転生
僕はパソコン画面を見つめていた。ふいに、画面に文字が現れた。〈あなたのお悩み解決します〉……えっ!? 何これ? どういうこと? 誰かが僕のブログを見ていて、コメントを残してくれたんだろうか……? でも、こんなふうにいきなり現れるなんて、普通じゃないよね……。それにしても、なんとも不思議な感じだ。こういうものって、どこか胡散臭いような気がしてしまうんだけど……。そうだ! ちょっとだけ覗かせてもらおうかな。そう思い、クリックしてみることにした。
そして、次の瞬間……。あれれぇ~!? ここどこぉ~!! 気がつくと、目の前には中世ヨーロッパ風の建物が建っていた。周りを見ると、たくさんの人たちがいる。みんな中世の服を着ていて、剣を持っている人もいる。まるでRPGの世界みたいだ。うわー、すごい! ここは一体……? あっ、ひょっとしたら夢かもしれないぞ。きっと寝る前に読んだ小説の影響なんだ。それなら納得できるかも。うん、夢に違いないよ。だって、こんなファンタジーみたいな世界に来るわけがないもんね。さっきまでいた自分の部屋とは全然違う雰囲気だし、服装も違う。
やっぱり夢だよねぇ。……………… それからしばらくして、ようやく状況を理解してきた。つまり、今の自分はゲームの世界に迷い込んでしまったらしい。しかも、ゲームのキャラクターとして。まさか自分がそういう立場になるとは思わなかったけど、実際に体験しているんだから仕方ない。とにかく今は情報収集をしなくちゃいけないな。まずは、あの建物に行ってみるか。………… 建物の中に入ると、受付のような場所に案内された。
「ようこそおいでくださいました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「はい。実は……」
事情を話すと、担当の者が来てくれることになった。しばらく待っていると、その担当の方がやって来た。
「初めまして。私は、こちらのギルドの責任者をしております、エルドレッド・オーラムです」
……えっ!? 責任者の方ですか? ということは、かなり偉い方ということですね。……すみません。失礼しました! 慌てて挨拶をする。
「いえ、気になさらないで下さい。ところで、あなたはどうしてここに来たんですか?」
「はい。実は、いつの間にかここにいました」
「なるほど。では、あなたの名前は?」
「はい。僕は、ユウキといいます」
「では、ユウキさん。これからいくつか質問をさせていただきます。よろしいですか?」
「はい」
それからいくつかの質問を受けた後、僕のステータスについて説明してくれた。それによると、どうやら僕には特殊な能力があるようだ。それは【鑑定】というもので、人や物の詳細を知ることができるというものなのだ。また、レベルを上げることでスキルを覚えることもできるらしい。ちなみに、強さの基準はHPやMPという数値で表される。
さらに、職業によって覚えられる技や魔法も違ってくるのだ。例えば、戦士系の人は武器を使った攻撃が得意になり、魔法使い系だと呪文を覚えて使うことができるようになる。他にも、盗賊や僧侶などいろんな職があり、それぞれ特徴があって面白い。
しかし、これらの情報を教えてもらったものの、まだよくわからない部分も多い。特に、この世界で生きていくために必要な知識については、、まったく知らないことばかりだった。……う~ん。これは困ったなぁ。このままじゃ何もできないし、生活していく自信もないぞ。
「あの、もしよかったら、この世界のことをいろいろ教えてもらえないでしょうか」
「わかりました。では、、この国を治める王様に会ってみましょう。そこで、この国のことや、冒険者としての生活の仕方などについて詳しく聞いてみてはいかがでしょう」
「はい。ぜひお願いします」
……こうして、僕は新しい人生を歩むことになった。さて、どうしたものかな……。とりあえず、街に出てみた。建物は中世ヨーロッパ風で、石造りのものがほとんどだ。歩いている人も、中世の服を着ている人が多い。そして、みんな剣を持っている。中には、杖を持っている人もいる。しかし、ほとんどの人は、剣を持っているみたいだ。
そういえば、夢の中に出てきた人が持っていたような気がする。確か名前は……、……そうだ! 思い出した! あれは『勇者』だ! ということは、ここは異世界なのか!? でも、なぜこんなところに?……まぁいい。それより、まずはお金が必要だな。
お金を手に入れるためには仕事をしないといけない。仕事を探すために、求人募集をしている場所を探してみることにした。すると、すぐに見つかった。〈急募!〉〈初心者歓迎〉と書かれている。これはラッキーだった。早速行ってみることにする。中に入ると、たくさんの人がいた。みんな若い人たちばかりだ。みんな新人さんかな?




