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狐の嫁入り逃亡記  作者: カラネコ
第1章 赤からの逃亡
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第1話 紙飛行機は閃光弾

 初投稿、処女作ですのでいたらぬところもあるでしょうがお付き合いいただけたら幸いです。今回の話はプロローグみたいな話です。


「ん?なんだ、これ」


 自身の部屋にある机の上に置いてあった紙飛行機を見てつい言葉が出来てしまった。

 まぁ、窓開いてるからどっかのガキのいたずらだろう。

  最近あるそうなんだよなぁ、一人暮らししてる貧乏学生に対しての低レベルなこういう行為。

 しかし良く二階にあるこの部屋に紙飛行機を入れれたな。むしろ感心するところなのかもしれない。


「まぁ、下らん事には変わりないが。さっさと捨て......あら?」


 なんか紙飛行機のすみに文字が書いてあるな。こういう細かいとこってなんか気になるんだよなぁ。

 なになに、開け...か。マジでガキのいたずらかもしれんな。

 そういえば前に近所のガキ大将みたいなのがこっち見てなんかニヤニヤしてたような.....


「とりあえず、開けと言うんなら開いてみますかね」

 

 ま、そのいたずらに乗る俺もたいがいかもしれんが.

..さて、どんな事が書いてあるかな?どうせ貧乏とか貧弱とかその辺の悪口だろ。

 

 そして開いてみたら.....


カァァァァァァァァァァァァァ


 突然まばゆいばかりの光が俺の目を襲った。


「ぐぉぉぉぉぉぉ?!目が!?目ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」


 目に結構なダメージを受けどこかのなんとか大佐のような叫び声を上げつつ何故自分がこんな事になっているのか俺は考える。


 

  〜脳内会議〜


 俺A『僕は今、とても目があれなんだけどこれは何故かな?』


 俺B『それはね。紙飛行機から謎の光が出たからだよ!』


 俺C『ではその紙飛行機はどこから来たのじゃ?』


 俺B『おそらく近所の悪ガキが窓から入れたんだよ!字も汚いし!』


 俺A『そうに違いない。字も汚いし』


 俺C『うむ、そうじゃな。字が汚いのぅ』


 俺A『じゃあ会議の結果を本体に伝えよっか』


 俺C『では皆の衆、一斉に方針を言うぞ。せーの!』


 俺A『【よろしい。ならば戦争だ】』


 俺B『【汚物は消毒ヒャハァァァァァァァァ!】』


 俺C『【命を大事に】』


 俺AB『......』


 俺C『......』


 俺AB『なんでだぁぁぁぁぁぁぁ!』


 俺C『え?基本じゃね?』


 俺AB『使う場所違うだろうがぁぁぁぁぁぁ!!』


 俺C『え?なん


  〜脳内会議(強制)終了〜


 なんかいらん事を考えてたような気がするかもしれないがそれは気のせいだ。


 俺C『あの〜、儂まだしゃべってる途ty』


 やかましいわ!!!!



 とりあえず相手は特定出来た。明日はあのクソガキ(何故か確定)に説教【粛正】でもしにいくかな。字も教えてやらねば

 ったく。変に手の込んだ物作りおってからに、不覚にもすごいと思ってしまうじゃないかちくしょう!...ってあれ?


「さっきの紙飛行機どこいった?」


 探してみるも部屋の中には見当たらないし、まさか窓から落としたか?と疑問に思って窓から外をみたら


「あらら、外に落としてたのかよ。反射的に投げちまったのかな?」


 道ばたに見事に落ちてた。元々俺のではないので放置しても良いのだがたまたま通った人があれを開けたらと思うとちょっと笑えないので俺は回収をしに行った。

 二階から降りるから少し面倒だなぁ、なんて駄目な思考をしながら移動した。

 




 だからかもしれない、俺が歩くたびにその地面がうっすら光ってたのをその時気付けなかったのは......





 移動中風に飛ばされないか不安だったが紙飛行機は道の真ん中の残っていた。

 ふと俺は思った。


「これもう開いたから光る心配ないんじゃないか?」


 今更気付いたが...まぁ、万が一という事もあるしここまで来たんだからさっさと回収してしまおう、と思ったら紙飛行機の開いてる隙間から文字が見えた。

 光のせいで分からなかったがやっぱり紙の中心には何か書いてあるみたいだな。


「えぇっと、か、わって【変わって下さい】......何に?」


 字が汚くて読みにくい上に主語が無いなんかよくわからない文章だった。一瞬新手の不幸の手紙かと思ったが何か真剣味を、というよりは必死さを感じさせるのできっと違うだろう。

 これだとガキのいたずらというのも何か違う気がするしなぁ


「しかし何か悩みでもあったんかな、この手紙?の書き手は」


「字も汚いし、結構追いつめられてたりするんかな?それにしても...」


《いえ、字は素のはずですよ〜!まぁ、追いつめられてるというのは間違いではないですけど》


 困った、と言おうとしたら突然声が聞こえた。


「......」


 声の主を捜して辺りを見回してみても誰もいない。


《おーい!お兄さーん!こっちこっち!!》


「.......................」


 また呼ぶ声が聞こえたが、今俺は冷や汗ダラダラである。何故なら二度目で結構大きな声なので発生源の大体の場所が分かったのだがこれがまた問題だ。

 ...発信源はさっきまで紙飛行機が落ちていた俺の真下なのである。

 そしてこれまた問題なのだが俺は今、首から下が動かない。所謂金縛りの状態なのだ。


(........まさかホラー系のフラグが立つとは!?俺はそういうの苦手なのに何故だぁぁあ!下は絶対見たくない!!!?)


 という訳で下を見ないようにしよう、という結論に至った。

 ならまずすることは.....


「君は誰かな?隠れてないで出てきて話しましょうや」


 声は女性っぽいので優しく正論を言う!


《わっかたからこっち向いてよ〜!》


 普通にスルーされました。

 まだだ!まだもう一つ策がある!!


「...とりあえず金縛りを解いてくれると助かるんだけど」


 金縛りを解かせて全力ダッシュ!作戦だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


《大丈夫!こっち向いたら解呪される仕組みになってるから!!》


 逃げ場は無いようです。


 ......仕方ない、覚悟をk


《さぁさぁ!こっちを向いて話合おうよお兄さん!!》


 わかってるよ!ちょっと待ってなさい!


《はーい!》


 意外といい子だった


 .............よし、覚悟は決まった。いざ!




   首を  下に  向けて チラ




「...........................................」


《.......................................ニパァ》


(ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁx!!!!!?)パタリ


 俺は自分の魂の叫びを聞いたのち意識が途絶えた。












....................................................................

...................................................

.................................




《おーい!聞こえてますかー!》


《聞こえてないですね。なんか形相が鬼みたいです。怖いです。》


《なんでいきなり気絶したのかなぁー?》


《あんたの仮面のせいでしょうが》


《面倒です。もうやってしまいましょうよ。》


《そうだな、さっさと終わらせるか》


《あ、あのぅ姉様達。やっぱり悪いですよぉ。せめて相談してからでも...》


《相談する前に気絶したこいつが悪い》


《そうですよー!人の顔見て気絶とか失礼なんですよー!》


《それは姉様の仮面のクオリティのせいでh...》


《マジで面倒です。もう始めますよ。》手をパンッ


《え?!ちょっとま...》


《ほいー!》パンッ


《よっと》パンッ



《《《陰陽反転・呪式まじないしき》》》






誤字・脱字などあればご指摘お願いします。

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