表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が終わりを告げた世界で  作者: てんま
第1章 変わる世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/44

ペナルティー 前編

暫くして全員が居間へと戻って来た。各々残りの時間を自由に過ごしている。俺は秀樹に誘われて『アタックブラザース』、略してアタブラをプレイしている。このゲームは俺もかなりやり込んでいるので、秀樹をボコボコにしている最中だ。


「お前!なんだそれ!永遠に地上に戻れないじゃねーか!」


「対策を知らない奴が悪い」


そう言って、ひたすら秀樹をはめ技で倒していく。そんな俺を誠は冷ややかな目で見てい来るが、ゲームで俺は手加減はしない!(葉月以外)


丁度1試合が終わったタイミングで、母さんが夕飯の準備が出来たことを知らせに来た。俺達は、全員で外に出て炊き出しをもらう。いつも通り円になって地面で食事を取っていた。


「最近はみんな簡易住宅の方で食べてるよな」


周りを見渡しながら誠がそう言う。俺達以外の避難民は、炊き出しを受け取り俺が作った簡易住宅で、食事を取るようになっていた。


「外で食べる意味もないからな、落ち着いた場所で家族団欒で食事を取るのが一番だろ。1名を除いての話だが」


俺が雪音を見ながらそう返事を返す。


「なによ、私は親の許可も取ってるし。貴方と食事を一緒にしてるんじゃなく、葉月ちゃんと一緒に食事をしてるのよ」


俺の言葉に雪音が反論してくる。


「お前らってホント何時も言い合ってるよな。ホントは仲いいのか?」


何も考えていないであろう秀樹が話す。


「「なっわけないだろ」でしょ」


「いや、息ピッタリじゃん」


「「ちが!」」


2回も言葉がかぶってしまい、俺は恥ずかしくなり途中で言葉を止めてしまった。雪音も同様で俺と同じような反応をしている。


クソ気まずいじゃねーか!なんでお前まで黙るんだよ!


「あんま喧嘩すんなよ」


何も考えていない秀樹がそう発言して会話が終わる。雪音は気まずい空気に耐えかねたのか、そそくさと食事を終わらせ立ち上がる。


「私、家族のところに先戻るわね。葉月ちゃん、また明日ね」


雪音はそう言い残し、簡易住宅の方へそそくさと立ち去って行く。その後、秀樹が麻陽瑠にげんこつをされていた。


麻陽瑠がやってくれていなかったら俺がやっていたな。


食事を終え、俺達も居間へと一度戻って来ていた。いつも通り青山先生は全員にお茶を配っている。


「今更だけど、なんで新と雪音ちゃんは仲悪いだ?」


お茶を啜りながら、誠が問いかけてくる。


「知らねーよ。初めて会った時からあんな感じだし」


「新の言う初めてって、学校の事か?」


「そうだよ。その前からうちに出入りしてたみたいだけど、俺会った記憶がないだよ」


この家に出入りしていた人はかなり多かったけど、雪音を見た記憶が1度もない。


「普通に考えて完全に新が悪いと思うけど」


「なんでだよ?」


「考えてみろよ、雪音ちゃんは昔からお前を認識していて、その上、家が目の前だ。それなのに新は学校で、初対面って感じで接してきたんだぞ、誰だってムカつくだろ」


「う!」


何も言い返せない、、、。俺も逆の立場ならそんな奴が居たらムカつくし、あいつの様な対応を取ってしまうな。


「雪姉とお兄ちゃんって、何度か会話してるの私見たことあるよ」


ネットに繋がらないスマホを弄っていた葉月が話す。


「記憶にございません、、、」


「こりゃあ、完全に新が悪いな。このまんまだと、今後の物資調達に支障を来すから、早めに仲直りしろよ」


仲直りって言ったって、向こうがあの態度だから真面に話すらしてもらえるか、、、。


「どう仲直りすればいいと思う?」


「そこは、新が頑張ってどうにかしろよ」


俺が考えに浸り込み始めると、会話は終わってしまった。誠は秀樹に誘われてゲームを始め、俺は1人で雪音との仲直りの方法を考えている。


何か会話をするきっかけがあればな。


色々と考え込んでいると、あっという間に時間が過ぎ、全員が寝る準備を始めていた。俺は考えても答えの出ないので、みんなと同じく寝る準備を始める。


1人自室に戻り、着替えを済ませベットに横になる。


そう言えば、雪音はうちの道場に通っていたんだよな。道場で仲良かった同い年の奴って、、、。ああ、なんかやたら俺に近寄ってきて、話しかけてきた男子がいたな、、、。


昔のことを思い返していると、暫くして俺は眠りについた。


『あー、あー、テスト、テスト。人類の皆さん聞こえますか?』


突然寝ていた俺の耳元でそのような声が聞こえた。俺は目を開け、体を起こし回りを確認する。しかし、周りには誰も居ない。声の主は続けて話をする。


『人類のみんなさん、久しぶりです、私は神です。今皆さんの頭の中へ直接話しかけています』


聞き覚えのある声だと思ったが、国連会議場の壇上この世界の神だと名乗った奴だ。


『少しイレギュラーが発生しました。その内容は、どこかのおバカな国の政府が、核ミサイルを世界主要都市へ発射したのです。それを察したのか色々な国で核ミサイルの発射を確認しました』


神の話が本当なら、この日本が標的にされている可能性も十分にある。今の日本政府がどれだけ機能しており、自衛隊が核ミサイルに対応できるのかが問題だ。現状俺達には祈るしか選択はないが。


『でも、安心してください。発射された核ミサイル、まだ発射されていない核ミサイルすべてを、私が消しました。文字通り消滅させたということです。なので、皆さんの生活には問題ありません』


何で人類を滅ぼそうとしている神が、俺達を守るような行動をとったのかわからないが、現状の危機は去ったと考えていいだろう。


『私は、人類VSデットウォーカーの存亡を掛けたゲームを行っているのです。人類同士で殺し合って、私の作ったゲームを壊さないで頂きたい。正直、今回の行動には嫌気がさしました。なぜ自分たちの首を自分たちで絞めるのか、理解できませんね』


神は自分が作ったゲームの番面を壊されるのが不満の様だ、そのおかげで俺達は明日を無事に迎えられるのだが。


『皆さんがそんなに自分たちの首を絞めたいなら、私からささやかですが、今回の行動へのペナルティーを与えたいと思います。今回の核ミサイルの被害は、ざっくりですが人類の2割を殺したと想定されます』


神が言うペナルティーが何なのか分からないが、人類の2割が死ぬほどの規模で、核ミサイルを世界各地で撃つあったのか。正直、俺にもこんな世界でそんな行動をとる各国がバカに思えてくる。


『ペナルティーの内容ですが、今から人類の2割をデットウォーカーに変えたいと思います。ですので皆さん注意してくださいね、隣にいる人が今からデットウォーカーになるかもしれません。現状ですが、今回のペナルティーを加えると、人類の6割がデットウォーカーになっております。もう人類の半数以上がデットウォーカーになっちゃってますね』


俺は話の内容を聞いて慌ててインベントリーから警棒を取り出す。


『まだペナルティーは科してしません。私の会話が終わり次第ペナルティーを科すので、今は急いで身を守る準備をしてくださいね』


コイツは今の状況すらゲームの中のイベントの様に楽しんでやがる。


『では、このペナルティーがどのような結果をもたらすのか、私は楽しみに見守らせてもらいますね。それでは、皆さんよい終末を』


神がそう言い終えると同時に、家の敷地内から悲鳴が聞こえてきた。俺は急いで自室を出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ