デンジャラスな帰宅
一年ぶりの投稿です!
またここから頑張っていきます!
話を忘れたよって方はこの機に見直してみませんか?
「じゃあ、改めて二次会を開始するということで……ここからは自由に飲み食いしてくれ。ただし、全員十時には帰宅するように」
部長の号令とともに本当に適当に始まった。
そしてこの時までは誰もこの場が地獄絵図になることを予想することなんて出来なかった。
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「ねぇねぇ!?美帆ちゃんはさぁ~?彼氏ととかいないのぉ~?」
「な、なんですか急に!?いませんよ!?というか、これ普通のジュースですよね!?なんでこんな酔っ払いみたいになってるんですか!?」
「あぁ、榎本先輩は炭酸系の飲み物が苦手で飲むとハイテンションになって酔っ払いっみたいになっちゃうんだよ。普段なら落合先輩が止めてくれるんだけどさっきハイテンションになった榎本先輩の蹴りが股に直撃して横になってしまってるからね、もうこうなった先輩を止められる人は誰もいないよ?」
「そ、そんなぁ!だったら本田先輩が助けてくださいよぉ!!」
「ごめん、無理かな……あ、テレビ今何やってるかな……」
「せんぱぁぁぁいい!!!!」
そして九時になる頃には私の中から記憶は弾け飛んでいた。
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「で、これはどういう状況なんだ……」
九時四十五分頃。痛恨の一撃から回復した正春が部屋の中を見ると、そこは言葉にすることが難しいほどに地獄絵図と化していた。ワイシャツをビリビリに引きちぎられた状態で横になっている海斗。炭酸を飲んで酔いつぶれたみたいに仰向けになって寝ている円華。その横でうつ伏せになっている美帆。彼女の手にはビールの缶が握られていた。
「……はっ!?ビールの缶!!!?」
この場には未成年しかいない。しかもこの家は正春と円華しか暮らしていないのでお酒を買うことは不可能のはずだ。
「……いや、いるな一人だけ。この家に来てはお酒を飲んでる人が……あの人、冷蔵庫に入れっぱなしにしてったな……」
正春は面倒くさいと言わんばかりに頭をガリガリとかくと、ごみを片付けながら全員を起こして回った。
「ひとまず、海斗のワイシャツは俺と円華が弁償する。暫くは我慢してくれ」
「問題ないですよ。予備ありますから」
「で、一番の問題のこいつらについてだが……」
結局、女子二人はゆすっても起きなかった。
「円華はともかくとして雪白さんをどうするか……家族の人も心配するよな……」
「だったら僕がおんぶしていきますよ。生徒手帳を見れば住所も乗ってますし」
「そうか?ならすまないが頼む。くれぐれも酒の事はバレないようにな?」
「分かってますって」
そして美帆をおんぶし、自分と彼女の荷物を持った海斗は正春たちの家を後にした。
「えへへぇ、せんぱ~い!」
背中に乗っていた美帆が海斗にギュッと抱きつき、甘えた声で話しかけた。
「な、何だい……?」
「えへへへぇ~!何でもないれぇ~す!」
「あ、あぁ……そっか」
この状況をどう親御さんに説明しようかという事で海斗の頭は一杯だった。
(未成年にお酒を呑ませてしまった部活。印象は最悪だろうな……)
「ねぇねぇ!せんぱぁ~い!?」
「ん、どうした?」
もうこの段階で海斗は適当に受け流していた。正直面倒くさくなっている。
「先輩はぁ、彼女いるんですかぁ!?」
「はぁ……いないよ?」
もう、海斗の中から羞恥という感情はなく、早く彼女の家に着かないかという事だけが頭にあった。
「じゃあじゃあ、私が先輩の彼女に立候補してもいいれすかぁ!?」
「うん、良いんじゃないかな……」
「やったぁ~!」
どうせ、酔ってってるだけだろう。明日になれば今日の事は忘れてるだろう。
なんて甘い考えをしていた事を後々後悔することになるなんて、この時の彼は知る由もない。
そんなやり取りから数分後、無事彼女の家の前に到着した。
「はぁ……本当に何て説明しよう……」
海斗はそんな事を考えながら彼女の家のインターホンを鳴らした。
「はい?」
玄関から顔を出したのは恐らく母親だと思われる女性。その後ろからは父親と思われる男性も顔を出した。
「夜分遅くに申し訳ありません。僕は日岡高校のSmile部でゆき……美帆さんと一緒に活動している本田海斗と言います。えっと……色々あって美帆さんを送りに来ました」
「まぁ、それはご迷惑をおかけしました」
海斗は美帆を背中から降ろし、母親に渡した。
「本当にありがとうござい……ん?お酒の匂い……?」
「ん?あぁ!お母しゃんだぁ!」
「……あの、これは?」
「いや……その……」
もう逃げられないと判断し、海斗は怒られる事を前提に自分が覚えている事を全て話した。
「いやそれ、この子が悪いじゃん。君が気にとめること全くないよ」
「ですが、先輩である僕らがもっとしっかり見ていれば……」
「だとしても、飲酒したのは間違いなくこの子だ。高校生なんだからもう少し大人な行動をするように、こちらで言っておくから君は気にしなくていいよ」
「そ、そうですか……」
悪いのは間違いなくこちら(主に円華)の筈なのになんて優しい人何のだろう。そんな事を心の中で思っていた。
「ねぇ、奏君。時間も時間だし、海斗君を車で送っていってあげれば?」
「それもそうだな……よし、準備してくるから少し待っててくれ」
「え!?あ、いやお構いなく……」
そしてすぐに準備を済ませた彼女の父親が出てきて車に乗せて貰い、自宅まで送ってもらうことになった。
いかがでしたでしょうか。
久しぶりでしたが頑張りました。
不定期ではありますが、これからまた投稿頑張っていきます!まずは目標来週に投稿をする!
今回も見ていただきありがとうございます。
次回も読んでいただけると嬉しいです。




