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5話 薬を売った

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そんな訳で、店にやってきたんだけど、結構大きな店だな。流石は冒険者を相手にしているだけはある。他の事も色々とやっているんだろうけど、こうなってくるとここに売れないものは無さそうな感じだな。大変に結構だと思うけど。


「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」


「薬を売りたいんですけど、どうしたら良いですか?」


「買い取りを希望ですか。それでしたらこちらにどうぞ。お部屋での確認になりますので」


「解りました」


 よしよし。買い取ってくれるみたいだな。それはいいぞ。ただ、金額がどうなるのかだよな。売っている価格で買い取ってくれる訳では無いから、その辺はしっかりと考えないといけないし。交渉の余地はないんだろうけどな。こっちが零細だから。


「買い取りを希望と聞いたが、どの薬になる? 全てを買い取ることが出来ない可能性もあるが、そもそも新顔だな。まずはC品質である事も確認しないといけないが、その辺は解っているとは思うが、確認させてもらう」


「解ってます。とりあえず、C品質のものを持って来たつもりですので、買い取っていただけると。後は初級ポーションの入れ物と傷薬の入れ物を買いたいんですけど……」


「成る程。錬金術師か薬師か何方だ?」


「薬師になります」


「ならば、余計に品質には気を付けないといけないな。入れ物についても後で話を聞こう」


「あの、値段を教えて貰ってもいいですか? 単品でいくらになるのかが知りたいので」


「む、そうか。そうだな。では傷薬が200レギン、風邪薬が150レギン、初級ポーションが350レギンでの買い取りになる。それで良いか?」


「はい。ありがとうございます」


 半額になるのかよ。ぼったくりも良い所じゃないか。これなら直接売った方が得になるって考えてもおかしくはないんだけど、直接売るにしてもリスクがあるんだよな。店をやるとなると、税金関係が厳しくなるだろうし、何よりも店をするって事は薬を作らない、採取にも行かないって日を作らないといけないからだな。これだと、店をやるよりも、こっちで売った方が利益になる可能性もあるんだよ。しかも、店員を雇うとなると、今度はそっちにも経費がかかるし、色々と問題になるんだよなあ。


「うむ。しっかりと全てC品質で揃っているな。これならば、27850レギンでどうだろうか? それで不満があるかどうかだな。あってもこちらでは買い取れないと言う事になるだけなんだが」


「いえ、不満は無いです。ありがとうございます。後は入れ物を買いたいんですけど、陶器とガラス瓶を売って欲しいです」


「そうだろうな。風邪薬はそこまで多くは必要ない。となると丸薬を入れるための木箱は必要ないか。丸薬の殆どは常備薬だからな。そこまで必要にならないのは解るが、少しは持っておくべきだぞ? 依頼で作る事もあるだろうからな」


「あ、そういう事もあるんですね。それじゃあ、少しは買っておきたいです。いくらになるのかを教えて貰えますか?」


「木箱が50レギン、陶器が50レギン、ガラス瓶が100レギンだ。これで幾つ買いたい?」


「えっと、木箱が15個、陶器が100個、ガラス瓶が200個でいくらになりますか?」


「む、そうだな。……25750レギンになる。差額は2100レギンだな。どうする? それでいいか?」


「はい。それでお願いします」


「解った。品物と金を持ってこよう。少し待っているように」


 因みに、通貨はレギン。貨幣は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の順番で、100個で次の通貨に移行する。なので、この場合は銅貨21枚が僕の手元に残る事になる。


 しかし、基本的に倍額になるんだな。その辺は気にしないといけないことだぞ。確かに洗う手間を考えるとどうしてもってなってしまうけど、それにしたってなあ。面倒なことには変わりないけど、もう少し金額を考えて貰っても良い気がするんだけどな。まあ、言っても仕方がないからどうしようもできないんだけどさ。


 金額が大きくなる方が嬉しいとは思うけど、どうしてもな。必要な費用を考えるとこれでいいのかって気分になってくるからな。これでしか出来ないから納得するしかないんだけど。しかし、数日で銀貨をやり取りしないといけないくらいには稼げるようになるのか。これは大きな収穫だぞ。薬師って案外儲かるじゃないか。


「こちらが差額と、荷物になるが、持てるのか? 結構な量があるとは思うが」


「な、何とかなると思います。何ともならなかったら、何回かに分けて運ばせてください」


「それは構わない。破損してもこちら側も弁償できないからな」


 これは、1回で運ぶのはギリギリだな。今後はこの量を基準に考えないといけないだろう。運べる量を考えて作らないといけないのか。それはそれで面倒だな。その辺も何とかしないといけないとは思う。採取も考えてやらないといけないだろうし、もう少しだけ考えるか。出来ない事ではないんだから、何とかしよう。こういう時にマジックバッグがあればいいなとは思うんだけど、マジックバッグなんてものは無いっぽいからな。あったら商人が真っ先に使っているはずだし。


 ここに運ぶために使っていたのであれば、簡単に入手できるんだろうとは思うんだけど、使ってなかったからな。もしかしたら大商会にはあるのかもしれないけど、普通に流通はしてないんだろうな。僕も欲しいとは思うけど、どうだろう。盗まれる方が怖くなるよな。


 それから孤児院に帰ってきて冒険者組に商売をする事になった。余っているのは、傷薬が5個と初級ポーションが9個だ。全部B品質になる。それを幾らで売るのかだけど、まあ、安く売っても良いとは思うんだよな。同じ孤児院の出身なんだから。


「品質はいつもの品質よりも良いものになるけど、安くはするからね。傷薬は300レギン、ポーションは500レギンでどうかな?」


「おっ! 良いのか? そんなに安くしてもらっても」


「助かるぜ! 全部くれ。そうなると、いくらになるんだ?」


「えっと、300レギンが5個で、500レギンが9個だから、6000レギンか?」


「そうだね。6000レギンだね。銅貨60枚になるかな。出来れば銅貨で欲しいんだけど、ある?」


「あるぜ。心配しなくても大丈夫だ」


「なあ、入れ物の買い取りはやらないのか?」


「入れ物の買い取りはやらないかな。洗う手間を考えると、買い取るよりも商会で買った方が楽だしね。それに端数が出来ると、この入れ物に入らないから」


 そうなんだよな。商会で買ったら、100個で収まる入れ物も付いてきたんだよな。これは多分だけど、サービスになると思うんだよ。今度からはこれを持ってこいよって事だと思うんだよなあ。これ単位で買い取るって事なんだろうと思う。数えるのも面倒だろうから、そうなるよなって思うけど。


「まあ、そこまで美味い話にはならないって事か」


「仕方がねえよな。こっちは商会で売るか」


「どうせ追加で幾つか買わないといけないんだから、仕方がないだろう」


「ミシェル、売ってくれてありがとね!」


「うん。クラリスも頑張ってね」


「任せてよ!」


「クラリスは即戦力だからな。流石にAランクは違うな。強いってレベルじゃねえ」


「あっという間に抜かされたからな。まあ、まだまだ対人戦は難しいかもしれないけど」


「そこは場数だからな。商人の護衛なんかはやってみないと解らない事もあるし。この辺は賊が少ないらしくてな。結構面倒なんだよ」


 へえ。賊が少ないんだ。何でなんだろうか。ちょっと解らないけど、何か理由があるんだろうな。本当に何でなのかは知らないけど。とりあえずは商売になるならそれでいいんだけど、商人が沢山来てくれると助かるんだけどな。大商会とも繋がっておきたいし。今後の事を考えると、その方が良いよな。

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