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VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
2nd seaon
56/62

彩葉VS幽霊

間もなく完結となるこの作品。是非最後まで見て下さい?

『私の話を無視して優雅にお茶とは……あなた、中々いい度胸しているわね……』

「いや、一応話は聞いてましたよ。あと正直に言うと、幽霊さんに何をされようとたいした事なさそうだなって思ってます」

『幽霊じゃないけど、仮に幽霊だとしても舐められたもんね、私も……』

 姿は見えないが、肩をガクンと落としているであろう幽霊さんが想像できてしまった。


「それで幽霊さん、何の話をしてましたっけ?」

 お茶の入った湯飲みを置き、今度こそ話をききますよと言わんばかりに姿勢をピシッと整える。

『だからね、えっと……あ、そうそう!好きな人がいるなら告白して自分のものにしなって話よ』

「いや、ものって……。第一、まだ好きかどうか分かっていないのに……」

 真面目になって考え直すと、私はまだ自分のこの気持ちが恋かどうか分からないでいる。だからこの幽霊さんの話がいまいちピンときてなくて、わざと話を逸らし続けるようなことをしていたのかもしれない。

『そうねぇ……じゃあ聞くけど、あなたの思い人さんが誰か他の人と付き合って、それを見せられても問題ないと言い切れる?』

「そんなのイヤ!!」

 彼女の問いに私は、その答えがスッと出てきた。

『ならやることは決まっているじゃない?』

 その幽霊さんの一言に私は今までのモヤモヤしていた気持ちが雨が上がったかのように晴れてきた。

「そうか……私、やっぱり本田先輩のことが好きなんだ……」

『そこに気づけたのならまずは、第一歩ね。さぁ、ここまでお膳立てしてあげたんだもの。あとは何をどうすれば良いのか、私から言わなくても分かるわよね?』

「でも、もし断られたらどうしよう……」

 別にこれが初恋ではない。あの頃もそうだったが、あと一歩の勇気が出ず告白をすることが出来なくてその先に進めず、その時の恋は終わってしまった。

 そんな私だからこそ、同じ状況になった今、あと一歩前に出ることが出来ず震える身体を押さえるので精一杯である。

『はぁ、もっと自分に自信を持ちなさい美帆。私が言うのもアレだけどあなたは十分可愛いわ。だから自分に自信を持ちなさい。あなたはやれば出来る子よ』

 今日初めて会った筈の、しかも幽霊さんの筈なのに謎に自身があるのはなぜなのかという疑問はよそに私はこの幽霊さんの言葉が自然と心の中で反復するくらい、印象深くなっていた。

「私、頑張ります!先輩に思いを伝えます!」

『その意気よ!さぁ、その思いを声に出して練習をしてみなさい!いい?大事なのは相手にしっかり伝える事よ。小さな声や俯いてたら伝わらない。だから心を込めて、大きな声で言うのよ!』

「はい!!」

 私は一度目を瞑り、彼の顔を思い浮かべる。

 校舎内で迷子になっていた私に優しく声をかけてくれたあの人、本を読み始めるときに決まってメガネをクイッと上げるあの人、親から聞いた話になるが、出会って間もないのに痴態を晒し、多大な迷惑をかけたのに優しい顔で送り届けてくれたあの人。

(そういえば、昨日のお礼もまだ言えてないな……)

 出会ってから間もないというのに、色々な思い出が私の中を駆け巡る。

 そんな思いを全て込め、私はそれを声にした。


「私は……本田先輩のことが……大好きいぃぃ!!!!!」


 だれもいない、正確には幽霊さんと私しかこの空間で私の声だけが響き渡る。



「あ、えっと……あ、ありがとう……」


 そう思っていたのは、私だけだった。

 感謝の言葉は勿論私がいったものではない、低い声だったため幽霊さんのものでもない。

 私は時遅しと涙目になった顔を声が聞こえてきた方に向ける。するとそこには、戸惑った顔でこちらを見ていた本田先輩の姿があった。

いかがでしたでしょうか。

皆様は幽霊の正体は分かりましたか?ま、わからないですよね……え?分かった?

マジですか……?

という茶番は置いておいて……。

さぁ次回、彩葉はどうなってしまうのでしょうね?

また次回をお楽しみに!

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