表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
1st season Kanade&Shiho
10/62

想い〜受け継ぎしとき:1

十話です!

過去のお話から戻ってきまして、現代編再始動です。

そして今回と次回の二話は、前からテスト、テスト言ってた奏、その奏が少しばかり中心となってくるお話となるんじゃないかと思ってます。

では、どうぞ!

 今日、三日間に渡る、前期末テストが無事終了した。

 今回の出来は自分としては、まぁまぁかなってとこだ。苦手である、現代文と古文がそこまで悪い結果ではないと自分では思っているが、思い込みではないことを祈ろう…。


「奏くーーん!!」

 放課後になった今、扉から声が聞こえてくる。目を瞑ってでも声の主がわかる。

「はーい!今行きますよ、志帆。」

「うん!!」


 今日は部活がない日。そして、さすがにテスト終わりに、誰も勉強なんかする気もないだろう。

「んじゃあ、帰ろうか。」

「ねぇ、どっか、寄りたいな?」

「まぁ、いっか、部活もないし。バイトも断って時間はあるしね。」


 ちなみに、バイト設定は勉強と部活に集中するため、おじさんに断ったと嘘をついた。塾に関しては、なんか合わないって言ってごまかした。

 割と僕、最低な人間だと改めて知ったよ…。


「で、どこいきたいの?」

「奏君となら、どこでも♪」

 んな、アバウトな!決めてよぉ!!何故に僕に委ねた!?行きたいと言ったのはそっちだよ!?

「んー、そうだね…。」

 という、心の声は片隅にしまって…。

「先週は、コンビニからの駅前だったし、カラオケとかどう?なんならゴリ…後藤部長と明智先輩誘って。」

「え?二人きりじゃないの…?」

 あ、しくじった…。それはそうだよね…。いつものパターン考えたら、それはそうだよね。何考えてんだ、僕…。

「あ、えっと、その…。そうだ!明智先輩の留学、頑張って会的なのをしてなかったじゃん?それをサプライズでしようよ!後輩としてさ!?でも、いつもの部室だと味気ないし、だからこそのカラオケ!的な……ね?」

「…………。」

 沈黙!!!

 やめて、沈黙!!!

 怖いの、沈黙!!!

 ち・ん・も・くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!

「うん、いいと思う。」

「ふぇ…?」

「うん!それ凄く良い!きっと、喜んでくれるよ!さっそく準備しよ!!お菓子とか飲み物とか必要だよね?あ、まず、先輩方に大丈夫か聞かなきゃ!」

 乗り気!!!

 助かったぁぁ!!「二人きりじゃないの?」っていう発言の時、悪寒が走ったってことは、言葉を間違えば、銃弾か、ナイフが飛んでくる可能性があったってことだ(経験上)。危ねぇ!命拾いしたぁ…。

 でも、自分で言っておいてなんだが、明智先輩の頑張って会的なやつ(もう面倒くさいから、以下、頑張れ会でいいか)は、いつかはやらなきゃいけないと思ってはいた。それが今日、先輩方の都合が合えば、今日になるだけだ。

「奏君!先輩方、今日オッケーだって!」

「了解!なら、どこのカラオケにするか先輩達に伝えなきゃいけないな…。そうだ、志帆!先輩達にいつものファミレスの近くにあるカラオケでどうですかって伝えて。」

「うん、わかったよ!」

 今、思い出した。あそこは僕にとって、この部活での思い出の場所。だったら……



 三十分後、Smile部が全員揃った。

「おっす、二人とも!」

「二人とも、テストお疲れ。」

「後藤先輩、明智先輩、お疲れ様でした。」

「お疲れ様っす。」

「んで、今日は桜ノ宮からは、そのテストの打ち上げと聞かされてるが?」

「はい、そうですね。四五パーセントはその通りですね。」

「…?じゃあ、残りの、五五パーセントは?」

「それは、まぁ、中に入ってからお話しましょうか。」

 僕はそのまま先陣を切って中に入ることで、話のお茶を濁した。



「で?中に入りました。なぜ二人は、お菓子だったり、飲み物だったりを用意するだけでで説明がないんだい?」

「えー?だってー?大事じゃーないですかー?お菓子ぃー、ジュースー。」

「しばき倒すぞ、雪白……?」

「はいはい、わかりましたよ。冗談はこの辺でやめますよ……ちっ…。」

「おい、聞こえたぞ。確かに聞こえたぞ。今、舌打ちしたな?『ちっ』って言ったなお前?」

「それでは、本題に入ります。」

「おい、無視かおい!」








「待たせたね。始めていいよ、雪白。」

 後藤部長の言葉を最後に、明智先輩がブチぎれ、明智先輩が後藤部長をしばき倒してしまった……。

 いや、あの光景は、落としたの方が正しいのか?


「そ、それでは…。今回、こうやって集まってもらったのは明智先輩の留学頑張れ会をしようと思ったんですよ。」

「………え!?私の!?」

「はい。先輩の。」

「私の?」

「先輩の。」

「私のぉー。」

「先輩のぉー。」

「企画者は?」

「二年二人です。」

「ふーん…。なるほどー。はー。」

 すると、先輩は僕等のもとへと歩いてきた。

「君たち……。」

 声のトーンが下がった声で僕らを呼んだ。思わず二人とも、裏声った声で返事をした。そして、先輩の答えは……

「凄い嬉しいじゃんかぁ!!何このサプライズぅ!!できた後輩だわぁ!!」

 テンションMaxになり、喜んでくれた。

「喜んでくれて何よりです!」

「ありがとうね!雪白、桜ノ宮!」

「ん……う。何が、どうなって……?何で真紀はこんなテンションに…?」

 さっきまで落ちていた後藤部長が復活した。この人の復帰能力、タフさ、諸々、凄くないか?


「さて、後藤部長も目が覚めましたし、明智先輩の留学頑張れ会を始めたいと思います。部長、乾杯の音頭を。」

「おう!」

 先輩は立ち上がり、中央にあるモニターの前に立ち、マイクで話を始めた。

「真紀、改めて、留学決定おめでとう!最初、聞いた時は正直、何も言わないで決めやがって、しばき倒そうかと思ったぞ!?返り討ちにされると思うけど…。」

「だろうな…。」

「でしょうね。」

「だと思います…よ?」

「桜ノ宮までもか!?あ、ん…っん!!まぁ、でも、今では、真紀が夢に向かって頑張っていこうって気持ちになってるのを見て、凄げえなぁ、俺も頑張らなきゃなぁってそう思うようになったんだ。」

「仁……。」

「真紀、頑張って来いよ、一年後、向こうでなにがあったのか、どんな体験をしたのか、どんな人に巡り合ったのか、色んなお土産話、聞かせてくれよ。」

「………うん、もちろん。」

「んじゃあ、皆、飲み物持てぇ!真紀の留学を祝ってぇ……」

「「「「かんぱーーーいぃ!!」」」」

いかがでしたでしょうか?

前書きでも記載ましたが、『ヤンデレ彼女』を書き続け、十話になりました。

挫折せず、続けてこれて良かったです…。それも、私の作品を読んでくださっている皆様がいてくださるからこそ続けてこれたのです。

皆様、本当にありがとうございます!

これからも楽しんで読んでくれるような作品を作っていけるよう誠心誠意、努力いたします。ですので、引き続き、読んでいただければ嬉しいです!


今回も見ていただきありがとうございます!

次回も読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ