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※頭を使うタイプの婚約破棄を目指しています

※転生者は1人だけです(大切なことなので二回)

復帰作part2

短いので本日は2話投稿します。

頭上を照らす金色のシャンデリア。

光に反射する艶やかな調度品の数々。

染み一つ無いクロスがかかったテーブルに豪奢なオードブル。

各々綺麗に着飾った年若い男女。



それと眼前に集まった令嬢たち。





本日は高等科の卒業パーティとやらで、全体が華やかな雰囲気を(かも)していた。

しかしそれは少し前までの話。今では傍らで依頼されるまま演奏していた楽団でさえ各々手を止め、更には困惑しているのを隠そうともしない。水を打ったような静寂、とは良く言ったものでまさしくその状態。

最初に形容した故人には改めて賞賛を贈らせて欲しい程である。


そんなことをふと、頭の片隅で思った。




こんな馬鹿馬鹿しい思考を持つ私、

ロドルフ=クアドラードはさぞかし変な顔をしていると思われるかもしれない。

だが実際、そんなことは一切ない。

眼鏡を上げて眼前の人だかり、()いてはかの令嬢たちを厳しく見つめるようにしている。その人だかりでは正装に身を包んだ16歳から18歳の貴族の少年少女たちが、私たちとその目の前にいる数人のご令嬢たちを囲み、じっと様子を伺っていた。


左隣から小さく息を吸い込む音がしてから、一人の少年が一歩踏み出す。





「グリンツォ大公国、第二王子シャルノーツ=ミア=グリンツォが宣言する。リーマノイド公爵令嬢ことヘレナ=リーマノイドよ、今日をもって其方(そなた)と我と結ばれていた婚約を破棄させてもらおうか!」









もう1話は20時に投稿します。




【誤字報告について】

ご報告ありがとうございました。いつも非常に助かっております。

・『故人』

・『強いては』

・『其方と我と』

今回指摘してくださったこの3点の誤字報告ですが、敢えてこの表現にしていたので、申し訳ありませんがそのまま残しました。理由ついてはネタバレに触れかねないので、記すのは控えさせていただきます。


シヲンヌ

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