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56話:義理の弟の話1

 札幌に勤務している淑子さんの弟の木下重道さんに電話を入れると大阪の

本社で会議に出かけて、今、飛行機の中だと言われ、その日の夜に電話で

伝えた。葬儀を終えてから義理の弟の木下重道さんが犬山重臣に、私と父

、木下公彦とは折り合いが悪かった話をした。木下公彦さんは男には厳しい

躾とスパルタ教育をしたが、それについて行けず中学での成績も父の思う

ような良い成績がとれず、勉強しても、やっと真ん中くらいだった。


 父は悪くても早稲田、慶応できたら東大、東工大、一橋大学に入れた

かったらしいが努力して日大に入ったが全く評価されず反抗期の私は家を

出てしまい母からの仕送りで生活しN自動車販売の会社に入り札幌営業所

へ転勤し地元の農家の娘と結婚し子供2人に恵まれたが結婚式にも父を

呼ばず、半分、勘当された状態だったと話してくれた。


 それを聞いていた母の貴子さんが父も頑固なところがあって重道が家を

出てから、こちらから探そうとはしなかったと話した。そのため遺言にも

、重道の名前が載っていないと打ち明けた。それを聞いた、犬山重臣は、

それは、あまりもひどいと言い財産は最低、半分はもらうべきだと言った。

 貴子さんが、ありがたい事を言ってくれたと涙を浮かべた。


 もちろん、お母さんの思うようにしていただいて結構ですと念を押すと

、ありがとうと言って犬山重臣の手を握った。2日後、大阪出張を終えた、

木下重道さんが東京の木下貴子さんの家を訪ねてきた、ちょうど姉の淑子

さんと夫の犬山重臣と3人でいるところで入ってきた。そして犬山重臣が

初めましてと木下重道さんと挨拶した。


 その後、財産分与の話になって貴子さんが重道さんに、どうして欲しい

のと聞くと重道さんが、おめおめと実家に帰るわけにはいかないし結婚

して2人の子供がいて札幌でN自動車販売の仕事を続けなければならない

と言い経済的には決して十分でないので、多少、仕送りしてくれれば

良いと言った。


 貴子さんが、いくら欲しいのと言うと月10万円と言うと貴子さんが、

私が生きているうちは送金出来るが、それ以上は無理よと答えると困った

様に、どうしたら良いのかと、逆に聞いてきた。貴子さんが、私は

犬山重臣さんと淑子の家から近いので行き来でき何でも相談できるが

、あなたには相談できないし今住んでいる家を今後、処分したり、私が

年老いて老人ホームに入るとしても、全ては淑子と犬山重臣さんに、

お願いするしか無いのよと言った。


 財産分与として2千万円までなら出しますと、きっぱりというと、わかり

ましたと言った。しかし、もし金がなくなったら、また貸してもらえるのか

と聞くので、そんなに甘えちゃ駄目ですと貴子さんが言い、それが嫌なら、

今、すぐ出て行きなさいと厳しい顔で言うと、わかったよと言った。

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