ステータスプレート
「ねぇ君」
「ひゃい!」
「えっと、驚かせちゃったかな。ゴメン」
「あっ!いえ、こちらこそ変な声を出してすみませんでした」
「いや、別に謝らなくていいんだけど……。ところで君は誰なの?」
「私はアリシア・フォン・ブランシュと言います。一応、ブランシュ王国の王女をしております。以後お見知りおきくださいませ」
……はい?今なんて?ブランシュ王国?それって確か……
「あのー失礼ですけど、ここってどこの国ですか」
「……ここはブランシュ王国ですよ」
「あのー、つかぬことを伺いますけど、ここって日本じゃないんですか?」
「ニホン?聞いたことがない地名ですね。ここは間違いなくブランシュ王国の首都である『ル・ブルトン』の街にある王宮の中です」
まじかぁ。どうやら俺は異世界に来てしまったらしい。
「はぁ」
俺は大きなため息をついた。
「どうしたのですか?何か悩み事でもあるのなら私で良ければ相談に乗りますよ」
「ああ、いや、大したことではないんだ。気にしないでくれ……」
「……?よく分かりませんが、話しにくいことでしたら無理に話す必要はありませんよ。でももし良かったら話してくださいませんか?私でよければ聞き役になりますよ」
「そっか……うん、そうだな……。実は俺って別の世界から来たみたいなんだよ。それで元の世界に帰る方法を探してるって感じなんだよね」
「……そうなんですか。それは大変ですね」
「ああ、まあね。でも大丈夫だよ。そのうち帰れるとは思うしね」
……多分。
「あの、差し出がましいようですけど、帰る方法が見つかるまでこの国に滞在しませんか?もちろん滞在費などはこちらが持ちますので」
「それはありがたい申し出だけど、俺にもやることがあるし、それに王様も困っているみたいだしね。気持ちだけ受け取っておくことにするよ」
「そう……ですか。わかりました。気が変わりましたらいつでも言ってください」
「おう!その時は遠慮なく言わせてもらうよ」
「はい!ではまた後ほど」
そうして俺達は再び王様の元へと向かった。
「お待たせいたしました。準備が出来たのでこれから案内させていただきます」
「わかりました」
「ではついてきてください」
そう言って歩き出す王様についていくこと数分、着いた場所は訓練場のような場所だった。そこには剣を持った兵士らしき人達がいた。
「ここにいる者達は皆、我が国の兵士です。この国を守るために日々鍛錬を欠かしていません。どうか彼らを鍛えてあげてください」
「は?どういうことですか?」
「そのままの意味です。貴方には彼らと一緒に戦ってほしいのです」
「ちょっと待ってください!なんの訓練も受けていない俺がそんなことができるわけないでしょう!それに戦うといってもどうやって?武器だって持っていないし、魔法も使えないんですよ?」
「その点は心配無用じゃ。お主らはスキルを持っているはずじゃ。その能力を使えば大抵のことはできるじゃろう」
「そんなこと言われても、そんなもの持ってませんよ!」
「大丈夫じゃ。お主らのステータスプレートに書かれているはずだからのう。確認してみるとよい」……マジかよ。本当にあったよ。
【名 前】
斉藤 零
【年 齢】
16 【レベル】
1/100 【経験値】
100/1000 【H P】
10210→12100 【M P】
11143 【攻撃力】
20000 【耐久力】
120024 【素早さ】
127462 【知 力】
120444 【幸 運】
128309 【S P】
「どうですかな?ちゃんとありましたかな?」
「はい、確かにありますね」
「うむ、ならば問題はないな。あとは実際に試すのみ。さあ、早く始めてくれ」
こうして俺達は兵士達と共にモンスターと戦うことになった。




