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VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
1st season Kanade&Shiho
8/62

番外編2 二年の始まり

八話です!

前回に引き続き、番外編をお送りします!

今回は、二年生になった二人のお話です。

志帆はあれから口調はどうなったんでしょうか?

二年生になった二人の変貌やいかに!?

どうぞお楽しみ!

 付き合い始て、四か月経過した。

 僕らは二年生になった。この頃にはタメ口にもすっかり慣れ、至って普通の、どこにでもいる恋人関係になっていた。と、僕は思っている。

 二年生では僕と志帆は、クラスが離れてしまった。A組みなった僕。B組なった志帆。それでも、僕らの仲が変わることはなく、学校が終われば一緒に下校していた。

 ちなみに、この頃、部活のことは伝えていなかった。理由としては、僕が一年の頃までは、正式な部活動ではなかったからだ。もとは地域と方のために貢献したいと始めた部活だったが人が少なく、もはやただ活動しながらグダグダする場所となっていた。

 僕がその部に入ったのは、中学の時に見て、興味を持ったという、至ってシンプルな考えからだ。ちなみに前の先輩(一人)が卒業したことで残された部員はあのゴリ……後藤仁部長と明智真紀先輩、そして僕となった。僕が中学の時には四人くらいで活動していたから、今とそこそこ変わらない。

 週二、火、木(平日は。休日は不定期。)の活動なので、その時以外は一緒に帰るようにしている。火曜は親戚のところでバイト、木曜は塾と嘘を言って志帆より早く帰る……フリをして活動をしている。僕的には助かるが、不思議なことにバレなかった。


 そして、今日は部活もなく、志帆と二人でいつも通り帰っていた。


「ねぇ、奏君って親戚のおじさんのところでバイトしてるんだよね?」

「うっ…!うん……!そう…だよ。」

「ん?で、奏君、何のバイトしてるの?」

「えっ!?」

 やばい!バイト……してない!ごめん!してるのは全部ボランティアだよ!!どうしよう……。そうだ!!確か、北海道にいるおじさんがやっている仕事は……

「おじさん、木工品工房の経営者なんだ!僕小さい頃からよくそこに行っててね、気づいたら作業の手順とか覚えててね。そこで僕も手伝いを中学の頃からやってるんだ!」

 八十パーセント事実である。おじさんは北海道で木工品工房を経営してるし、小さい頃からそこに行くのが大好きだった。そこで、気づいたら、おじさんの作業を手伝っていた。

 だが、間違いなのは、ここは横浜だ。当然、毎週火曜にバイトになんか行ってる訳なんかない。そして、僕が手伝いしていたのは中学からではない、小学生からだ。


「すごーい!木工品かぁ!そんなの作れるなんてかっこいなぁ、奏君!」

「あ、あぁ…ありがとうね…志帆。」

 ごめんね!志帆!!こんな嘘をついて!!あぁ!眩しい!君の瞳が眩しよ!!!



「そ、そうだ!!もう、二年生だけどさ、志帆は進路のこととか決めてるの?確か、就職だよね?」

「うん、そうだよ。もう少し学力があれば専門学校とかも考えたんだけどね…。」

 志帆は、あははと、微笑を浮かべていた。そういえば、ちゃんとお互いに進路のことを話した記憶がない。

「仮に、専門学校に行ってまで学びたい分野があるってことなんでしょ?何なの?」

「えっとね…。お菓子作りの専門学校に行きたかったの…。」

 か…可愛い………。え、何?この女子力の塊。改めてごめんなさい…。さっき何であんな嘘をついてしまったんだろう…。うわぁ…!志帆の後ろから光が見えるよ!これが、後光ってやつなのか!?

 あれ?でも、別に諦めなくてもいいんじゃないか?

「学力がって、まだ二年だよ?まだ可能性はあるじゃん。」

「ないよ!だって私成績下の方だもん!」

「だったら、僕が勉強教えてあげてるよ。僕、大学希望だから一緒に進学目指して勉強しよう?」

「いいの!?でも…奏くんの勉強の邪魔になるんじゃ……。」

「心配ないよ。だって、教えることもまた勉強になるからね。」

「本当?じゃあ、教えてもらおうかな?」

「うん、任せておいて!」

「ちなみに奏くんはどこの大学に行くの?」

「大学自体は絞ってないけど、法学部があるところにしようと思ってる。僕のお母さんが弁護士で僕も弁護士になりたいと思ってるんだ。」

「弁護士!!?す、すごいね……!」

「そ、そうかな……?」


 今、本気で照れてしまってる。なぜなら上目遣いで凄い尊敬する目でこちらを覗き込んでる彼女がいる。そんな彼女を前に、照れない彼氏がいるだろうか?おそらく、百人に三人いるかいないかだ。

 自分で言っておいてなんだが、なんで三人という数字が出ていたんだろう?

 その話はさておき…………



 その後も僕と彼女は、進路のことや、今後の二年生での楽しみなこと、イベントについて話した。なにせ、二年生には、修学旅行という一大イベントもある。

 そんな話をして、今日は帰った。


 それから一週間か。事件が起きたのは…………


 昼休み、僕は太一と廊下で話していた。

「にしても、お前らも長いこと付き合ってるよなぁー。」

「そういってるけどさ。太一、知ってるぜ。お前も彼女作ったんだろ?」

「あれ?バレてる?」

「きっかけは、今年のバレンタイン、相手は一年の時同じクラスで今は隣のC組の千葉さんだろ?」

「さっすが、我が親友。ご名答!」

 バレバレですよ。あの日から太一、急に千葉さんとすごく話すようになったじゃん。それも僕と同じくらい。


 その時、太一の携帯からメール音がした。

「お、悪い!噂をしてたら雅ちゃんからだ!先に行くぜ!」

「ほーい」

 下の名前、雅って言うんだ……。


 置いてきぼりなされた僕は、ひとまず購買に行き、食べ物でも買うことした。

 何か残ってればの話だが。

 すると後ろから、バサっ!ドサっ!っと大きい物音がした。

「なんだ!!?」

 振り返ると、うちのクラスで生徒会に入っている伊藤さんが運んでいた様々な物品をぶちまけた音だった。

「あぁ、伊藤さんか。生徒会のお仕事ね。」

「ごめんね、雪白君。驚かせちゃったね?」

「いや、それはいいけど…。この量を一人で運んでるの?」

「今日一人お休みでね、人手が足りなくてね…。」

「なるほど…。なら、僕でよければ手伝うよ!」

「え!いいの!?助かるよ!じゃあ、生徒会室まで一緒に、運んでもらえる?」

「はいよ、んじゃあ、そっちの荷物貰うね。」

「うん、お願い!」

 そして、荷物を半分持ってあげた。



「いやー!助かったよ!ありがとうね!」

「これくらい、お安い御用だよ。」

「そうだ、これお礼ね。」

「ん?お!?購買の割引券!!いいの!?」

「どうぞ!」

「うっはー!!ありがとう、伊藤さん!!あそこのタマゴサンド、僕大好きなんだ!」

「ふふっ、なら良かった!こっちこそ、ありがとうね!」

「うん!じゃあ、僕行くね。」


 僕は、購買に行ったが、案の定、すでに完売済みだった。それはそうだろう。現在時刻、十二時五十五分。皆、購買で買い終え、美味しく頂いてる時間帯だ。

「伊藤さんから貰った券を使うのは明日かな…。」

「奏君…。」

「ん?あぁ、志帆!」

「ねぇ、それどうしたの?」

「あぁ、この券?実はね、さっき、同じクラスの伊藤さんに貰ったんだ!いいでしょ!?購買割引券!僕この購買のタマゴサンド好きなんだ!あ、明日使うつもりだからさ、明日の昼は一緒に食べようよ!」

「うん、そうだね。一緒に食べようか。」

 ん?何かおかしい。なんだか志帆の目がいつもと違う。なんだか、僕を見ているんだけど、僕じゃないものを見ている。

 自分でも何を言ってるんだとなってしまうが、そうとしか言えないくらい志帆の様子がおかしい。


 そして、その予感は的中してしまった………。

いかがでしたでしょうか?

さぁ!本格的に志帆が現在の志帆に近づいてきたのではないでしょうか?

次回で番外編はラストです!果たして、当たってしまった予感、一体何があったのか……!?

どうでもいい話ですが、タマゴサンド本当に美味しいですよね。タマゴスプレッドが僕大好きなんですよねー。

ラスクに乗せても美味しいんですよ?

本当にどうでもいいお話でした。

今回も見ていただきありがとうございます!

ぜひ、次回も読んでいただけると嬉しいです。

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