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第五話

お待たせしました、最新話です。

この世界で冒険ギルドで冒険者となった俺海斗は、この世界の冒険者であるリネット、ニーナ、ラライと出会い、冒険へと向かう事となった。


俺はリネットたちに今回の依頼に付いて聞く。


「なあ、今回の依頼は何だ? 俺は今回あの騒ぎを出しちゃったから分からないんだ」


「だったら騒ぎを起こさなきゃいいでしょうに…。今回の依頼は森に出没している【ワイルドタイガー】の討伐よ」


リネットは俺に依頼書を見せ、それを俺は取って確認すると、確かにワイルドタイガーの討伐って書いてあるな。


「私達、この街の近くに出没しているワイルドタイガーを討伐するのが、今回の依頼内容なの」


「でも三人だけだとなかなか難しくてさ、ギルドに行って誰か協力して貰おうかなって思ってた時にアンタが居て、リネットが行って…後は見ての通りって事」


ニーナとラライがその依頼内容を説明し、それに俺は納得する。


成程な…それでギルドに来たって訳か、でもワイルドタイガーは俺も知っている。このファンタジー・ソードブレイクの世界でよく討伐されるモンスターだ。


ワイルドタイガーは初心者でも倒しやすいモンスター、大きいと思いがちだが、実際は小柄で倒しやすい奴だ。

俺もどんなモンスターかなって思ってたら、結構派手な奴だった…。見た目以上に派手で、しかも腰抜けの様な奴だし…。


これにはプレイしていた俺は大笑いしたよ、タイガーの名には全く似つかないモンスターだなって。


でもこれはこれで面白くプレイしていた、結構ワイルドタイガーは俺もかなり倒して来たから問題ないな。


「成程、ワイルドタイガーか。しかし出没しているっておかしいな? ワイルドタイガーは何処にでもいるモンスターの筈…」


「そうでしょう?最近ワイルドタイガーはその森にだけ出没しているって。だからそいつ等の所に行き、討伐するの」


「(うーん…なんだかそのワイルドタイガー、俺の知っているワイルドタイガーとはちょっと違う所があるな? まあそこは直接確かめに行こう)」


そう思った俺はリネット達と一緒にワイルドタイガーが居るその森へと向かっていくのであった。




──────────────────




そしてリプトルタウンから出て、少しばかり遠くの森に来た俺達はワイルドタイガーの出没している場所を探している。


「あれ~おかしいな~? 確かこの辺だったはず…」


「リネット、アンタまた適当に探しているんじゃないでしょうね?」


「適当じゃないわよ!本当にこの場所に居るって言う依頼主から聞いたんだから!」


リネットとラライが言い争う中、俺は少し辺りを見渡していた。


ここ…確か猛毒を持つモンスター【クラブスネーク】が生息している所だな? 初心者が迂闊に近寄ってはいけない場所…。クラブスネークの猛毒は死に至らしめる他、神経毒や幻覚などの毒も含まれるヤバい奴だ。


でもそんな場所にワイルドタイガーが居るなんておかしい…。

どう言う事だよ…。


っとその時、俺のヘルメットのバイザーにモンスターの反応をキャッチし、物凄い速さで後ろからやって来る。

それに俺は後ろを振り返ると、紐のような物体がとびかかって来た。


「避けろ!!」


俺はリネット達に叫ぶと、リネット達はそれに避けて躱し、その物体を見た。


その物体は俺が思っていたあのクラブスネークだった。

勿論リネット達はクラブスネークを見て驚く。


「クラブスネーク!?」


「ちょっとリネット!!アンタまさか依頼内容間違えたんじゃないでしょうね!?」


「そ!そんな筈は!?」


リネット達が驚く中で、クラブスネークは素早い動きで、リネットの腕に嚙みついてしまった。

噛まれたリネットは直ぐに振りほどくも、毒が一気に回り、すぐその場に倒れてしまう。


それに俺が叫ぶ。


「リネット!!!」


俺はすぐにタウラス50を抜いて、リネットを噛みついたクラブスネークの頭を撃ち抜く。


50口径の弾がクラブスネークの頭をいとも簡単に粉砕し、ピンク色の霧と化した。


クラブスネークを倒した後、すぐにリネットの下に行く俺達。


「リネット!!」


「大丈夫!?」


「ぅ…か、身体…が、うご…か…ない」


「クラブスネークの猛毒だ! 解毒剤はあるか!?」


俺は直ぐにニーナとラライに問うも、2人は顔を横に振る。


「ありません…!」


「だってこんなのが出てくるなんて思ってもいなかったから…!」


おいおい、何やってるんだ…。どんな冒険でも解毒剤の薬を持ち歩いて来いよ…。


でも今はそんな事をしている余裕はない、リネットの表情はどんどん悪くなっていく。

今からリプトルタウンに戻ろうにも間に合わない。


…仕方ない、彼女達は驚くだろうが、迷っている暇はない!


俺はリネットを担いで、ニーナとラライに言う。


「付いて来い!俺が何とか出来る場所に連れて行く!」


「え?!」


「一体何処に!?」


「いいから付いて来い!」


俺はニーナとラライにそう言い、ある場所に行く。そう…そこは俺の母艦であるグラディオンの所だ。


グラディオンは今光学迷彩で隠してあるが、すぐに俺はプラウンに通信を入れる。


「プラウン!光学迷彩解除!!」


『了解』


プラウンは光学迷彩を解除し、グラディオンの姿を露わにする。当然グラディオンの姿を見たニーナとラライは驚きの表情をする。


「ええっ!!?」


「な!何これ!!?」


「行くぞ!」


俺は直ぐにグラディオンの中に入り、ニーナとラライはそれに驚きつつも俺の後を追いかけていく。


そして俺達はメディカルルームに入り、リネットをメディカルカプセルへと入れる。

俺はメディカルカプセルの端末を操作し、リネットの体内の毒を中和させ、回復プログラムを作動させる。


するとメディカルカプセルがリネットに向けて赤外線を放ち、リネットの毒を中和させて、何とかリネットの危機は脱した。


「これで良し…」


「ね、ねえ…」


「海斗、アンタ…一体何者?」


ニーナとラライは俺の方を見て、疑問の表情をしている。


まあ当然だ、こんな場所に連れて来たんだから。


話すか…彼女達に俺の事を…。





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