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精霊の楽園の薬師  作者: ルケア


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24話 中位精霊が続々と誕生

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 もう冬なんだよなあ。結局、10体のクイーンビーが集まった。しかも初めに巣箱を作った所には既に蜂蜜がぎっしりと詰まっている。回収しないといけないよな。越冬分は残すけど、こんなにぎっちぎちになるのであれば、多少はとっても大丈夫だと思うんだよな。うん。多分だけど。蜂蜜もしっかりと採取。多分だけど、これからは結構な量の蜂蜜が必要になってくるからな。食べるために結構必要だと思うんだよ。何せ中位精霊が増えたんだから。


「どや! これが甘味や! 美味いやろ? 甘いやろ? 最高やろ!」


「これはいいね! 甘い! さいっこう!」


「今までこれを食べていたのですね。私はまだ食べられませんでしたから。少しずるいと思ってしまいます」


「大地の恵みの味がする。素晴らしく濃厚な味だ。大地に感謝をするべきだな」


 シルバリが自慢し、レインが最高だと言い、シルフェが少しズルいと言って、アースが真面目に大地へと感謝をする。うーん。個性的な面々になったよな。精霊がどんどんと中位精霊になっていく。これは喜ばしい事なんだよ。多分だけど。その間に、毒属性の精霊と光属性の精霊、闇属性の精霊が下位精霊になったけど、こっちも紹介させて欲しい。


 毒属性の下位精霊はポイゾルって名前にした。紫色の髪の毛に赤色の目をした男の子型の精霊だ。一人称はボクだった。なんか、将来が若干心配になってくるんだけど、まあ、良いんじゃないかなって。ちょっとやんちゃが入ってそうな気がする。光属性の下位精霊はソルって名前。白髪の黄色目をした女の子型の精霊だ。一人称はわたしだった。なんとなく緩い気がするのは気のせいではないはず。そして闇属性の下位精霊はドレス。黒髪で紫色の目をしている女の子型だ。一人称はわたくし。なんとなくなんだけど、おしとやかそうに見えて、若干の不思議ちゃん要素が垣間見える感じがするんだよなあ。なんか、普通の子って居ないんじゃないだろうかって思うくらいには個性派になったと思う。いや、アースが一番まともか? ちょっと真面目が過ぎる様な気がしないでもないんだけど、どうだろう? 良い事ではあると思うんだけど。


「ボクもボクも! 早く早く!」


「友達さんが沢山ですよ~」


「皆がわたくしに力を与えてくれるのです」


「うん。合成するからちょっと待ってね。初級魔力ポーションを飲まないと魔力が足りなくなってきているから。これでも結構魔力は多い様な気がしているんだけどなあ」


 そりゃあ1日に800体位を合成しているんだから、足りなくもなるんだけど。なんというか、限界を知った感じがする。どんなに頑張っても600体くらいが限界だった。これが多いのか少ないのかは解らない。そもそも合成をガンガン使う職業って殆どないって話だからな。合成だけで食っていける程、世の中は甘くはない。そして、そんな人でも「合成S」なんて必要ない。普通にBランク位で十分なんだよな。今後も精霊が増えていくんだろうから、魔力を増やしたいとは思うんだけど、増やす方法は無いって話なんだよな。


 メビウスさんに聞いたんだけど、魔力を増やす方法は無いらしい。らしいなので、もしかしたら貴族は何かを掴んでいる可能性はあるんだけど、平民にはそのことは解らない。一応は、スキルを使い込むことによって増えるんじゃないかって実験はあったらしいんだけど、増えることは無かったとの事。ステータスにレベルもMPも無いからな。レベルアップなんてしないんじゃないだろうか。だからMPというか、魔力も増えないんじゃないかなって思っている。


 そして、僕の魔力量なんだけど、中級魔力ポーションのS品質で十分ではなかったので、かなり多い方なんだろうと思う。実験で色々とやってみたんだけど、精霊の合成ってかなりの魔力を使うっぽいんだよね。出来る出来ないは人によって違うかもしれない。もしかしたら、「合成S」によって、魔力が大分緩和されている可能性もあるんだよな。その辺りの事って解らないから、どうなんだろうか。前は急いでしないといけないと思って初級魔力ポーションを飲んだことがあるんだけど、そんなに魔力量があるとは思ってなかったしな。でも、そもそも精霊を合成しないと魔力なんて使わない訳で。無駄に魔力量が多くてもって感じになっているんだよな。


 でも、本格的な冬になってきているにも関わらず、聖地はこんなにも青々としているし、薬を作ることを止めないでも良いのは有難いけど、既にお金は必要としていないんだよね。なんというか、1か月に金貨数枚を稼げるようになってしまったから、お金に困っては居ないんだよ。特に冒険者組からも大量に買い込んでいるけど、それ以上にお金が貯まっていっているからさ。もう稼がなくても良いんだけど、それだとね? 折角の契約が台無しになっちゃうから、しっかりと働くんだけどさ。孤児院の為にも、しっかりと仕事をしないといけない。皆への恩返しって言ったらなんだけど、ここまで育ててくれたんだから、お返しは必要だよね。


 冬に備えて色々と買ってはみたけど、使うのかな? 暖炉もあるし、布団も良いものを買ってあるから、今年の冬は快適に過ごせそうなんだよね。でも、1つ仕事を頼んであるんだ。もうすぐ出来上がると思うんだけど、今回は凄いぞ。このために「大工C」を取ったんじゃないかって言えるくらいには凄いものが出来上がる。……水車小屋を作っているんだよ。どう考えても出来るだろうという判断でしかないんだけどさ。


 今はすり鉢ですりこ木を使ってゴリゴリとしている訳なんだけど、素材の仕分けさえ終わったら、水車で良くない? それくらいの手間を削減できるんじゃない? だって、粉にするだけなんだから。別に人力でなくても良いよね。水車で出来るなら、そっちの方が良いんじゃないかって思うんだよ。そうしたら僕は素材の選別なんかの作業が出来るわけだし、乾燥の作業はシルフェに任せればいいんだしね。聖化の作業はシルバリに任せる。色々と出来ると思うんだよ。


 そう、ある程度の自動化を考えている。最終的には僕が練る必要があるだろうけど、一番面倒な粉にする作業は自動化してしまえば良かろうなのだ。その為に洪水があるって解っているのに、こんな川沿いに家を建てたんだし。水車小屋を作ることを考えたら、その位のリスクはとっても良いんじゃないかなって思ったんだよね。


 何処まで自動化出来るのかは知らないけど、全部は無理だと思う。動力を水力に頼むんだから、ロボットなんて作れないしね。流石に水力で出来る事には限界があると思うんだよ。発電が出来て、機械に明るくて、半導体もしっかりと作れるのであれば、ロボットも作れたのかもしれないけど、そんな技術は無いし。無理だし。解らないし。出来る範囲でやれば良いのかなって。出来ることは水力に任せてしまって、後は僕がやればいい。……粉にする部分は、しっかりと溝を掘らないといけないから、僕が自分で作らないといけないんだけど。「大工C」が頑張ってくれることを信じている。色々と出来ると思うんだよなあ。養蜂箱も作れたんだし、いけると思うんだよ。


 今後を見据えて、色々と準備をしているんだ。来年には上級ポーションにチャレンジ出来るだろうとの事なので、上級ポーションのS品質を目指して、今できることをやっておかないといけないと思うんだ。出来るだけ時間を有効に使えるように。出来るだけ自分が楽できるように。ちゃんと独立して働いていけるように。これからもしっかりとやっていかないといけないんだよ。

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