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76話:木下貴子さんの突然の死2

 ところで、ご自宅はと聞かれ東京と言うと、ご遺体を搬送する手続きを取り

、明日中に搬送車が空いてれば送れますと言い連絡先を教えてくれた。淑子さんは

母と亡くなる直前に話も出来ず、あまりも、あっけなく亡くなったためか

茫然自失と言った感じて待合室の椅子に座ったままだった。その後、以前、

木下公彦さんの葬儀の時にお世話になった、葬儀社の名刺を持っていたので

、電話をかけると自宅に戻られるのはいつですかと聞くので明日には戻れると言うと

、わかりました、担当者を送りますからと言ってくれた。


 犬山重臣は搬送車の手配や病院への医療費、その他、多くの書類を忙しそうに

書いた。その後、老人シェアハウスに電話し現在の状態を話した。その後搬送車は

明日なら手配できて東京へ運べることになった。その他の書類も全て書き終えると

昼過ぎになっていて病院の食堂へ行き食事しようと淑子さんに言うと、とぼとぼと

、犬山重臣についてきて何を注文すると言っても今はいらないと言いオレンジ・

ジュースだけ頼んだ。


 犬山重臣はランチ定食を食べてから、また老人シェアハウスに電話を入れると

、あまり慌てなくても構いませんと言ってくれ葬式が終わってから、こちらに

来られて手続きを取っていただければ結構ですと優しく言ってくれた。そこで

現在の状況と今後の予定を話した。そして淑子さんに車で家に帰ろうと言い、

明日、お母さんを家まで運んでくれるように手配してあるからと告げると、

首をたてに振って犬山重臣の車に乗って東京の幡ヶ谷に帰った。


 家に戻り吉田夫妻に状況を話すと、この度は本当に大変なことで、

「お悔やみ申し上げます」と吉田良介と和子さんが言った。する、淑子さんが

元気なく、どーもと言っただけだった。夕食を軽くとって風呂に入り早めに床に

ついた。翌日8時半に葬儀社の3人がきて遺体を安置する箱をどこに置きますか

と聞くので、とりあえず玄関に一番近い和室に置いてもらうことにした。そして

葬儀の日程を調べてもらった結果、葬儀は立川葬儀所で、最速で2月10日の

午前11時ですと言うので、それでお願いした。それでは葬儀のご案内の

往復はがきをといって、何枚必要ですかと言われ50枚いただいた。すると、

もう1人がハンコで葬儀場所と時間を押しはじめた。その後淑子さんが親戚で

近くにいる人を除いて15枚の葬儀案内の往復はがきをもらった。名簿がある

と言うので手分けし宛名書きをして投函できるようになった。


 その後、淑子さんが思い出した様に、ちょっと来てと犬山重臣を呼んで

、2人だけで一番奥の部屋の母のタンスの上部の真ん中の引出を空けて、

封印をした厚い封筒を取り出した。母が、もし私に何かあったら、これを

見なさいと言われていたことを思い出した。そこには、これを見る時には、

多分、私は、この世にいないでしょうという書き出しで始まって目録に

書いてある財産、資産を犬山淑子に託しますと書いてあり長男には既に

遺産を渡してあるので、それで財産分与は終了していますと書いてあった。


 その財産目録を見ると預金額が2億円と貯金通帳が3冊あった。私が

亡くなった後は東京の家を処分しても改築して住み続けてもかまいません。

ただし多額の税金を払い続けなければ住めませんので住むことが出来なければ

処分するしか仕方ないでしょうと書いてあった。


 しかし出来れば子孫の方々に住み続けて欲しいのが希望ですと書いてあった。

 その他、金や宝石、骨董、絵画、書など、後で、めんどくさい事にならない様、

既に換金しておきますと書いてあった。これを見た後、淑子さんが、これを

私たちで保管したら良いのかしらと聞くので犬山重臣が、もし弟さんが見せろ

と言ったら見せなければならないから、このまま再度封をしておきましょうと

言い、もし、弟さんが葬儀に来られなければ私たちが預かることにしましょう

と言った。その後11時頃に遺体搬送車がつき遺体を安置する木の箱に入れた。

 すると吉田良介さんと和子さんが、ご遺体に合掌した。

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