93話:木下輝彦さんが緩和ケア1
外来待合室に帰って葉子さんが少し落ち着いたというので入院している輝彦
さんの部屋に3人で行くと輝彦さんのが葉子さんに私は以前一括して自分の
死亡保障付きの医療保険には入ったと言い、詳しい資料は家の私の机の引出を
見てと言った。その後、家に帰って葉子さんが犬山重臣が資料を持って来た。
それによると1970年に入った日本生命の死亡保険つき医療保険の証書が
あった。犬山重臣のプリンターでコピーをとって、その他に1960年、
65年、70年の100万円ずつ郵便強の定額預金が証書が3通入っていた。
これもコピーした。翌日、日本生命に電話すると1970年、当時250万円
の一括支払いで1000万円の死亡保険付き、医療保険で1週間以上の入院で
1泊の入につき2万円で10年ごとに支払いなき場合50万円ずつ祝い金支給
と書いてあり受け取った様子はなかった。
郵便局に奥さんの葉子さんを連れて行って念のため木島輝彦さんの
運転免許証を持って行った。日本生命には電話を入れると1週間以上の入院で
1泊の入につき2万円、10年ごとに支払いなき場合50万円ずつ、祝い金支給
の条件は間違いがなく祝い金の請求もなかったとわかり祝い金4回分200万円
と1000万円の死亡保険も間違いないと言った。ついては所定の用紙に
木島輝彦さんの入金口座を書いておくって下さいと言われた。
なお支払っていない金額についても残高に組入れて運用利益率をかけて、
お支払いするから200万円以上になっていると言った。その後、郵便局に
行き木島輝彦さんの口座の残金を打ち出してもらうと合計866万円と
なっていた。存命中の支払いは基本的に本人様しかできないと言い旦那さんの
郵便預金を奥さんの郵便預金に振り込むことは出来ると言った。
ただし両方が夫婦という証明書、戸籍謄本、戸籍抄本がいると言われた。
わかりましたと言って帰ってきた。木島葉子さんに、この話を旦那さんに説明
しますかと聞くと、それどころじゃないからしないで、おきますと言った。
緩和ケアの部屋代が1日2万円だから、その分が保証されるのは大きいと
、犬山重臣が言い緩和病棟の契約は、して良いのですかと奥さんに聞くと
、お願いしますと言われたので家に戻って病院の事務室に連絡した。
その後、奥さんの木島葉子さんが戸籍謄本をとってきますと出かけていった。
そうして7月1日、夕方19時に木島葉子さんが木島輝彦さんの戸籍謄本
を取ってきた。7月3日に木島輝彦さんの入院してる病院へ行くと緩和病棟の部屋
に移っていた。そこで何か欲しいものはありますかと聞くと懐メロのカセットか
何か聞くことが出来る機械が欲しいと言うので歌手の名前や歌の名前を聞いて、
メモして、DVDプレイヤーと音楽を録音したDVDを持参する約束をした。
7月5日に日本生命から木島輝彦さんの郵便貯金通帳に入金したと連絡が
あった。7月6日、DVDに音楽を録音したDVDとポータブルDVD
プレイヤーを買ってきて手の届く所におきリモコンを渡しヘッドホンも渡して
、聞いてもらうと目を閉じて音楽を聴き始めて少しすると
「目に涙を浮かべて、あの若い頃を思い出すと言ってハンカチで涙を拭いた」。
お陰様で体調は変わらないが気分的に非常に楽になったと言ってくれ
、犬山重臣さんには何から何までお世話になって申し訳ないと言った。
それに対して、
「これは何か神様の指令かも知れませんので、気になさらないで、ゆっくりと
、お過ごし下さいと言うと、突然、犬山重臣の手をぐっと握って葉子の事を
宜しく頼むと、頭を下げたので大丈夫、できるだけの事はします」
ときっぱり言った。




