゃ、よっと!


 跳躍してとりあえず引き抜こうとおもい足をつかんだらこれが失敗。

 足を持って引っ張ってみると少女?の首がビキビキと少しヤバい音を発していたので中止。


 次に胴体を持とうとしたらこれまた失敗、右腕からカウンターを受けた。

 そのせいでそこそこの高さから落ちるはめになったが、どうやら生きていることは確認出来た。

 ...このまま放置してやろうか。


《ハル!大丈夫です!!その程度の怪我ならすぐ回復します、ですから心を広く持って!!!》


 ....そうだね。心は広く持たないとね!

 でも心が広いのと子供に説教するのは別だよね?


《私からすれば自分の顔に言うのも複雑なのですが、ハルその笑顔は怖いです。》


 まぁ、その話は後にしよう。

 とりあえず実際あれはかなり深く頭が壁に埋もれてるから頭の周りの壁を全て壊したほうが良いだろうな。

 ちなみに白露よ、君の通常の脚力は石の壁を破壊出来るかい?


《はい、おそらく大丈夫かと。幼い時は遊びでよく壁を蹴ってひびをいれてましたから、成長した今なら壁を砕くくらいなら出来るかと思います。》


 驚きの幼少時代!?

 そんな頃に壁にひび?!すごいな狐族!


《今思い出したのですが、その頃に丁度赤狐さんと初めて会ったんですよ。あの頃は鬼ごっこをよくしたものです。私がタッチすると良く赤狐さんを吹っ飛んで、赤狐さんは笑顔で起き上がって来るんですよ。》

 

 ....それってもうその頃にはあいつの変態性が開花していたってこと?

 子供の時なら微笑ましいかもしれんが今では目もあてられないぞ。


《いえ、その頃は今程酷くは.....あれ?もしかしてあの鬼ごっこって今のストーカー行為の原型だったり?》


 今更気づいたのかよ。

 鬼ごっこのくだりを聞いたら俺でもすぐ気づいたぞ。


《....そんな馬鹿な。私が彼を目覚めさせてしまったというのですか。》


 そうかもしれないな。

 ま、気にするなよ。誰がどう成長するかなんてその時予想出来るわけないんだから。

 とりあえず今はさっさとあの少女を助けてやろう。


《はい...ひとまずあの娘を助ける事を考えましょうか。妖力を操作してサポートしますので...行って下さいハル。》


 了解!おっ、体が軽くなったな。

 

 よし!三回目行きます!!


 せいっ!


 そう言って跳躍したのは良いのだが...また行き過ぎた。

 村にいたときもそうだがもう少し加減覚えよう。

 お、そろそろ良い位置になりそうだな。

 ちょうど少女ともう少しで同じ位置になりそうなところ。

 ここはあの時と一緒で壁に狙いを定めて...打つ!!!


 と思い、蹴りを放つと同時に何故か少女の右足もこちらの顔面に迫っていた。


 って、何故?!

 もうここからだと蹴りは戻せないし...仕方ない、空中で身をひねって避ける!


 ボゴンッ!!!


《..........。》


 ... あれ?なんか壁を蹴ったのとは違う感触なような?

 白露、何故黙っているんだい?...え?下?


 

 あ




 ...壁はパラッという音を出して壊れている。

 うん、それは良いんだ。

 おかしいのは壁の壊れ方だ。

 何かを中心に円状になって崩れて行っている。


 ...もう現実逃避はやめよう。

 そう、今の俺の足の先にあるのは壁にぶら下がっていた少女の頭である。











 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー







 あれからなんとか救出に成功した少女が案の定気絶していたので俺の休憩がてら目の前にあった元・研究所で休んでいる。

 やはりまだ廃棄になって時間が経ってないようで少し汚かったが使えるベッドもあったのでそこに少女を寝かせた。

 

「どうしたものですかね」


 これからどんな行動をすればいいのやら。


《そうですね、では始めにハルが私の純情を弄んで件についてはどうでしょう?》


 え?まだそれ根に持ってたの?!

 それとその言い方はマジでやめて下さい。

 普通に”油揚げ屋がいると嘘をついた”と行って下さいお願いします!


《ふふ、嫌です。》


 そこをなんとか!


 あんな言い方で他人に言われたらどんな誤解をされるか...。

 俺の社会的地位...はないけど、精神的安寧のために白露を説得しなければ!


《仕方ありませんね、今度油揚げ料理をご馳走してくれるというなら許したあげましょう。》


 ...あ、何気に俺の料理食べてみたかったのね。

 材料と設備があればいつでも作らせて頂きますのに。

 しかし友達に料理を振る舞うなんて初めてだから大丈夫かなぁ?

 ま、そういうのはその時に考えますかね。

 

 ん、了解。機会が出来たら作らせてもらうよ。


《やった!期待していますよ、ハル!!》


 はは、そんなに期待を寄せられるとプレッシャーを感じるねぇ。

 せいぜいその時までに最高のレシピでも考えておくよ


《ふふ、ハルも乗り気ではありませんか。私はその時が楽しみです。》


 いやー、本当和やかな時間だねぇ。

 友達がいなかった俺にしてみれば人生で今一番幸せかもしれないな。


「う...........ん......。」


 そんな時間も少女の声で終わりを告げた。


 おっと、起きましたか。少しこの時間を惜しく感じるが仕方ない。

 

「んん、...ん?ここはどこじゃ?」


 なんか年の割にしゃべり方がジジ臭い少女だな。

 

《あまり怖がらせては駄目ですよ。》


 わかってるって、任せなさい。


「ここはおそらくですが、ツウェルペトールの廃棄された土地ですよ。」


 怖がらせないように出来る限り優しい声色で話しかけた。

 出来る限りの笑顔も出して完璧だろう、と思った。

 のだが、


「お、お主は誰じゃ?!は!?まさか私を...いやでも!...私をどうするつもりじゃ、この誘拐犯!!」


 あまり安心してもらえなかったようであげくには誘拐犯扱いされてしまった。

 というかこの少女のしゃべり方って中途半端だな、どうせなら”私”を”儂”に変えればいいのに。


 しかしまったく、この美少女がどうやったら誘拐犯に見えるというのだろう。

 俺の笑顔も合わさって完璧な美少女になっていたはずなんだが。


《で、ですから美少女とか...!?ハルすぐに防御を!!!》


 え?


 ボゴォォォォォォォォンッ!!!!!


 元・研究所の壁が壊れてその衝撃で俺は吹っ飛ばされた。

 ちょうどベッドとは少しずれていたので少女に怪我はなさそうだがかなり困惑している様子だ。


「な、なんじゃ?!なんなんじゃ??!」


 まぁ、起きて早々こんな事態になったらそうなるか。

 かくいう俺も白露の言葉がなかったら結構なダメージを負ってただろうな。

 今もガレキに軽く埋もれているから何とも言えんが...。

 さて、だれが攻撃して来たのやら。


《この攻撃は魔法です。ということは赤狐さんではないですね。誰なのでしょう?》


 赤狐では無いのか、ま、そうだろうね。

 あの赤狐が白露に怪我をさすような行為をするとは思えんしな。

 じゃ、誰.....ん?


 カツン カツン カツン カツン


 足音、しかも金属があたるような音もする。

 どんどん近づいてるな。


 カツン


 そして壁が壊れたところから人影らしきものが見えた。

 それを見て俺は、


 ....知らんな、白露は?


《私も心当たりがありません。》


 という反応をした。

 とりあえずは俺達にとって知らぬ相手ということは、あの少女関連っぽいねどうも。


 改めていうとそこにいたのは全身黒、顔には無駄に高性能っぽいゴーグルをつけており胸に鎧、下半身は完全武装って感じの男が立っていた。





 

 これはまた、面倒ごとの始まりかな?




 








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