62話:老人シェアハウス見学
やがて10月を迎え東京での生活が始まり週に2-3回、淑子さんの実家
の木下家を訪問して、たまに泊まったりして夕食をご馳走になった。11月に
なり、山梨まで行って八ヶ岳の早い紅葉の中をドライブして帰って来た。
12月になり久しぶりに3人でクリスマスパーティーを開いて丸焼きチキン
とシャンペンで乾杯してクリスマスケーキをいただいた。やがて2007年を
迎えた。
冬は東京から出ずに相変わらず頻繁に木下家を訪ね、すき焼きをご馳走
になったり、お雑煮をいただいたりして出入りしていた。やがて暖かくなり
南房総へ日帰りで、お花畑を見てきた。その後、2007年6月14日、
豪ドルが105円となり40万豪ドルを日本円に替えると税引き後の残金が
夫婦で13883万円ずつの27766万円で犬山重臣の退職金の
4000万円を加えると31767万円となった。
7月になり木下貴子から電話があり相談したい事があるから来て欲しいと
言われ、7月15日、犬山重臣と淑子さんの夫婦で出かけると
「インターネットの画面を見せられて藤沢に老人シェアハウスというのが
あって一度、見に行きたいのですが、一緒に、ついていってもらいたい」と
言い、あなた方の意見も聞きたいと言った。私は、お父さんが残してくれた
、この大きな家に1人で住むのを寂しいし、かといって養護老人ホームに
入る程、頭も身体も弱ってないので何かないかなと探していたところ、
ここを見つけたと言った。
そして、もし私が、この家を出たら、あなた方に入って自由に使って欲しい
と言い犬山重臣さんの兄弟と一緒に住んでもらっても良いと言った。それと
、このノートに、お父さんの残した財産の目録が入ってますので運用して
していただきたいと言い、もし、私が老人シェアハウスに入った時は費用の
入金や、この家のことを含めて経済全般、全て、お願いしたいと言った。
すると
「犬山重臣が本当に、それで良いのですか」と聞くと、
「私がやるよりは、あなた方に任せた方が間違いないと思うし淑子が
ついていれば悪い方向に行かないと信じています」と、きっぱり言った。
その話を聞いて、
「淑子さんが、わかったわ、お母さんの思ったとおりして、生きて欲しい
と涙をためて」話した。それでは、お母さんの方から訪問したいという
電話をしてもらい、その日に車に3人で乗って行くと言うことにしますか
と言うと、そうして下さると答えたので訪問日を決めたら連絡して下さい
と犬山重臣が言い、えーわかったわ、と言い、木下家を後にした。
翌日、義理の母から電話で明後日、行きましょうと言われ、朝9時に迎えに
行く事にした。翌朝、木下家で、義理の母を乗せて中野から環状8号線を
めざしていき、環状8号の玉川から第三京浜にのって、保土ケ谷から橫浜新道を
抜け、戸塚から長後方面に向かい、10時過ぎに、藤沢市北部のNPO法人の
事務所に到着して代表の方に面会して木下貴子さんが、ここに来た経緯を話す
と、とにかく実際に施設を見に行きましょうと言われて、担当の方と4人で
実際の老人シェアハウスを見学に行った。
その施設に到着すると大きな邸宅のような木造2階建て一軒家だった。
担当の方に案内され1階と2階に5室ずつの合計10室ありゲストルーム
も1つありエレベータも設置してあり実に合理的な作りで1階に大浴場と広い
応接間があり、2階にはキッチンと食堂兼リビングがあり、その一画に和室
があり、掘りごたつもあった。




