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コインの種類

 街に入ってジールさんは私に自己紹介を始めた。

「俺はジール。さっきの役人も言ってたが冒険者だ」

「私はマナです」

「ってそれだけか?」

 うーん・・・これと言って設定がある訳ではないので何をどういえばいいのだろうか。

「見たところ冒険者ではないよな。商人か出稼ぎか」

「買い物かな?」

「商人の仕入れか」

 まあ、それでいいとして頷いた。

「とりあえずどこに向かう?」

「宿かな。先に泊まるとこを確保したい」

「そうだな。決まってないなら俺の定宿を紹介するけどどうする」

「何かお薦め?」

「食事が旨いし、酒が美味い」

 この世界での食文化がどれくらいのものなのかわからないけど、旨いと言うくらいなら多分食べられるレベルかな。

「一応そこに行ってみる。気に入ればお世話になります」

「そうだな。じゃ行くか」

 周りの街並みは前世で旅行に行った欧州に類似している。まあ、一番違う事と言えば歩いてるのが人だけではないと言う事。俗にいう獣人とかそのまま獣(二足歩行)とか。異世界らしい皆さんの姿があった。

「ジールさんはこの街には仕事で?」

「いや、帰る途中だ。ここで2・3日休んだらホームに戻る」

「ホーム?」

「俺が冒険者として拠点としている街でバキアと言う所だ」

「ふーん。ここと何か違うの?」

「そうだなバキアは王城のお膝元だ」

 王城という事はここは王様が収める国の中の街のひとつか。

「この街はバキアの次に大きい街?」

「大きさで言えば同じくらいだが、バキアは人の街だかここは人よりも品の方が多い。ここシバパッカは色々な道具が揃うとこだ。武器や防具、職人が使う道具類とかな」

 私ここで買い物するものなくない? あっでも、カバン欲しいかも。見た目カバンで中は空間魔法的な。しかしこの世界に魔法ってあるのかしら。

「この街に魔道具屋さんはある?」

「魔道具か・・・なくもないが。値段がえげつない」

「そうなんだ」

 お金の心配はしないけどあんまり高額なのもなあ。

「先に寄ってみるか魔道具屋」

「はい!」

 案内してもらったお店はとてもポップでまるでキャンディー屋さん。まあ並んでいる品は美味しそうには見えない物ばかりだったけどね。

「いらっしゃい」

「邪魔するぜ」

「こんにちは」

 物腰が軟かそうな男性が出迎えてくれた。

「何かお探しですか」

「えっと、空間魔法付きのカバンが欲しいのですが」

 そう言うものがあればの話ですが。

「大きさは」

 あるんかい。

「そうですね。これ位でベルト付きの腰につけられるものがいいです」

 私はジェスチャーで大きさと形を表した。

「少々お待ちください」

 男性はカウンターの見えない所からいくつかの品を出し並べてくれた。多分、空間魔法から取り出したのだろう。

「どれも空間魔法付きですか」

「一番端のカバンだけ空間魔法の中級が使われて品ですよ」

「中級・・・」

 確か読んだ異世界ものではその中級空間魔法はその中に空気があり、生き物が飼えたり中に入る事も出来たはず。うーん、今そこまでの機能性を求めなくてもいいのだけど、後々替えかえるのなら初めからこっちの方がいいのかな。

「それとこれはいくら位ちがうんだ」

「空間魔法付きのカバンは1500リルで中級空間魔法付きの品は3000リルです」

「3000って・・・そこそこ良い宿で約一年は泊まれるぞ」

 ジールさんは驚いてる。そこそこの宿っていくら? 

「どうするんだマナ」

 呼び捨てかい! さんとかちゃんとか様・・・うん、そのままでいいや。

「うーん」

 1500や3000リルをポケットから出しても違和感がないのなら直ぐにでも買いたいのだけど、そんな無謀な挑戦はしたくない。確かめてからまた買いに来よう。

「今、持ち合わせがないのでまた後できます」

「買うんか!」

 だって多分必要になるから。

「わかりました。またのご来店をお待ちしております」

 魔道具屋さんを出て歩き始めたジールさんがさっきと明らかに違い護衛らしい動きをしながら私と共に宿に向かっている。

「ジールさん?」

「マナはどこぞのお嬢様なのか」

「?」

「だってよ。あんなカバンは貴族や金持ちしか買わないんぞ」

「持ってたら便利でしょう」

「それはそうだが一般的には高嶺の花だし、下手したらそのカバンごとマナも狙われる」

 そんな物騒な世界・・・だからジーナさんは真面目に護衛をし始めたのね。

「でも、大ぴらにそんなカバン持ってマースて振る舞わなきゃ平気なのでは?」

「まあ、それもそうだがな」

 難しいなあ。

 到着した宿は2階建てのちょっと年季の入った建物で1階が受付と食堂になっていた。ジールさんが冒険者ギルドに顔をだしてくると出かけたので私は案内された部屋で身を落ち着かせた。

「さて」

 部屋の鍵はかけてある。カーテンは閉めた。私は椅子に腰かけ目視でそれらを確認した。

 テーブルの上に両掌を下にして念じる。この国のお金の全種類出てこい。チャリーンなんて音はしなかったけどコインが7枚出てきた。

 1・5・10・50・100・500・1000リル。シンプルに数字と羽根の刻印されている。

「このマークってこの国のものってことかな」

 ひとつ羽根の刻印がそこにはあった。

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