ベッド
目が覚めるとベッドに寝かされていた。隣を見るとサタンがいた。
「起きたか?」
彼は優しく微笑むと頭を撫でてきた。
「ええ、なんとか……」
僕は苦笑いを浮かべた。
「そういえば他の人たちは?」
「ああ、あいつらは今頃訓練をしているはずだよ」
「なるほど」
納得していると部屋の扉が開いた。
「お目覚めかな?」
入ってきたのはベルゼブブだった。
「はい」
僕は返事をした。
「まずは自己紹介をしておこうか」
彼は微笑むと口を開いた。
「私は魔界軍元帥にして魔王ベルゼブブである!」
「僕は佐藤和真と言います」
僕は名乗った。
「そうか、よろしく頼むよカズマ殿!」
手を差し出してきた。僕は握手に応じた。
「それでこれからどうするんだ?」
僕は尋ねた。
「そうだね……とりあえず君の実力はわかったから今日はゆっくり休むといいよ」
「わかりました。ありがとうございます」
「気にすることはないよ。それじゃあまた明日」
ベルゼブブは部屋を出て行った。
「さて、俺もそろそろ帰るとするか」
サタンは立ち上がると僕の頬を軽く叩いた。そして帰っていった。一人になると僕は大きく息を吐いて目を閉じて眠りについた。
翌朝、僕は食堂に向かうと朝食を食べていた。
「おはよう」
声をかけられたので振り返るとそこにはベルゼブブの姿があった。
「おはようございます」
挨拶を返す。
「昨日はよく眠れたか?」
「はい!ぐっすりでした!」
「それはよかった。ところで君は料理が得意なのか?」
「まあ人並みにはできると思いますけど……」
「それならば後で私の部屋にきてくれるかい?少し話したいことがあるんだが……」
「別に構いませんが……なんの話ですか?」
「それは来てから話すとしよう」
「わかりました」
僕は食事を終えるとベルゼブブの部屋に向かった。中に入るとテーブルの上に様々な種類のお菓子が並べられているのが目に入った。
「適当に座ってくれ」
言われた通りに椅子に座る。
「実は君にお願いがあるのだ」
「何でしょうか?」
「私の部下になってくれないだろうか?」
「部下?」
「そうだ。もし引き受けてくれたらこのお菓子を全てあげよう」
「やりましょう」
僕は即答するとベルゼブブの手を握った。
「おお、そうかやってくれるか」
彼は嬉しそうな顔をすると手を握り返してきた。
「もちろんですとも」
僕は笑顔で答えた。こうして僕は正式にベルゼブブの軍に所属することになった。




