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二章の人物紹介

二章読了後にどうぞー

【ラリサのひとびと】


主人公・・・イルンスール・エッセネ(バルアレス)、もしくはかみなりさま。

実年齢不明。外見年齢7歳~14歳。戸籍上9歳~11歳。

バルアレス王国第四王子エドヴァルドの養女。

初めて年下の妹が出来て舞い上がった矢先、弟に頭蓋骨骨折の大怪我を負わされ引っ越していきなり死にかけた。

第一章でオイゲンのさりげない気遣いがわからず、父としてなかなか見る事が出来なかった後悔から、エドヴァルドへの第一印象は悪かったができるだけ馴染もうとしていた。

第一章で裕福なオイゲンに何でも買い与えられ、ヨハンナと使用人達に愛情を注がれ甘やかされた。彼女に取っては田舎貴族の娘達より裕福な暮らしが当たり前だったことや、献身的なハンネが侍女の基準な為、貴族の侍女達からは嫌われた。

不機嫌になると瞳が蒼く灯り、体に雷を帯びる。

怒り始めると瞳が紅くなり周囲の気温が急上昇する。魔力漏れと暴走を疑われたが、本人にそんな魔力は無くオルプタは首を傾げている。

ゲリアの泉の力で健康を大分取り戻し体も急成長したが精神が追い付いていない為、今まで通りレベッカに甘えて膝に乗ろうとする。かつては一人で何でも出来たのが嘘のように甘えん坊で女々しくなった。

自分を放置したエドヴァルドに対し若干の怒りを覚えていたが、オイゲンのように実際は気にかけてくれていた事を知ってその怒りを解いた。

その後何も言わなくとも意を汲んで子供達や奴隷扱いしていた人々を救い出してくれたエドヴァルドに評価を改めた。

過去のトラウマから虐待される子供達を強引に連れ出した事で戦争が起こり内心、また自分が死を巻き散らかすのかと傷心した。だんだん諦観の域に入り考えないようにしている。


身近な一部の人を除き、人間に対して深刻な嫌悪感を抱き始め世を儚んで終末教に興味を持つほど精神は病んできていたが、人の身で過酷な呪いに耐えていたスーリヤを見て思い直した。

自分の居場所に疑問を持ち、何処かへ旅に出たいと思っているがそんな事をしてもすぐに死んでしまう事は理解している。


容姿:黒髪、碧眼。見る者によって印象が大きく変わる。相変わらず周囲を警戒している。

性格:扇で口元を隠し、帽子を目深に被り高慢で高飛車に振る舞う。ハンネと相談して彼女が思うお姫様像を演じていた。エーゲリーエのせいともいう。

資産:王国の年間予算よりも遥かに多い。実用化は他人任せだが数十年待ちの高額な人気商品から、数億人が使う日用品、難病の特効薬まで様々な分野の新商品を送り出し荒稼ぎした。東方選帝侯が手配したフッガー商会が睨みを利かせている為その資産は増える一方である。

好きなもの:甘酸っぱい果実、巫女達が舞う姿、姉、人肌のぬくもり

嫌いなもの:へび、鏡、政治

野望:世界を樹海に沈める


エーヴェリーン・エッセネ・バルアレス・・・エドヴァルドの娘、8~10歳。

双子の妹だが兄のアルベルドとはあまり似ていない。

少し青みがかった部分がある茶色の髪。

平民だったからといってイルンスールを差別することはなく、慕った為可愛がられた。

オルプタに唆され、兄を追い落とし後を継ぐべく下剋上を狙う。

古い血を引き強力な魔力を持つエドヴァルドの娘らしく魔術の才能もある。

イルンスールがエドヴァルドの娘として気を張って振る舞っている事を理解しており、時折素を見せるようになってくれたことを歓迎している。


アルベルド・エッセネ・バルアレス・・・エドヴァルドの息子、8~10歳。

双子の兄だがエーヴェリーンとはあまり似ていない。

イルンスールのことが無ければ何処にでもいる王族のちょっと傲慢な王子。祖母の事も大事にしており根が悪い少年ではないようだ。


エドヴァルド・エッセネ・バルアレス・・・23歳~25歳。

バルアレス王国第四王子。王位に興味は無く兄達のように後継者争いに巻き込まれるのを避け帝国騎士として任務に就いていた。

任務中に帝国の皇族の作法を知っていたイルンスールを訝しんでイザスネストアスを呼んだ事がきっかけで彼女を引き取る事になった。

帝国騎士の任務から離れて故郷に帰る事になったため、俸給は止まり領地は赤字財政に苦しみ引き取ったイルンスールに自分が狂気に追いやった母を癒して貰い、さらに借金することになり頭が上がらなくなった。

領地経営に興味を持てず、帝国騎士として街道を巡回していた日々を懐かしく思っている。

不器用な男だが彼なりにイルンスールをそっと見守っていたつもりだった。


スーリヤ・エルニコア・バルアレス・・・登場時43歳。

もしくはヴァルカ貴族ナスリーン、31歳。エルニコア伯バルアレス王の后の一人だが、病にあって治療の為と称し辺境へと送られた。

ヴァルカの舞姫、炎術が得意。鞭の扱いが巧みでイルンスールにも教えた。

誰も生きながらえたものがいないという恐ろしい病魔に耐えきり、イルンスールの助けもあって自我を取り戻した。


【ラリサの使用人たち】


グリセルダ・・・貧乏貴族の家に生まれた13人兄妹の一人。15歳~17歳。

素朴なちゃっかりものの娘。

家が貧しいため商人の家などへ奉公勤めしていたが、城が侍女を募集していると聞きつけてイルンスールの所へやってきた。

他の名家の者達はイルンスールに仕えるのを嫌って次々辞めていったが、グリセルダに取っては生活自体は楽になったのでそのまま侍女として残った。

貴族を顎でこき使うイルンスールにいらいらしてつい不満をぶつけたが逆に気に入られてよりいっそう面倒を押し付けられるようになった。

母のアマーリアは他国の生まれで、最後の一線で何のかんのといって逃げるというバルアレスの男に注意するよう母に躾けられた。


ハンネ・・・18歳~20歳、亜麻色の髪の乙女。

貴族の養女に迎えさせるからその身分でイルンスールに仕えてはどうかと打診されたが断り、あくまでも平民として仕えている。

貴族の侍女達からはいない者のように扱われ追いやられた。

主人を守るべくオイゲンに相談しながら、使用人達の間に味方を増やし情報を収集し厄介ものを追い払っていった。

古参の使用人である家政婦長を通じて女騎士とも渡りをつけ主人に強力な女性の護衛を用意した。

イルンスールが死に至る病にかかって取り乱し医者に八つ当たりをしてしまった。

なるがままに身を任せようとしていた主人公も、そんなハンネを見てもうひと踏ん張りしてみようと治療方法を捜す事にした。


レベッカ・・・イルンスールの主治医。

最初はろくに東方共通語もしゃべれなかったイルンスールがいつの間にか地方の古語さえ自在に操り、次々と医療品まで開発していく様子に自分も真面目に勉強しなおそうと気合いを入れ直した。

もう幼い子供とは言えなくなってきた主人公が膝に乗りたがる事に困惑している。


セルマ・・・相変わらずのんびりしている家庭教師。

近くに信頼できる女性が少ないイルンスールの為に侍女としても働いてみる事にしてみたが、今までと大して変わっていなかった。

本人はわりと楽しんでいる。


アフティア・・・エーヴェリーンの侍女。終末教に理解がある。幸運の象徴である兎の足を飾りにしている。


イルンスールの職人達・・・ヨハンナの実家から来た針子や様々な職人ギルドで親方と対立したり研究を取り上げられた者達。フッガー商会とイルンスールをパトロンとしてイルンスールの思い付きを次々と商品化していった。


ジュディッタ・・・エールエイデ伯の娘。

姉同様エドヴァルドの玉の輿を狙っていたが、イルンスールに撃沈された。

異様な迫力を持ち雷を次々落とすありさまに怯え、後に敵対する事を恐れて親を捨てて逃げ出しエールエイデ伯側についた貴族と捕虜になった騎士達に帰参するよう説得した。


下働きの子供達・・・移民、難民の子で親はいない。7歳~9歳の子供達。

事実上奴隷化されて残酷な仕打ちを受けていたが、哀れんだイルンスールが強引に連れ出した。

誘拐罪に当たるが、エドヴァルドが力技で押し切ってイルンスール付きの小間使いに雇い入れた。

イルンスール「今度は子供達を助けたら戦争になった。わけがわからないよ、こんな世界。終末に帰っちゃえばいいのに」

アフティア「そうです、そうです!」


【イザスネストアス一門】


イザスネストアス・・・魔術評議会に所属する老魔術師。第一章の後は帝都でイルンスールの為に転移陣の研究をしていたようだが、再登場する前に死んでしまったらしい。

いろいろ尽力してくれていたのだが、イルンスールからの評価が覆る事は無かった。

余談:Eratosthenes⇒Ethanes Store⇒イザスネストアス

ディオゲネスなどのエピソードなどからも合成された。


イーデンディオスコリデス・・・イザスネストアスの高弟、本人も魔術評議会の評議員。

師であるイザスネストアスよりもさらに高齢であるように見える老人。

不在の師に代わって一門を率いている。

登場前に流行り病で死にかけたがイルンスールが身を呈して治療薬を開発した事で生きながらえ彼女に杖を捧げて仕える事にした。

余談:Pedanius Dioscorides⇒イザスネストアスの名を混ぜたもの

薬理学の父、赤い染料開発に貢献したというディオスコリデスから取られた名前。この話は第一章に通じイルンスールの染料開発の元ネタとなった。第二章の流行り病もいわゆるマラリアとその特効薬開発中に生まれた人工染料の話を元にしている。


トレイボーン・・・登場時43歳。平民で魔術は得意でないが錬金術に造詣が深くイザスネストアスに重宝がられていた。エドヴァルドにも便利に使われる苦労人。

研究室に篭り過ぎて社会情勢に疎くなってきており、イルンスールに間違った事を教えたりした為、色々な意味で白い目で見られた。

余談:Strábônから


ミリアム・・・赤ら顔をした酒好きの魔女。自分で酒造りもしている。

偽装工作を得意とする一門だけあってエッセネ地方の戦いでは攪乱工作でエドヴァルドの勝利に貢献した。

余談:Miriam。モーセの姉、蒸留器を開発したといわれる古代の女錬金術師から


オルプタ・・・毒薬の扱いを専門とする魔女。

遠い国からやってきた貴族の女性でミリアムと違って高齢の貴婦人といった容姿をしている。


【エッセネ地方の騎士達】

アルミニウス・・・一章ではヘルマン。

メッセールとは五分か一歩譲る程度。

聖職者になって罪滅ぼしをしたいと思っているが、それ以上にイルンスールを守る事に必死。殺した筈のレベッカからもイルンスールからも嫌われておらず、あっさりした様子に多少の困惑もある。


シセルギーテ・・・エドヴァルドに匹敵する女帝国騎士。

登場時43歳。外見年齢30歳。スーリヤの乳姉妹、帝国騎士時代には多くの水棲魔獣を倒し22歳にして水竜まで撃破した。スーリヤが病魔に侵され次々と侍女達が死に絶え母のトゥーラと二人で主人を守っていた。高齢のトゥーラが死んでしまった時を恐れて度々魔術の眠りについて、寿命を先へ伸ばしていた。

イルンスールを紹介してくれたハンネに感謝している。イルンスールから見ると直接縁が無いので頼りには思われているが、忠誠心は理解されていない。

余談:戦場にまで出ていったというサレルノ侯女Sichelgaitaから


メッセール・・・エドヴァルドの騎士達筆頭である黒衣の騎士。

シセルギーテとは同年代でエドヴァルドの任務中にアルカラ子爵に協力し留守を守っていた。


パラムン・・・ティーバ公の第二子、エドヴァルドの従弟にあたる。

後継者争いを避けて早々に家を出てエドヴァルドの騎士となった。


アルヴェラグス・・・エドヴァルドが街道巡回中に出会った遍歴の騎士。エドヴァルドを気に入って付いて来た。


クレメッティ、ディアマンティス・・・ラリサに居残りだった若手騎士達。


アルシータ・・・薄汚れた白銀の騎士。エドヴァルドの一撃を防ぎ、パラムンとも死闘を演じた。

兵士達の乱戦に巻き込まれ決着がつかないまま捕虜となり、ジュディッタの説得でエドヴァルドの軍門に降った。


【貴族達】


ベルンハルト・エルニコア・バルアレス・・・登場時49歳。バルアレス王。

四人の息子がいたが、争い合って二人は死亡している。

中堅どころの国の王だが、民は貧しく、南方諸国からの難民に苦慮している。

ギュスターブ・・・第一王子。登場時35歳。

子供の頃は病弱で王になれる器ではなかったが、成人して大分健康になり、他の弟たちは争い合って死亡し、エドヴァルドは一切王位に興味を示さなかった為、王位継承がほぼ確定している。


タルヴォ・・・ベルンハルトの庶子。政治犯などを幽閉する神殿の責任者。


クスタンス・・・故第一夫人。


カトリーナ・・・アイラクリオ公の娘。現第一夫人。


アルカラ子爵・・・エドヴァルドの代官を務めていた。


エールエイデ伯・・・血縁関係を頼りエドヴァルドに反旗を翻したものの、親族達が救援に来ることはなく戦いに敗れ死亡した。







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