表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/40

パーティー会場

「おお、これがパーティーの会場なのか!」

そこはまるで宮殿のような造りをした建物だった。天井には豪華なシャンデリアがぶら下がっており、床は大理石でできているらしくとても綺麗だ。

「さあ、こちらへ」

「はい」

案内された先には大きな扉があり、その前には二人の兵士が立っていた。兵士の一人がドアを開けてくれたので中に入ると、そこには煌びやかな衣装を身に纏った人達で溢れかえっていた。

「ようこそおいでくださいました」

「お待ちしておりました」

「本日はお招きいただきありがとうございます」

挨拶をしながら進んでいくと、やがて私はとある人物の前へと連れてこられた。

「よく来てくれましたね、カイトさん」

「はい、本日はよろしくお願いします」

「ふふっ、あまり固くならないで下さいね」

「いえ、しかし……」

「いいのです。それよりも、どうか楽しんでいってください」

「はい、それでは失礼して……」

「うむ。存分に楽しむがよい」

「はい」

それからしばらくの間、俺は王女様の相手を務めた。

「ねえ、あなた」

「はい、何でしょう?」

「少し疲れてしまいました。どこか静かな場所で休める場所はないかしら?」

「ああ、それでしたらバルコニーに出てみるのはいかがでしょうか?……ほら、あそこの方角に見えると思いますから」

「あら、そうなんですか? じゃあお言葉に甘えて行ってみましょうかしら」

「はい、どうぞ」

「ふふっ、ありがとう」……そして俺は、王女様に付き添いながらバルコニーへと向かった。

「ふう、ここは風が気持ち良いですね」

「はい。それに空気も澄んでいるみたいですし」

「えぇ、本当に素晴らしいところよね」

「……あの、ところで一つ聞いてもいいですか?」

「何かしら? 答えられることなら何でも答えるわよ」

「……どうして、私なんかをお呼びになったんでしょうか?」

「えっ?」

「いや、だってそうじゃないですか?……私は男ですよ?」

「そうねぇ……。でも、貴方は私の命を助けてくれた恩人だし、それに……」

「それに?」

「ううん、なんでもないわ」

「そうですか?」

「ええそうよ」…………

「ところで、この後はどうなさるつもりですか?」

「そうね。もう少しここでゆっくりしてから戻ることにするわ」

「そうですか。分かりました」

「ええ、また後で会いましょう?」

「はい」

……こうしてパーティーは無事に終えることができた。

「……ただいま帰りました」

「お帰りなさいませ」

「えっと、着替えたいんだけど手伝ってくれる?」

「はい、もちろんでございます」

メイド達はドレスを脱ぐように促してきた。

「……はぁ」

思わずため息が出てしまうな。まさか、こんなことになるなんてな?

「お手伝い致します」

「あっ、ありがと」

「いえいえ」……結局、私が解放されたのは夜になってからのことだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ