パーティー会場
「おお、これがパーティーの会場なのか!」
そこはまるで宮殿のような造りをした建物だった。天井には豪華なシャンデリアがぶら下がっており、床は大理石でできているらしくとても綺麗だ。
「さあ、こちらへ」
「はい」
案内された先には大きな扉があり、その前には二人の兵士が立っていた。兵士の一人がドアを開けてくれたので中に入ると、そこには煌びやかな衣装を身に纏った人達で溢れかえっていた。
「ようこそおいでくださいました」
「お待ちしておりました」
「本日はお招きいただきありがとうございます」
挨拶をしながら進んでいくと、やがて私はとある人物の前へと連れてこられた。
「よく来てくれましたね、カイトさん」
「はい、本日はよろしくお願いします」
「ふふっ、あまり固くならないで下さいね」
「いえ、しかし……」
「いいのです。それよりも、どうか楽しんでいってください」
「はい、それでは失礼して……」
「うむ。存分に楽しむがよい」
「はい」
それからしばらくの間、俺は王女様の相手を務めた。
「ねえ、あなた」
「はい、何でしょう?」
「少し疲れてしまいました。どこか静かな場所で休める場所はないかしら?」
「ああ、それでしたらバルコニーに出てみるのはいかがでしょうか?……ほら、あそこの方角に見えると思いますから」
「あら、そうなんですか? じゃあお言葉に甘えて行ってみましょうかしら」
「はい、どうぞ」
「ふふっ、ありがとう」……そして俺は、王女様に付き添いながらバルコニーへと向かった。
「ふう、ここは風が気持ち良いですね」
「はい。それに空気も澄んでいるみたいですし」
「えぇ、本当に素晴らしいところよね」
「……あの、ところで一つ聞いてもいいですか?」
「何かしら? 答えられることなら何でも答えるわよ」
「……どうして、私なんかをお呼びになったんでしょうか?」
「えっ?」
「いや、だってそうじゃないですか?……私は男ですよ?」
「そうねぇ……。でも、貴方は私の命を助けてくれた恩人だし、それに……」
「それに?」
「ううん、なんでもないわ」
「そうですか?」
「ええそうよ」…………
「ところで、この後はどうなさるつもりですか?」
「そうね。もう少しここでゆっくりしてから戻ることにするわ」
「そうですか。分かりました」
「ええ、また後で会いましょう?」
「はい」
……こうしてパーティーは無事に終えることができた。
「……ただいま帰りました」
「お帰りなさいませ」
「えっと、着替えたいんだけど手伝ってくれる?」
「はい、もちろんでございます」
メイド達はドレスを脱ぐように促してきた。
「……はぁ」
思わずため息が出てしまうな。まさか、こんなことになるなんてな?
「お手伝い致します」
「あっ、ありがと」
「いえいえ」……結局、私が解放されたのは夜になってからのことだった。




