AIを使ってみる
「本文書きでは使わないつもり」というのは前回書きましたが、聞くところでは校正をAIにやらせるという人はいるらしいですね。流行には全力で乗っかるスタイルなので自分もなんかAIに仕事させてみたい…で、試しにCopilotさんに聞いてみました。
「小説のあらすじを書けるか?」
Copilotさんは言いました。
「できます。」
ほう。
それで、読み込み文字数制限は?
「8000文字程度で」
ダメじゃねぇか!( ´△`)
そんなん、文庫本1冊分のあらすじで書いてくんなきゃ意味無いじゃん!ヽ(`皿´)ノ
※実際に読み込ませてみると10000字ほどはイケる模様。
ああ、やっぱ使えないのか、AI( ´△`)
…いや、こんなのはどうなんだ? 作中、容姿とかビジュアル的なものを説明してるんだけど、それってちゃんと読者に伝わるんだろうか、という不安ってもんがあります。だったら、作品中のビジュアル説明を読み込ませて、それで画像を生成してみるというのはどうだ? それでおおよそ思った通りの画像が出てきたら、それは読者にも伝わっているだろう、と。
というわけで、人物紹介なんかで出てくる容姿の説明を画像化してみました。
書いた本人的に一番気になっているのはギャノン(特にタケシ)の見た目。というわけで…
『宇宙記者ギャノンZ-もう一人のギャノン- プロローグ』より
夜の闇にギラリと輝く、緑色のヒトのカタチをした者が立っていた。
これをMicrosoftのAI『Copilot』に入力して画像生成してみましょう。何が出るかな何が出るかな
こんなん出ましたけど。
あー…街中でレ◯プしてる最中、腹を蹴り飛ばされて「何事?!」と思ってそっち見たらこんなん立ってたって…怖っ! よくこんなの相手にナイフで刺してみようとか思ったな。レ◯プ犯のチンピラ、結構根性あんな。
では次。
『宇宙記者ギャノンZ-もう一人のギャノン- 第一章 風音タケシ① 週刊マンスリー編集部』より
緑色のヒト型。全身が金属的な光沢を放ち、隆々とした筋肉をなぞるように太いストライプが走る。光沢は全身を覆い、ヘルメット状の頭部と顔面に濃いグレーのバイザー。その奥に、白く眼が輝いた。
これを入れてみました。すると…
あれ…? 案外思った通りの画像だぞ、これ…
読者の皆様がどう想像していたかは分かりませんが、これ、割と私が思い描いていたギャノンっぽい。あえて言えば体表はもっと明るい銀色金属っぽくてスレンダーな細マッチョって感じかな、と。
ただ体表の緑色のラインがハッキリ出ていないので、「これの体表の隙間を緑色に光らせて」と追加注文。出てきたのがこれ。
思ったよりもCopilotの読解力が高い? 今自分の首の裏側とか触ってみましたが、脳内情報がケーブルで出力されているということは無さそう。ということは読者にも伝わっている…と思いたい。
さて先ごろ発表したOZ3、こっちのバージョンだとどうでしょうか?
『宇宙記者ギャノンOZ3』より
それはヒトのカタチをしている。しかし、薄暗がりわずかにかかる逆光の明かりで確認できるのは、表面が緑色の金属的光沢に包まれた異形の姿。隆々とした筋肉をなぞるように緑色に光る太いストライプが走る。光沢は全身を覆い、ヘルメット状の頭部と顔面に濃いグレーのバイザー。その奥に、白く眼が輝いた。
左手に1人、右手に2人。黒い衣類のテロリストたちが襟を掴まれズルズルと引き摺られてきた。
いざ出力!ヽ(`Д´)ノ
…やべぇ。怖ぇ…こんなのが暗がりから出てきたらチビるレベル。筋肉の表現があるせいか、さっきのもこれもアメリカンヒーローっぽいマッチョさですな。顔の感じもアイアンマンとか、その辺に引っ張られている感じです。いくつか出した中に体表のラインが猗窩座っぽいのがありましたが、AIにも鬼ブーム来てるのか?
◆
うーん、案外悪くないなCopilot。見た目の説明で困ったらAIで画像生成しながら表現を詰めていく、なんて方法がありそう。
さて、ルミの初登場シーン、これはどうでしょう? 結構具体的表現を入れたんで読者の皆様には伝わっていると思うのですが…
『宇宙記者ギャノンZ-もう一人のギャノン- 第一章 風音タケシ① 週刊マンスリー編集部』より
170㎝程はあろう高めの背丈。鍛えているのかしっかりしたその体躯は服の上からも見て取れる。チャコールグレーのジャケットとタイトスカートに白いブラウス、黒のパンプスと、平均的なOLの服装…と言いたいが、編集部では特にドレスコードがないので部員の服装は皆様々。むしろルミだけがカッチリして浮き気味とも言える。腰に届くほどの艶やかな栗色の髪は一本に結わかれ、右後ろへアップにしているので、その容貌は、さながらちょっとキツめの女教師と言ったところか。
これを入力していざ生成。
…あ、固まった…OSは動いているのでCopilotが固まってるっぽい。しかもサーバー側が。とりあえずキャプチャしてみました。が…
…誰?
しかも直前に出力した画像に引っ張られてるし(これは同じ「会話」中で生成したのが原因)。
2次絵で注文しないとダメなんか。じゃ、「次の表現を2次元イラストで」と断った上で、先程のルミの容姿を入れて生成。
えー…( ´△`)
「OL」「キツめの女教師 」に引っ張られたか、ちょっと年齢高い…あと髪型が「コレジャナイ」状態。一応服装は合ってるのかな?
ルミの髪型については『かぐや様は告られたい』の『四宮かぐや』の変形といったイメージで考えています。アレをちょっとずらしたような。で、かぐやの条件を入れてみますと
かぐや化しました…( ´△`)
やっぱそうだよな、「~っぽい」って入れるとそっちに引っ張られちゃうんだよなぁ…( ´△`) しかも髪型違うし。
AIは女性描くのが苦手か?
というわけでいかがだったでしょうか? 実在するキャラ名なんか入れちゃうとそっちに引っ張られたりという難はありますが、文字のビジュアライズとして使うなら割とアリなのかな?という感想を持ちました。
話は前後しますが、言葉調べでは使い始めていて、こういうのはAIは良く役に立ちますね。用法やニュアンスの違いなんかも表示されるので便利。あと英語だけでなく他国語もこれ1つで検索かけられるので、ニュアンスとか読み方とか調べるのにあちこちのサイトへ飛ぶ必要がないのはだいぶ楽です。『星空のエクスタ』の時は大変だったんだ…( ´△`)