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ファンタジー転生記  作者: 林田力
悪魔への転生
33/40

ベッド

目が覚めるとベッドに寝かされていた。隣を見るとサタンがいた。

「起きたか?」

彼は優しく微笑むと頭を撫でてきた。

「ええ、なんとか……」

僕は苦笑いを浮かべた。

「そういえば他の人たちは?」

「ああ、あいつらは今頃訓練をしているはずだよ」

「なるほど」

納得していると部屋の扉が開いた。

「お目覚めかな?」

入ってきたのはベルゼブブだった。

「はい」

僕は返事をした。

「まずは自己紹介をしておこうか」

彼は微笑むと口を開いた。

「私は魔界軍元帥にして魔王ベルゼブブである!」

「僕は佐藤和真と言います」

僕は名乗った。

「そうか、よろしく頼むよカズマ殿!」

手を差し出してきた。僕は握手に応じた。

「それでこれからどうするんだ?」

僕は尋ねた。

「そうだね……とりあえず君の実力はわかったから今日はゆっくり休むといいよ」

「わかりました。ありがとうございます」

「気にすることはないよ。それじゃあまた明日」

ベルゼブブは部屋を出て行った。

「さて、俺もそろそろ帰るとするか」

サタンは立ち上がると僕の頬を軽く叩いた。そして帰っていった。一人になると僕は大きく息を吐いて目を閉じて眠りについた。


翌朝、僕は食堂に向かうと朝食を食べていた。

「おはよう」

声をかけられたので振り返るとそこにはベルゼブブの姿があった。

「おはようございます」

挨拶を返す。

「昨日はよく眠れたか?」

「はい!ぐっすりでした!」

「それはよかった。ところで君は料理が得意なのか?」

「まあ人並みにはできると思いますけど……」

「それならば後で私の部屋にきてくれるかい?少し話したいことがあるんだが……」

「別に構いませんが……なんの話ですか?」

「それは来てから話すとしよう」

「わかりました」

僕は食事を終えるとベルゼブブの部屋に向かった。中に入るとテーブルの上に様々な種類のお菓子が並べられているのが目に入った。

「適当に座ってくれ」

言われた通りに椅子に座る。

「実は君にお願いがあるのだ」

「何でしょうか?」

「私の部下になってくれないだろうか?」

「部下?」

「そうだ。もし引き受けてくれたらこのお菓子を全てあげよう」

「やりましょう」

僕は即答するとベルゼブブの手を握った。

「おお、そうかやってくれるか」

彼は嬉しそうな顔をすると手を握り返してきた。

「もちろんですとも」

僕は笑顔で答えた。こうして僕は正式にベルゼブブの軍に所属することになった。


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