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神が終わりを告げた世界で  作者: てんま
第1章 変わる世界

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久しぶりの家族会議

居間で昼寝をしていると、頭に何か乗った感覚があった。

なんだこれ、、、やわらかいな。


まだ重い瞼を開き、目を開ける。すると目の前には、、、尻があった。

慌てて、目の前の尻をどかし起き上がる。


「なんだ!?」


尻を俺の顔に押し付けていたのは、母さんだった。


「みんなが危険な作業をしている間、昼寝とは良いご身分ね」


息子の顔を尻で敷く母親ってどうなんだよ。


「まぁ、見た感じやることは、やってるようだけど」


「ああ、一応簡易住宅の建築は完了しているよ」


体を起こし母さんにそう伝える。居間には雪音含めいつものメンバーが揃っていた。


「そっちの方は問題なかったのか?」


「私が居て問題なんて起きないわ」


その通りだと思う。母さんが居れば大抵の事は問題なく事を片づけるだろうな。


「まぁ、取り合えず。私は炊き出しの準備があるから行くわね」


そう言い残し、母さんは居間を出ていく。


「昼寝とかお兄ちゃんだけずるい」


葉月が羨ましそうな顔で俺を睨みつけてくる。


「特にやることもなかったんだし、別にいいだろ」


「よくないもん。私も昼寝したいー」


駄々をこねる妹も可愛いな。


「またそのうち、休みもあるんだからその時まで我慢してくれ」


頭を撫で、落ち着かせようとすると。


「触るな、キモイ」


おお、マジレスきたー。


俺に触られるのが嫌なようで、葉月は雪音に抱き着き甘えに行った。

俺は雪音を許さん、甘えられていいのは、お兄ちゃんだけだ!


「そんなことより、簡易住宅なんか進化してたな」


誠が俺にそう問いかけてきた。


「そうなんだよ、避難民の意見を取り入れて、バージョンアップしたんだ」


「なるほどな、あれだけの建物を半日で作れちまうって、ギフトってのはすげーな」


「俺達も、簡易住宅に住んだ方がいいのか?」


秀樹がそう質問してくる。


「それは無理だろ、母さんが許さないぞ。お前達のことは息子、娘だと思ってんだから」


「そ、そうなのか、、、。師匠もなんかやべぇな」


今更母さんのヤバさに気づくのか、稽古中あんなにボコボコにされているのに。

そんな他愛もない会話を暫く続けていると、炊き出しの準備が出来、母さんが呼びに来た。

俺達は炊き出しをもらい、いつも通り円になって地面で食事をしていた。


「最近、物資調達に出る時、門のところにデットウォーカーが集まっているよな」


誠がそう話す。


「外で食事を取っているから、音が外に漏れて、デットウォーカー達を引き寄せてるんだろ」


「やっぱそうだよな、なんか対策を講じた方がいいよな」


「まぁ、今のところは母さんが、掃討してくれてるから問題ないけど。今後数がもっと増えることもあり得るからな」


家の周りは、井の字の様な道になっているので、バリケードを設置して周辺の道を塞げればいいが、トラックなどの通行を考えると難しいか。


ゲームであったバリケードが作れるようになれば、俺が取り外しできるんだけどな。ない物ねだりは良くないか。


食事を終え、俺達は居間へと戻って来た。母さんも炊き出しの手伝いを終え、居間に戻ってきている。


「久しぶりに家族会議をしようと思います」


母さんがそう伝えると、各々くつろいで居た、俺達はテーブルに座っていく。

何故か雪音もいるが、もう慣れたので無視だな。


「そうね、、、。最近みんな不満とかあるかしら?」


「不満とかはないけど、建築に使う物資が、結構なくなって来たから補充したいかな」


俺がこう答える。


「ホームセンターでいいのかしら?」


「んー。石材が欲しいから、どっか石を取り扱っている店とかないかな」


「石材店ね、、、」


全員が何かないかと考え込んでいる。


「墓石とか使えないのか?」


「墓石か。やってみないとわからないけど、かなりいい案だと思う」


こういう場面であまり使えない秀樹が、良い提案をしてくる


「そうね、近くにおっきい霊園があったわね。明日はそこに行ってみましょうか」


「わかった」


「ほかに何かあるかしら?」


暫くみんな考え込んだが、特には無いようだ。


「ママ、パパはどうしてるの?」


唐突に葉月が問いかける。

俺も気にはなっていた。今までは電話でやり取りを、していたことは知っている。インフラが止まった今、父さんとは連絡は取れないはずだ。母さんも心配ではないのだろうか?


「それなら心配ないわよ。これで何時でも話せるから」


母さんはそう言って、ポケットから昔の携帯のような物を取り出す。


「なにそれ?」


葉月が続けて問いかける。


「衛星電話よ。これパパとは何時でも連絡取れるの」


普通の家庭にはないよな、、、。まぁ、父さんとの連絡手段があるなら問題ないのだけど。


「久しぶりにパパと話したいんだけどダメ?」


「良いわよ。あとで一緒に電話しましょうか」


そう言われ、葉月は嬉しそうにしていた。


「連絡手段で思い出したんですけど、車が分かれているじゃないですか。その時に車同士で、連絡が取れる方法があればいいと思うですけど、何かありませんか?」


暫く考え込んでいた誠がそう質問する。


「そうよね、、、。確か無線が確かあったはずよ。明日には用意しておくわね」


ホント何でもありますね。父さんが自衛隊から、横流ししてるんじゃないかこれ。


「他にはあるかしら?」


全員が特に何もなさそうな顔をする。


「じゃあ、本日の家族会議はこれでお終いね。そうそう、家族会議とは別で、週1で避難民を交えた会議をする予定よ」


特に反対もなく全員が頷いて返事をする。


「じゃあ解散よ、あとは自由に過ごしなさい」


母さんがそう伝えると、各々居間でくつろぎ始めた。雪音は自分の家族のもとに戻るのか、居間を出ていった。母さんと葉月は、父さんと電話するため別室に向かったようだ。


俺はどうしようかな、、、。そう言えば、クロスボウの練習をしておこうと思っていたんだ。

俺は立ち上がり、倉庫の方へと向かうことにした。倉庫の横には、この前作った射撃用の的があるので、俺はそこでクロスボウの練習をすることにした。


「暗いな」


夜なので暗いのは当たり前だ。確か倉庫にホームセンターで調達した、ランタンがいくつかあったはず。

俺はランタンを持ってきて、等間隔で射撃訓練所にランタンを並べていく。


「これで見える」


クロスボウVer. 1.1を取り出し、的に向かい何度も試射をしていく。1時間ほど続け、今日は終わりにすることにした。まだまだ、的には正確に当てることはできなかったが、練習していけば幾分ましに使えるようになるだろう。


その後、軽く濡れタオルで体をふいて、俺は就寝することにした。

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