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精霊の楽園の薬師  作者: ルケア


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11話 麻痺毒の依頼を請けたぞ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 キャラバンは無事に過ぎ去っていった。うん、無事かどうかは解らないけどな。既に孤児院の近くに僕の家が建築されていっているし。建築速度が早いんだよな。流石にスキルがあると早い早い。僕も「大工C」を持っているけど、戦力にはなれないから大人しく薬を作るしかないんだけどさ。


 キャラバンとは別に、月に1回のペースで薬を買いに来てくれるらしいので、それまでにS品質の初級ポーションを沢山作っておいてくれって言われてしまったけど、沢山なんて言われても困るよな。貯めるところが孤児院なんだ。まだ家が出来てないから、どうやって貯めておこう? 普通に孤児院に置かせてもらっても良いのかな? それに、S品質の他の薬も作らないといけなくなった。風邪薬なんかも作らないといけなくなってしまったんだよな。だから聖地に行くことになるんだよ。僕が見つけないといけないものも出来てきたから。


 それと精霊の合成についても考えないといけなくなってきたんだよね。最近は薬を作る方にばかり力を入れていたけど、精霊も合成していかないといけない。まだまだ沢山合成しないといけないのかなって思っているけど、最近はしてなかったからな。そっちの方も考えていかないといけないんだろうって思うんだよね。勿論、まだまだ淡精霊のままだとは思うんだけど、その内下位精霊になってくれればいいかなって思っているんだ。


 そんな訳で、色々とS品質の薬を作るのと、精霊の合成を頑張っていたんだけど、冒険者組から依頼が出てきた。薬を作って欲しいらしいんだよな。


「何の薬を作ればいいの?」


「毒を作って欲しくてさ。ほら、俺って弓を使うんだけど、鏃に塗る毒が欲しいんだよな。出来れば麻痺毒が良いんだけど、一応売っているんだけど、そこまで効果が高くなくてさ。出来れば、当たったら直ぐに効くような麻痺毒って無いかなって思っているんだけど」


「うーん……。麻痺毒ね。ちょっと待って。調べるから」


 薬師の勉強の時に貰った本を読み返す。麻痺毒はあったと思うんだけど、どうだったかな。あ、あったあった。これか。素材はこれで良いのか。うーん。何とかなるとは思うけど……。採取からしっかりとやらないといけないかな。そもそもその素材があるかどうかも解らないし。


「麻痺毒の作り方は載っているから作れるけど、素材を集め直さないといけないから、直ぐには無理だよ? ここにはそんな素材は無いし。それに聖域にあるかどうかも解らないから、確実に作りたいならそっちも採取をお願いしたいんだけど。聖域の中に無い可能性があるし」


「それくらいなら俺達でも出来るから言ってくれ。何が必要なんだ?」


「えっと、ドルトム草とヘラ茸なんだ。どっちも毒があるから、普通の採取物とは分けて集めてきて欲しいかな。いつも通り初級ポーションなんかの素材も買い取るけど、それとは別にして欲しい。特に茸があるから、そっちは絶対に分けて欲しいかな。品質に問題が出てくると困るし」


「解った。分けて採取してくれば良いんだな。それくらいなら俺達にも出来るから、安心してくれ。なるべくいい麻痺毒を作ってくれるなら本当に助かるんだ」


「麻痺毒ってそんなに重要なの?」


「重要だぞ? 特に大型の動物を仕留めようと思ったら必須だ。魔物と違って、あいつらは逃げるからな。麻痺毒で弱らせて、追いかけて追いかけて漸く倒せるって感じになるんだよ。その分稼ぎも大きいけど、時間がかかるからな。だから即効性のある麻痺毒があればって思ってたんだよ。そうしたら解体まで早くできるし」


 成る程。大型の動物を仕留めるのには必要なのか。というか、冒険者って魔物ばかり倒してたら良いって訳でもないんだな。まあ、魔物はこの辺には少ないって言ってたっけ。そうなると狩人みたいな仕事が多く回って来るんだろうな。食肉は大事だからな。この麻痺毒も、時間が経てば抜けていくみたいな書き方をされているし、問題は無いんだろうと思う。


 危険な事をやらないと良いけどね。まあ、冒険者なんて危険な仕事だから、そんな事は無理なんだろうけど。でも、出来るだけ生きて帰ってきて欲しいよね。そんな気分になるよな。出来ればで良いんだけど。クラリスも頑張っているんだろうし、僕も頑張らないといけないかな。


「麻痺毒についてはこっちで何とかするから、素材の採取はお願いね。僕の方でも探すけど、確実にあるとは言えないからさ。まあ、最悪はレシピに無い組み合わせを試さないといけないんだろうけど、それでも怖いからレシピ通りのものを作りたいかな」


「それはそうじゃないか? レシピに無い毒とか、怖くて使えないからさ。出来れば効果の解っている毒の方が良いよ。それじゃあ頼むな。それと幾つか初級ポーションも買わせてくれ。傷薬もあれば、そっちも買いたい」


「良いよ。B品質のもので良かったよね? それなら直ぐに売れるよ」


「助かる。傷薬を20個と初級ポーションを30個くれるか?」


「解ったよ。うーん、2万レギンでどう? 銀貨2枚で払いやすいと思うんだけど」


「いつも助かるぜ。じゃあこれな。また買いに来るからな」


「あ、そうだ。いつも買っている麻痺毒っていくら? 値段を考えないといけないんだけど」


「麻痺毒なら1つ600レギンで売っているぞ。それで15回くらいは使えるかな」


「解った。ありがとう。参考にするよ」


 うーん、となると売り出すと300レギンになるんだろうな。それで売っても良いけど、多少はこっちも回収したいし、400レギンか500レギンで売ることになるんだろうな。品質がどうなるのかで変わって来るけど。とりあえずは作ってみない事には始まらないし、サクッと作ってみるんだけどさ。


 それよりも採取にいかないといけないな。今日は採取するものが多くあるな。背負い籠は2つ持っていかないといけない。毒の物とそうでないものは分けないと。流石に問題になると思うんだよな。背負い籠は幾つか持っているけど、今日は2つも持たないといけないのか。本格的に人を雇わないと行けなくなりそうだな。採取担当の冒険者を雇う時が来たのかね? こんなに早くになるとは思っても見なかったんだけど。恒久的に依頼をしないといけなくなりそうだな。そうなってくると買い取り専用の人も雇わないといけなくなってくるし、大変になるよなあ。本当に人が足りなくなってくる。


 クレマンティウス商会から人が送られてくるのはそうなんだけど、その人に何でも頼むのはどうなんだろうか。普通に人も雇わないといけなくなりそう。そうなってくると、何処まで給料を払えばいいのかも解らないんだよな。それも聞きに行かないといけなくなりそう。必要な事だからやらないといけないんだろうけど、難しいよな。人を雇ったことが無いから、どうしていいのかも解らない。


 待てよ? クレマンティウス商会から人が送られてくるわけなんだけど、そっちの給料はどうしたら良いんだろう。クレマンティウス商会が払ってくれているのは解るんだけど、こっちで生活する分のお金は払わないといけないんじゃないか? 良いのか? その辺もちゃんと聞かないといけないよな。しっかりとしないといけない。既に気楽な身では無くなってしまっているからな。


 出来る限りの事をやれば良いとは思うけど、出来る限りの事って何処までなんだろうって思うんだよね。何処までが僕のやらないといけないことなんだろうか。それもその人が来てから聞くしか無いか。僕では判断できないもんな。解らないことだらけだから。

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