大木【200文字小説】
街を見下ろす丘にある大木は古くからこの町を見守っていたのだという。
私は、問題が起こるとその大木の根元に腰掛けるようにしていた。
不思議なことにこうしていると自然といい考えが浮かぶからだ。
それは、この木に宿っている神様が導いてくれている気すらした。
夕日が町を赤く照らす頃、考えがまとまると私は立ち上がって大木をもう一度見上げる。
「今までありがとう。さようなら」
その日以来、少女がここに来ることはなかった。
街を見下ろす丘にある大木は古くからこの町を見守っていたのだという。
私は、問題が起こるとその大木の根元に腰掛けるようにしていた。
不思議なことにこうしていると自然といい考えが浮かぶからだ。
それは、この木に宿っている神様が導いてくれている気すらした。
夕日が町を赤く照らす頃、考えがまとまると私は立ち上がって大木をもう一度見上げる。
「今までありがとう。さようなら」
その日以来、少女がここに来ることはなかった。
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