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精霊の楽園の薬師  作者: ルケア


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97話 スタンピードには精霊は不参加

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「結果としては、スタンピードに精霊は関与しないらしい。原初の精霊が意図的に起こすものではないにしても、人間の試練だから精霊は戦ったりはしないらしい。ただ、テイムされている場合は戦う事もあるんだって。それで、後方支援なんだけど、回復は良いらしいけど、それ以外は基本的に禁止されているんだって。手出し無用って感じらしいよ?」


「そうか……。まあ、人間がどうにかしないといけないことなんだってのは解った。それに、意図的に起こしている訳でもないってのも解った。後は俺達が何処までやれるのかだよな。場所は特定できたのか?」


「場所はカルトールとスルターヌの間くらいだって。その辺には村があるし、襲われるとしたらその辺りになると思うって言ってた。でも、精霊は本当に戦わないみたいだよ? 大丈夫?」


「何とかなるとは思うぞ。俺たちもそう弱い訳では無いし」


「そうそう。情報がちゃんとあれば、Aランクの魔物くらいなら戦えるからな」


「流石に乱戦に持っていかれると厳しいが、囲んで叩くくらいは出来るからな。そういう状況をしっかりと作れさえすれば負けることはない」


「今回の傾向的には猪型の魔物のスタンピードって感じになりそうだからな。それでAランクって言うと、2種類に限定されるからな。動きの早いタイプじゃなくて、完全にパワー型の魔物だ。それならまだ対処は簡単だからな。盾持ちがちゃんと機能してくれればだが」


 うーん。今回のスタンピードは猪型、つまりはオークが主になってスタンピードを起こすらしい。まあ、調査で猪型の魔物が多いって話にもあったからな。当然そうなるよねって話である。これで別の種類がスタンピードを起こすとなると、ちょっとどころではなく厄介な事になる所なんだけど、多分大丈夫だろうというのが冒険者組の見方だった。


 因みにスタンピードというのは、地脈の流れが一時的に速くなるというか、送られる生命力が多くなることで発生する現象なんだそうだ。簡単にいうと、人間の心臓を思い浮かべて貰えばいいかな。血圧の上下がある様に、上に振れるとそうなるんだそうだ。前に魔物のスポットが増えたのもそれが原因らしい。徐々に増えていくのに耐えられなくなって漏れ出ていたと。で、最近になっても上昇し続けて、今になって爆発しようとしているって感じなのかな? 脈がドクンと起きるのと同じ要領なんだよ。星という規模でやるともの凄くゆっくりになっているだけで。だからこういうことは定期的に起きるんだそうだ。そして、それに費やされたエネルギーを回収することもまた目的の1つであると。なので精霊は関与しない。エネルギーを回収できないという事になってはいけないからだな。精霊が倒してしまうと、エネルギーの方向性が決まってしまうらしく、それは星としてよろしくないとの事。なので、倒すのであれば人間が倒すべきなんだそうだ。余談だが、テイムされている精霊が倒すのも基本的には無しで考えたい所なんだそうだが、そうすると人間との信頼関係に関わってくるので、止む無く倒しているらしい。そのエネルギーを原初の精霊が処理するんだけど、面倒なので止めて欲しいそうだ。なので、人間が頑張らないといけない。


 そして、回収するエネルギーなんだけど、魔物だけじゃない。人間もエネルギーなんだ。だからある程度の人が死ぬ事も考慮に入っているんだそうだ。その分その地脈にはいい感じに弄られた魂が入り込むことになるんだけど、そんな事は今生きている僕たちには関係ない話だからな。頑張って生きぬかないといけない。


 更にいうと、地脈の制御が出来ていない精霊信仰の無い土地だと、普通にSランクの魔物が出てくる。原初の精霊が関与していないのは本当なんだけど、流れはある程度制御している。完全に野放しにはしていないらしい。言ってしまえば乗り越えられる試練なんだ。精霊信仰が無い所では、魂にデバフが掛かっている上に、ランクもおかしい魔物が出てくるんだから、もしかして敵国ってかなり弱体化しないか? スタンピードのタイミングは世界的には大体同じくらいに起きるそうなので、もしかしなくても攻める頃にはボロボロになっているんじゃなかろうか。楽に戦えるって事になると、戦争が長引くらしいので、どうしたものかね。まあ、精霊信仰を捨てたその地の人たちが悪いんだけど。


「Aランクで済むって言うのは好材料だよな。多分だけどSランクは俺達じゃあ勝てないし」


「だよな。油断しなければAランクくらいなら何とかなるんだよ。まあ、武器はもうちょっとまともなのが欲しい所なんだけどな」


「とはいえ、皆、鋼装備かトレント装備をしているからな。これ以上を求めようと思うとミスリルって事になるんだっけか? そんな貴重な金属を使える訳がないし」


「思ったよりも余裕で対処できそうで安心したけどね。僕は何の役にも立てないけど、頑張ってね」


「ミシェルが役に立たない? あり得ないだろ?」


「そうだぞ。薬の存在があるだけで、どれだけ助かっていると思っているんだ。基本的にはスタンピードはステータスを全部上げて戦うのが基本だからな。6種類のポーションを全部飲んでの戦いになるんだぞ? ミシェルが役に立たないなんてあり得ないな」


「自分がどれだけ凄い事をしているのかってのを知らないのは不味いだろ。今までそんな薬も無かったんだ。それに比べたら俺たちは恵まれている方なんだよ。ミシェルのお陰でな」


「そうか。そうだよね。僕は僕の出来ることをやれば良いんだよね」


「そういう事だよ。だから薬関係は頼んだ。特にステータスを上げる薬をなるべく多く準備して欲しい。あれが無いんじゃ、Aランクの魔物でかなり苦戦する。勝てないとは言わないけど、誰かが死ぬ可能性もあるんだ。その薬だけは絶やさず供給して欲しい」


「贅沢も言えば毒もだな。いつもの麻痺猛毒も頼むよ。スタンピードで毒を使わないのは勿体ないからな。使えるものは全部使わないと。これで負けましたでは話にならないからな」


「後は魔力ポーションも多めに欲しい。魔法をどんどんと使わないといけないだろうからな。まずは遠距離から殺せるだけ殺さないといけない。近距離になったら魔法を使う余裕も無いだろうけど、遠距離戦に持ち込めばある程度は楽が出来るだろ」


 出来る事を出来るだけって事なんだよな。スタンピードまであんまり時間が無いみたいだし、僕もその辺の薬を中心に作らないといけないな。Bランク、Cランクの冒険者が何処まで戦えるのかが問題になってくるからな。正直Dランクでも足を引っ張りかねないし、Eランク以下は完全にお荷物になる。死者を0人にはする事が出来ないと考えないといけない。ここに来ている採取の冒険者も、スタンピードを止めるのに協力するんだろうな。無事に帰ってきてくれると助かるんだけど。


 採取が進まないと調薬も出来ないからな。出来れば後方支援という形でこっちに残って貰いたいって気持ちもあるんだけど、出来ないかな? 冒険者ギルドから強制がかかるかもしれない。でも、流石にEランク以下には強制依頼って事にはならないと思うんだけどな。ここに居るのは半分くらいがEランク以下なんだ。Dランクの人たちも居るけど、その人たちは戦う事になるんだろう。兵站要因として、後方で採取をしてくれる冒険者が必要じゃないかって事を冒険者ギルドに言ってみるか。とりあえず、薬があれば戦えると思うんだよね。後は、こっちに流れてこない様に気を付けていくしかない。

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― 新着の感想 ―
スタンピード、日本で言うと地震みたいなもんかね。
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