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市場

翌日。私達が村の広場に行くと、そこには多くの人たちが集まっていた。

「……何かあったんですかね?」

「さあな。……とりあえず行ってみるしかないだろう」

私達もそこに近づいていくと、そこには村長らしき人物がいた。

「おお、あなた方は昨日来られた方たちではないですか?」

「ええ。……何かありましたのでしょうか?」

「実は、あなた方が助けてくださった村人が、是非とも御礼をしたいということで集まってもらったのです」

「そうなのですか。それはわざわざありがとうございます」

「いえ。……ではついてきてください」

私達は言われるままについていくことに。するとそこには一人の男性が立っていた。

「彼が今回の件について話してくれる人です」

村長が説明してくれた。

「初めまして。私はこの街の領主をしている者です」

「領主さん!?……あっ、申し訳ございません!私ったらつい……」

「いやいや、気にしないでください。……それよりも、今回は本当に助かりました。ありがとうございます」

「いえいえ。困ったときはお互い様ですからね」

「ふむ。それは素晴らしい心がけですな。……ところで、今日はどのような用事でこちらへ?」

「はい。実は薬草を取りに来たのですが、道に迷ってしまいまして……」

「なるほど。そういうことだったのか……」

「はい。それで、たまたま通りかかった方に案内して頂いてここまで戻ってきた次第です」

「そうだったんだな。……それならば、また今度改めてお礼をしなくてはならないね」

「そこまで気にしなくても大丈夫ですよ。……それに、困ったときはお互い様と言ったじゃないですか」

「ふむ。……それもそうか。……だが、せめてもの気持ちとして受け取って欲しいのだが駄目だろうか?」

……うーん。……まあいいか。

「分かりました。それでしたら、遠慮なく受け取らせていただきますよ」

「そうか。……それなら良かったよ。……それで、もしよかったらなんだが、少しだけ街の中を見ていかないかい?」

「えっ?いいんですか?」

「ああ。構わないよ。……君達もどうだい?」

そう言って彼はアリシア達の方を向く。

「そうですね……。……せっかくなので見てみたいとは思いますが、よろしいんですか?」

「もちろんだとも。……むしろ、ぜひ見ていってくれ」

「そうですか?……タケルもいいかしら?」

「別に構わんぞ」

「決まりだな。じゃあ行こうか」

私達は街の中を見ていくことに。……まず最初に訪れた場所は市場であった。そこでは様々な食材などが売られており、活気に満ち溢れていた。

「すごいですね!」

「確かにな。……こんな光景は見たことがない」

「ははは。そうだろう。……まあ、今はちょっとしたお祭り状態だからね」

「そうなんですね。……でも、どうしてそんなことになっているんですか?」

「……実は最近になって魔物の動きが激しくなってきているんだよ。その影響で作物の被害が大きくなってるんだ」

「……そうだったのですね」



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