はっきりしないこと(桃花)
雨が止まない。
今日は友達と約束していて友達の家に本を返しにいかないといけないんだけど
部屋の窓から見る外の様子は土砂降りの雨だ。
音でもわかる。今雨降ってるなーとか。すごく降ってるなとかね
天気予報で降水確率30%って書いてあったんだけど雨が止まない。
・・・だいたい降水確率30%って何? 降るの?降らないの?・・・
昨日、5回連続での100点のテストでお小遣いの値上げを
お母さんにお願いしたんだけど答えは「考えておく」だった。
・・・その考えておくは前向きな方向なの?
それとも返答に困ったからはぐらかす意味で使ったの?・・・
天気もそうだし、お母さんもそうだけど
物事はっきりとしないことって身近にあるよね。
曖昧な言葉で誤魔化して、その結果どっちに転んでもいいようにしているのは
ずるいと思う。
この降水確率だって雨が降ったら、
「降らないとはいってないですよ。」
雨が降らなかったら
「まぁ30%の確率ですから、そんなものですよ」
こっちは天気予報を信じて出かけるか出かけないか決めてるのに責任というものが
感じられない。
お母さんもそうだ。
私がきちんと結果というものを残しているのに
「考えておく」の一言ってあんまりじゃない?
こんなんだったら桃花ちゃん、ストライキ起こすよ!!
家事もしないし、あとはえーっと、えーっと。
・・・私がストライキするの家事しかない・・・
そうだ、テストもストライキするもんね。
今度のテストの答案、白紙で出してやる。
そうこう考えてると雨が小雨になったので傘をさして、友達の家に本を返しに行く。
まぁ、でも雨が降るってわかっただけでも天気予報の意味はあったかな
降水確率30%は雨が降ると思った方がいいかもしれない
「ただいま」
「桃花、はい。今月は頑張ったわね」
家に帰るとお母さんから珍しく臨時収入をもらえた
え、5千円!!
「いいの!!」
「この間、考えとくっていったでしょ?」
・・・おお、「考えておく」という言葉もたまには信じて見るものだ・・・
結局のとこ、はっきりしないことってどう捉えたらいいんだろう?
希望を持った方がいいの、 諦めた方がいいの?