表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/56

31.濁流に流されて② 陸・新汰side

 お久しぶりです。体調が戻りません。というか健康診断をうけたら結果がすごいことに!(笑)


 半年前にも何故か健康診断を受けていたのですがそれと見比べたらなんと、前回の方が悪くて要精検だったという罠wwww


 なんだか調子悪いと思っていたので納得の結果といえばそうなのですが……。少し生活を見直さなければいけなさそうです。


 しかし小説執筆はやめませんよ!ええやめませんとも!今年もあとわずかになりましたが、今年中の完結の夢はまだ捨てておりません。


 応援してくださると幸いです!!


 濁流を目にしてすぐに陸は自らの周りに障壁を作った。近くで新汰が同じように障壁を作り出しているのが見えたが、その先で徹が清藍を気遣うあまり術の行使を忘れ、走って逃げだしている姿を目にして叫ぶ。


「徹!無駄に動くな。障壁を張るんだ!!」


 しかし、激しい雨の音と濁流の轟音で聞こえていないのか、彼らの姿は急激に離れていってしまう。


 追いかけるには障壁を解かねばならないが、濁流はもうすぐそこだった。歩きならともかく障壁を走りながら維持するのは至難の技なのだ。新汰がその様子に苦い顔をしているのが見える。


 濁流は目の前まで迫っている。陸は衝撃に備え体を低くして備える事しかできなかった。


 それでも楽観視していた。長年の疲弊で弱まってしまったとは言っても、未だ『神』としての神格を保持している存在が清藍には付いている。少なくとも彼女の命が危ぶまれるようなことにはならないだろうと。


 徹に至っては自分のミスだ。少し痛い目を見て反省するべきだ程度にしか思っておらず、多少の負傷は覚悟していたが命が失われるような事態になることはないだろうと。


 しかし陸のその思惑は外れてしまった。


 相方が迫りくる濁流から彼女を庇い抱き込んむ姿を遠目にする。術を発動させることもなくそのまま激しい流れに呑まれ、頼みの綱の神の加護も発動する気配を感じられない。


 何をしているんだと苛立ちが込み上げてくる。


 普段ずぼらさを隠そうともしない徹だが、それは本来隠し持っている牙を隠すための行動だった筈だ。危機の際に野生の動物のような鋭さで危機を回避できていた彼が……けれどこの体たらくは何だ?


 呆れを通り越し怒りまで感じてしまう。


 しかしすぐに陸も激しい奔流に襲われ身を守る事に意識を向けざるを得ない状況になった。


 自分の体重を裕に上回る体積の土砂の襲来に障壁が軋み悲鳴を上げる。近くで新汰が同じように濁流に耐えている筈だ。


 防御にかけては陸より分がある新汰だ。彼の心配は無用だろう。


 激しい濁流はまるで神の怒りのようだと思った。土の気とも水の気とも親和性の薄い陸には、荒れ狂う奔流は暴君の様にも思えたが、吹き荒れる風雨と濁流の轟音の隙間に何故か女性の悲鳴のような声を聞き取ったような気がした。


 やがて濁流の衝撃が少しずつ和らいでくる。時間に換算すればわずかの時間の筈だが彼らには永劫の様に感じられたことだろう。


 障壁が必要なくなる頃には周囲の様子は一変していた。辺りに濁流に流されて来た大木や大きな岩、何かの残骸のようなコンクリート製の瓦礫などが辺りに散乱しており、つい先ほどまで乃ましょとは思えない程に酷い様子になってしまっていた。


 濁流に呑まれてはいなかったものの、彼ら自身障壁ごと下流へ押しやられていたのかもしれない。遠く見える景色も見覚えのない場所のように思えた。


「陸君、怪我はないかい?」


 陸より幾分下流の方から新汰の呼ばう声が聞えて来た。彼の姿が見えないことを危惧していたが、その声が張りのある声であることに安堵し、声のした方に顔を向ける。


 激しい豪雨に依然視界は良くないがまだ日がある時間帯であるのが幸いしたのだろう。少し先に新汰の姿を見付けることができた。


 彼は瓦礫の障害物を避けながらこちらへ向かって来るところだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ