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神が終わりを告げた世界で  作者: てんま
第1章 変わる世界

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有志メンバーと雪音のテスト

次の日、今日は稽古が休みと言われていなので、何時ものように早朝に起き、居間へとやって来た。他の面々も起きて居間へと集まっている。


「みんなおはよう」


「お兄ちゃんは、いつも最後だね」


「しょうがねぇだろ。朝は弱いんだよ」


そんな会話を葉月としていると、母さんが居間へとやって来た。


「全員揃っているわね。最初に伝えることがあるわ」


母さんが話し出すと、全員母さんの方を向く。


「今日の稽古なんだけど。昨日有志で募集した物資調達メンバーも参加するわ。雪音ちゃんの能力テストもね。だから、人数が増えた分見えない所で手を抜かないように、ちゃんと見ているからね」


手を抜いて母さんにバレたらどんな罰が課せらるか、想像しただけで死ねるな。


「朝食後はいつも通り玄関前集合よ。以上。解散」


母さんにそう伝えられた後、朝食を取り稽古の準備を終え、玄関前に集合した。

玄関前には、いつものメンバーに加え、雪音、他5名の姿があった。


「全員揃っているわね。先ず、有志で参加してくださった5人には感謝します。これから、沢山の危険な場面に遭遇するかもしれません。でも、今日からは私がバッチリ鍛え上げるので、一緒に乗り越えていきましょう」


有志で参加している5人が母さんの言葉に、気合の入った返事を返す。


「では、軽く自己紹介でもしましょうか」


母さんがそう言うと、俺の方を見る。

俺からってことですね。

俺から順番に自己紹介が進んでいった。


「自分は武田勇樹たけだゆうきと申します!職業は消防士をやっておりました!どんな訓練でも付いていきますので、よろしくお願いします!」


有志メンバーの1人目が自己紹介をする。見た目はソフモヒの筋肉ムキムキお兄さんって印象だ。


「私は吉田康生と言います。職業はサラリーマンをしていました。ブラック企業で養われた精神力で、頑張っていきますので、よろしくお願いします」


ブラック企業なら辞めればよかったろうに。

2人目の人の印象は、目の下にクマがあり、髪もボサボサで、細身って感じだ。

3人目番だ。


「山田太郎です。職業は色々やってました。頑張ります」


なんだろう、名前と言い、特に印象がない。もはや存在が薄い感じがする。

3に目の人については、平均的な体格に、坊ちゃんヘアーって感じだ。

そうして4人目と、5人目の自己紹介が終わる。


「では、自己紹介も終わったことだし。早速稽古を始めていくわよ!」


母さんがそう告げると、いつも通り、外壁に沿ってのランニングから始まった。雪音、有志メンバーの武田さん、吉田さん、山田さんは最後までランニングに付いてきていたが、残り二人は麻陽瑠と一緒に途中リタイアとなった。


正直言って武田さん以外は、付いてこれないと思っていた。人を見た目で判断してはいけないな。

次は筋力トレーニングだ。人数が増えた分、鉄棒のスペースが足りなくなったので。前後半で懸垂組、スクワット組と、分かれて行うこととなった。


雪音、武田さん、吉田さん、山田さんは結局最後まで付いてこれていた。

てか、武田さん、吉田さん、山田さんって、何度も言うのめんどいから、ダーサンズと呼ぼう。


道場は現在、居住スペースとして開放して使えない為、敷地内の空いているスペースで、道場の稽古をしていく。いつもの様に母さんが、有志メンバーの顎に1発入れ実力確認は終了した。


次は雪音の番だ。


「では、雪音ちゃん前に」


「はい!」


母さんに呼ばれ、母さんの正面に対峙する雪音。稽古用の警棒を剣道の竹刀のように構える。

何というか、様になっている。隙がない構えってやつか。


「ちゃんと自主練は欠かしていないようね。では、始め」


雪音は剣道の試合のように一定の間合いを取り、構えている。母さんも同じ様に間合いに入り込まず、待っているようだ。雪音がフッと深呼吸したように見えた時、高速で剣道の面を打ち込む。しかし、母さんは警棒でそれを軽くいなす。雪音は前のめりに体勢が傾く、その隙に母さんは雪音の頭に警棒を当てる。


「あ、ありがとうございました」


雪音は距離を取り、一礼し、悔しそうな表情を浮かべていた。

俺も昔は毎回母さんに負ける度に、そんな顔してたっけな。


その後の稽古は、俺、誠、葉月に雪音が加わり、3対1の試合を行っていき。その他のメンバーは、母さんの、しごきを受けることとなった。


雪音が加わったこともあり、葉月も簡単に俺達をボコボコにはできなくなってきた。今までが一方的過ぎたんだけど。

女子小学生に負ける、男子高生二人って今考えたらヤバいな。


稽古が終わり、全員が1列び、母さんはその正面に立っている。


「今日の稽古はここまでよ。雪音ちゃん以外は解散していいわ。午後は物資調達に行くから、それまでにしっかり休むように」


母さんがそう伝えると、ダーサンズと、有志メンバーは、お互いに肩を貸し合いながら解散していった。

雪音のテストを兼ねていることを知っている俺達は、母さんの言葉を待っている。


「では、結果から言うわね、、、。合格よ」


緊張した表情で母さんの言葉を待っていた雪音は、そう告げらると笑顔に変わった。

ふむ、笑うと可愛いのか、、、


「ホントですか!!ありがとうございます!」


「雪音ちゃん少し落ち着いて、合格は出したけど。私が出来るのはご両親の説得だけよ。最終決断は雪音ちゃんのご両親が決めることよ。それだけは分かってちょうだい」


「分かっています。でも、よろしくお願いします」


「ええ、出来るだけのことは、させてもらうわ」


2人は両親の説得の為、道場の方に向かって行った。俺達も居間へと戻ることにした。


「やっぱ女王様は別格だったな」


歩いていると、誠がそう話しだした。


「女王様?」


「新知らないのか?雪音ちゃんって中学時代は、剣道で負けなしの女王って呼ばれてたんだよ」


先ほどの身のこなしを見ていなければ信じられなかったが、あの試合を見た今なら納得だ。


「女王様ね、、、」


俺に向けてくる鋭い視線も女王様だからか?

そんな会話をしながら俺達は居間へと戻って来た。女子二人はそのまま風呂に向かい、俺達は居間でくつろいでいる。秀樹は壊れて寝かされているけど。


「お疲れ様です」


そう言って青山先生が俺達にお茶を入れてくれた。俺はそれを飲みながら、今後のことについて考えていた。


「そろそろインフラ関係もいつ止まってもおかしくないよな」


「そ、そうですね。自衛隊の方々にも限界はありますし、そこで働いている職員の限界もありますからね」


「そうなると、今後必要な物資は冷蔵倉庫を稼働させる電力ってことか。発電機ってどこで売ってるんだ?」


「この前のホームセンターで売ってるの見たぞ」


ホームセンターなら他の物資も調達できてちょうどいいな。

今日はホームセンターを中心に回ることを母さんに提案してみよう。

暫くして、雪音の両親の説得を終えた母さんが戻って来た。俺は先ほどの提案を母さんに伝えてみる。


「それなら心配ないわよ。うちってソーラーパネルがあるから、基本それで賄えるわ」


待ってそんなのうちの何処に付いてんの?今初めて聞かされたんだけど。

母さんの説明を聞くと、倉庫と、冷蔵倉庫の屋根に取り付けてあるらしい。うちの電力はそれで全て賄われていたようだ。


自分で言うのもなんだが、やっぱこの家おかしいよ。

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