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マグニファイ  作者: 浅木胡々
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王道ファンタジーに憧れ、ウン年前にろくに設定や大筋をまとめもせずに投稿していましたが、やはり完結もさせず放置……過去に投稿したものを改編しつつ、完結を目指します。

 遥か遠い昔、太古の時代。人々は互いに言葉は違えども、異文化、異種族同士協力し助け合いながら生活してきた。しかし、元々違う種族。些細なことでいざこざが絶えなかった。それが裏目に出てか、かつて共に生活してきたものたちは方々に分かれ、それぞれの国を作った。人々はそうしてできた世界を“オエアース”(我々の世界)と名付けた。

 気が遠くなるほど長い時を経て、力を増していく国、衰退していく国の差は開いていく。今や世界には三つの大陸に四つの大国とそれらを囲う中小国があるのみとなった。

 オエアースができて五千年余り。オエアの国々は今も尚対立し続けている。特に、四つの大国はそれぞれが対立している。一つの大国は、常に他の三つの大国を敵に回しているかたちだ。

 何度も戦争が起こった。そのたび、必ず国が一つ滅んだ。

 かつて大国は五つあった。しかし、オエアース旧暦1598年に勃発した二度目の世界大戦シードル・ウォーズで、ジャイルという一つの大国が滅びた。残されたのは、広大な大地。大半は戦火で焼けてしまったが、ジャイルは大陸全土を占めていた広大な国家で、今の大国全てを合わせても大きさだけではジャイルに敵わなかった。

 国が滅びた今でも、ジャイル大陸はその悠然たる姿を海上に残しているが、2nd.シードル・ウォーズの後この大陸に足を踏み入れる者はいない。大陸の四分の三を占める広大な森は未だ多くの謎に包まれている。何人ものトレジャーハンター達がジャイルへ行ったが、彼らが帰ってくることはなかった。以後数千年に渡り、ジャイルは無干渉地帯である。

 ジャイル以外の四つの大陸はそれぞれが対立しながら数千年の間栄えてきたが、ウラには戦争、紛争、争いがあった。特に二つ大国があるユービリアス大陸では戦火が絶えない。それ故に周りの小国はいつまでたっても発展せず、古代よりその風習が変わっていない国さえあった。格差は開くいっぽうである。周りの国がどうなっていようと、サトアビリアスとオナロンの二つの大国が国内外の事情に目を向けることはなく、興味があることといえば同盟国を増やし勢力を広げることのみ。長い間それが続いたので、周りの国々も大国を当てにするのをやめ、それぞれがそれぞれで動き出した。あまりにも小さく乏しい国は隣国に合併し、国内で有力者が立ち上がれば独立国を名乗り……。変動が激しいので、わざわざ地図を作ろうとするものもおらず、定着しなかった。最近はその動きもだいぶ静かになってきているが、ユービリアス大陸は他の大陸と交流を持つことができず、もうほとんど孤立している。このままではジャイルの二の舞になるのも時間の問題だった。

 

 そして事態をあざ笑うかのように、バカな二つの大国は生き残りをかけた新たな戦争を計画している――――

次回から本編です。

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