第三話
本日二回目です。
翌日、グラディオンの自室で目が覚めた俺は、ベッドから降りて少しばかり身体を伸ばす。
「ぬん~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・はぁ・・・」
身体を伸ばした後、俺は朝食を食べる事にする。グラディオンの食堂の食事は俺のいた世界とほぼ一緒。
俺が食べていると、プラウンが立体映像で現れた。
『主様、おはようございます』
「おう、おはようプラウン。なあプラウン、気になってるんだが、この世界の食事って俺の世界の食事と違うの?」
『いえ、食事の方はほぼ一緒です。そこは問題ありません』
ほっ、良かった。それが聞けて、それなら冒険者になった時、食事の事をどうしたらいいんだろうっと思った。
それなら安心だ。
さて…食事も済んだことだし、支度するか。
俺は立ち上がって食べた食器を厨房の所に戻し、武器庫と装備品の所に行く。
まず着ている衣服を脱いで、マッスルスーツを着込む。着込んだ際にマッスルスーツが起動し、人工筋肉が膨らみ筋肉質の身体になる。
そしてヘビーコンバットアーマーの防具を取り、足と腕を装着する、するとそのアーマーが自動的に装着して、手足にフィットする。
胴体の方もアーマーを付けると、オートフィット機能が働き、しっかりと密着する。
最後に俺はヘルメットを取ると、ゴーグルバイザー付きのフルフェイスヘルメットを被り、オートフィットした。
鏡を見ると、その光景を見て俺は思わず声が出る。
「お、おお~・・・これが今の俺か~。カッコよ~~」
俺はそう言って見とれてると、プラウンが再び立体映像として現れる。
『主様、どうでしょうか?』
「プラウン。良いねこれ、これは惚れ惚れするよ。でもこの格好で出ると返って怪しまれるな~・・・」
『それならばフード付きのローブを纏えば宜しいでしょう。そうすれば怪しまれませんし、ヘルメットは後で外す事も可能ですし』
成程?それなら大丈夫そうだ。よし、それならすぐにローブを着て行くか。
俺はローブを取り出し、それを着込んで準備完了。
さて…外に出るとするか、でもその前に武器を1つ持って行っておこう。
やはり今考えると、長物は目立つから、目立たないハンドガンにしよう。俺は武器庫でタウラス50を取り、それを右太ももに装備し、外に出るハッチに向かう。
あとこの船だが、人が居なくても、こいつにはメンテナンスボットが大量にあり、そいつらのお陰でこの船は稼働し続ける事が出来る。
それとメンテナンスボットだけじゃなく、バトルボットも存在するから、不在でもしっかりと警備してくれるから、安全だ。
そして外に出るハッチに付いて、プラウンがハッチを開いた。
ハッチが開くと日差しが俺に浴びせて来て、俺はそれに少しばかり手で隠す。
そして辺りは緑の草原が広がり、それに俺は降りてバイザーを上げて空気を吸う。
「すう~~~~~~……はぁ~~~~~~~……、これが異世界の空気、なんておいしいんだ、よし!それじゃあプラウン!留守を頼んだぞ?」
『行ってらっしゃいませ、主様』
そう言って俺が目的地のリプトルタウンへと向かい、俺が離れた後にグラディオンがハッチを閉めて、光学迷彩で姿を隠した。
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そしてリプトルタウンへと着いた俺は辺りを見渡す。
中世ヨーロッパの街の様な感じだ。でも俺の知っている街、ゲームでやった街とそっくりだ。
よし、早速冒険ギルドに行こう。
俺は冒険ギルドへと足を運び、街の中を進む。そして冒険ギルドへと到着した俺。その扉を開けて中に入ると、中にいた回りの者達が一斉にこっちを見る。
「おいなんだ?」
「変わった野郎だな…」
「妙な姿をしてやがる…」
俺はそれを一切気にする事なく、奥の受付の所に行き、そこに居たウサ耳の少女が思わずビビってしまっていた。
「ヒッ!「すいません。冒険者登録をしたいのですが…」…え?」
受付の少女、獣人の少女は俺の言葉を聞いて思わず唖然とし、それに周りにいた皆が思わず他人と見る。
「えっと…冒険者になりたいと…?」
「はい、そうです…どうかしましたか?」
「あ!いえ! すいません!こっちが変に!」
どうやら相手を変な誤解を生んでしまったようだな。よし、それなら変に誤解を解く為、俺はフードを降ろし、ヘルメットを外して素顔を見せる。
それに周りの者達はそれを見て騒然とする。
「おいあれ…」
「なんだ?見た事ない防具だぞ?」
多少注意を引いてしまったが、これも仕方ない事だ、こうなったらもうとことん行くしかない。
「えっとそれでは、冒険者登録ですよね? こちらにご記入をおねがいします」
彼女から手渡される登録用紙を受け取り、俺はそれを書く。そう言えば今思ったが、俺はどうやら言語理解の能力を持っている様だな?
能力かスキルか分からないけど、皆の言葉と文字を十分理解できるから、これは便利だ。
えっと…これでいいかな?
「これでいい?」
俺は登録用紙の紙をその受付の少女に渡し、それをに受付の少女は頷く。
「はい、大丈夫です! では登録に必要なタグとこれらをお渡ししますね」
彼女は俺に登録に必要なタグと剣を俺に渡して、それに俺は受け取り、その少女は言う。
「ではそのタグの説明をします、それは冒険ギルドへの証のタグであり、同時にそれが階級にもなります。階級は五つに分かれていて、五位のスチール、四位のブロンズ、三位のシルバー、二位のゴールド、そして一位のプラチナとなります。階級が上がるにつれて、報酬の額も上がってきますので、頑張って依頼をこなしてくださいね?」
「ありがとうございます。それでは」
俺はヘルメットを取り、その場を去ろうとしたが、俺の前に数名の男達が立ってきた。
それに俺はそいつ等を見て首を傾げ、そして中央の奴が俺を見ながら笑みを浮かんできた。
「よう兄ちゃん。その鎧何処で手に入れたか詳しく聞かせてくれよ~?」
…出たよ、いつもお通りのたちの悪い絡みが、こればかりはどうしようもないな…。
っとそう思う俺であった。