ヤンデレ彼女
最終話です。
彼らの物語がここで終わりを迎えます。
最後まで温かく見守ってください。
一年後、僕は志乃ちゃんと結婚した。
その二年後には子供にも恵まれた。女の子だ。名前は志帆の『帆』を使って『美帆』と名付けた。
あの子みたいに人に優しく、綺麗で、素敵な人に育つようにと…。
結婚してなお、僕は彼女のことを忘れていない。お墓参りに行っては、志乃ちゃんと志帆の話で盛り上がる。
仕事の方も順調だ。僕は母の元を旅立ち、自分の事務所を作った。後輩が二人入り、今は弁護の仕事をこなしながら、二人の成長を見守ってるのが仕事での日常となっている。
太一と雅さんのところも相変わらず。ただ、二人とも少し親バカが過ぎるところがたまに傷かな…。
友紀ちゃんは話が難しくて詳しくは分からなかったが、なにやら新たに開発した新薬がかなりの評判らしい。そのおかげで仕事の方は順調らしいが、「婚活の方が……。」と、嘆いていた。
仁さんと真紀さんだが、この二人こそよく分からない。この二人、今までは一般企業に勤めていたのに昨年、急に蕎麦屋を始めた。本当になぜ……?
まぁ、すべてにおいて言えるのは、『どこも、毎日平和である』ということだ。
十月三日。
僕は家族三人で志帆の元を訪れていた。
彼女の死から十年。あっという間だったような、そうじゃなかったような…。
なんだかんだ、色々あったけど、今、僕は幸せだ。大切な妻、子供と一緒に、大好きだった人のお墓参りに来ている。
『ヤンデレ彼女』
それは僕が初めてできた彼女に付けたあだ名だった。けっして本人の前では言わなかったけど…。
彼女は僕のことになると、暴走して何やらかすか分からない、怒らせれば凶器で襲いかかってくるような子だったけど、それでも僕にとっては、かけがえのない大切な彼女だった。
もし、志帆のような彼女を持っている人がいたら伝えたい。
大変なこともあると思うけど、それでもその人は君が好きになった人だ。だったら、大切にしてあげて。大変なことがあれば一緒にいて楽しいことだってあるのだから。
ありがとね―――。
彼女のお墓参りの帰り道。風が吹くと同時にその声が聞こえた。
「………こちらこそ、ありがとう。」
雲一つない、青い空に向かって僕はそう呟いた。
あの、ヤンデレな彼女に届いてると信じて。
いかがでしたでしょうか。
約十ヶ月の連載。初投稿だったので「見てくれるかな…。」、「文上手くないから大丈夫かな…。」などの色々な不安がありながらやっていました。
しかし、こんなにたくさんの方に見ていただいてとても嬉しかったです。とても励みになりました。
本当にご愛読ありがとうございました!!
そして、新たに連載も始めています。
そちらも、精一杯作っていますので是非見てください!
今まで見ていただきありがとうございました。
今後の活動も頑張っていきますのでこれからも応援を宜しくお願いします。




