8話:待望の、赤ちゃん誕生
結婚式と新婚旅行を終えて媒酌人の鮫島和夫さんと姉の犬山和子の家に挨拶に行った。そして、お土産を渡してきた。また独身寮から家族用社宅に引っ越し、その後、イトーヨーカ堂で経理の仕事を続けた。やがて12月となり1976年、結婚式の年が終わり1977年があけた。3月12日に食事した後、奥さんの犬山淑子さんが気持ち悪いと言いだして吐いた。そこで近くに住む姉の吉田和子さんの家に電話を入れると妊娠じゃないと言われた。そこで産婦人科へ連れて行く様に言われ犬山重臣が会社に遅刻すると連絡を入た。その後、産婦人科へ行くと、妊娠ですと告げられ予定日は1977年9月15日と言われた。
その後、4、5月と時が経つにつれて、淑子さんの、お腹が出て来て感情の起伏も激しくなった。犬山重臣が炊事、洗濯も手伝うようになり梅雨が明ける7月には淑子さんが動くと、すぐに汗だくになって大変そうだった。8月の、お盆から夏休みと産休に入り犬山重臣は会社での仕事、炊事、洗濯
と大忙しの毎日が続いた。9月になると、淑子さんは横になる日が増えた。1977年9月13日、痛みが出たので、診ていただいている産婦人科に入院した。そして3日目の9月15日、早朝、2.9kgの赤ちゃんを普通分娩で産んだ。
長女の名前を、いろんな本を読んで幸子と決め、長女、犬山幸子が誕生した。犬山重臣と近くに住む、和子・姉ちゃんが来てくれ、おめでとうと言うと淑子さんが急に泣き出した、すると和子・姉ちゃんが、よく頑張ったね痛かったでしょ怖かったでしょと淑子さんの頭をなでてくれた。その後、和子・姉ちゃんと奥さんが急に仲良くなった。淑子さんの実家の御両親・木下公彦、貴子さんに連絡すると、すぐに駆けつけてくれて、淑子、おめでとうと祝福してくれ、また、この可愛い子を連れて、遊びに来て送れと言ってくれた。帰り際、これを受け取ってくれと出産祝い金50万円の封筒を渡してくれた。
その後、淑子さんが家に戻ってきてからは和子・姉ちゃんが何か美味しい料理を作ってくれた。そして5分で淑子さんの家に持ってくれた。何か欲しいものは、ないのと良く面倒を見てもらうようになった。やがて1月、12月と過ぎていき12月24日のクリスマスの日に和子・姉ちゃんが鳥の丸焼きを差し入れしてくれた。そしてクリスマスパーティーを開いた。和子・姉ちゃんの長女の真弓ちゃん5歳が犬山重臣の長女、幸子を可愛がり良く面倒を見てくれた。
その理由は、和子・姉ちゃんの家では5歳の長男の一雄君、3歳の次女の真弓の2人の子がいた。一番下の真弓ちゃんが妹が欲しいなーと、いつも言っていた。そんな時に彼女にとって待望の妹代わりとして犬山重臣の長女、幸子という女の子ができ喜んだようだ。そのうちに、おままごとのオモチャを持ってき始め2人で遊ぶようになった。幸子が真弓ちゃんの顔を見ると喜んで笑ったりすると頭をなでたりして楽しんでいた。そうして出産騒動で何かと大忙しの1977年が去り1978年を迎えた。