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本編のあとがき

下書きからコピーして投稿したら

改行が全て抜けて読みにくくなっていたので修正しました。

ここまでお読みいただき有難うございました。


最後どう締めるかだけは悩んだままでしたが、ほとんど書き上げてから一気に投稿したので毎日更新させて頂きました。


この作品は必要以上に描写し過ぎないよう、全体的に読み手の解釈次第になるように心がけています。

読者の想像の余地がまったくないくらいに書き過ぎてしまうのはちょっと趣味ではないものでして。


あらすじは妙にかっこつけてますが、キャラクター視点で描いている為そんなに重い話にはならなかったんじゃないかな、と思います。

主人公のイルンスールはあの通りですので、どのくらい犠牲者が出ているか本編中に書いていませんが、このおはなし別の書き方するとエライ悲観的で重い話になってしまいそうです。


タイトルでぶっちゃけてたり、あらすじの情報量を多くすると文章力が相当ないと本編を最後まで読んでもらえなさそうに思え、インパクト志向のタイトルを自分で書くのはちょっと難しく感じて逆に地味にしました。タイトルやあらすじでぶっちゃけ過ぎると中身読む必要なくないですかね?と。


ネタバレにならずに作品に引き込むうまいあらすじを書きたいものです。

投稿中にも何度か書き直して、あらすじは一章の冒頭部を指すだけのようであり、全体を指すようなあいまいな表現に落ち着きました。


故郷の神殿の大人たちが主人公に冷たかったようでもあり、主人公が大人の言うことをよく聞かなかったせいでもあったり。貿易船の船長が非情のようでもありますが、海賊や密航者を船長の裁量でその場で処刑してよいのは法に則った行為の為法的には問題ありません。

オイゲンが娘を巻き込んだようでもあり、その逆とも。


キャラクター視点の為、主人公に都合よく描いている描写が多いですが、二章以降も全体的にそんな感じです。人によってはエドヴァルドを残酷に感じた方もいらっしゃるかもしれません。マグナウラも女性の地位向上に一役買った反面、皇后の政治介入という禍根を残しました。


一章50話で全四章にする予定でしたが、第三章が少し長くなり四章を削りました。

このくらいの分量が読みやすいのではないかな、と。


一部の重要な事柄についてイルンスールがどう思っているか描写を避けたり、ありとあらゆる情報を作品中で詳細に描写すること、サブキャラクターのエピソードはごっそり削って周辺情報を少しだけ出して匂わす程度にしています。


削ったエピソード

・昔の老魔術師と女神官、魔女狩りについて

・イルンスールと城の侍女達との確執

・シセルギーテとアルベルドのエールエイデ伯の密偵逮捕

・アルシータとジュディッタ、聖堂騎士達について

・アルベルドとイルンスールの学院生活

・フォーンコルヌ家による大量虐殺、内乱に巻き込まれた市民たち

・スヴェトラーナのナジェスタ救出

・エドヴァルドの戦い

・シセルギーテとシクストゥスの対決

など

アルベルドがイルンスールに色目を使っているのはエーヴェリーンが数行触れているだけですので読み飛ばしてしまっている方もいるかもしれません。

設定資料の方で少し補完しています。


世界観として顕微鏡、注射器、上下水道、大砲や銃などが開発され技術的にかなり進んでいる国もあれば、弓矢と槍主体の狩猟生活を送っている部族、近代技術の恩恵を受けられない田舎の貧乏地方もあります。

イルンスールの姉達はギリシャ・ローマ系の森の女神などからアナグラムジェネレーターでつけています。イルンスールだけ由来が違います。

人名・地名・建造物の名称もそんな感じです。


三章で出した年表は東ローマ帝国史などから少し取っています。

所々ディオゲネスやディオスコリドス、アレクサンドロス大王、ロラン夫人、マクシミリアン一世などの歴史ネタや災難続きの主人公に金銭面で苦労かけたくなかったので、人工染料開発とマラリア特効薬、抗生物質誕生のネタも挟みました。

アルシア王国は絶対王政国家ですが、バルアレス王国は貴族の寄り合い所帯に過ぎず、王位継承者をエルニコア伯としているのはフランス王がもともとパリ伯だった事から。

設定資料に記載しましたが、名称はだいたい実在のもののアナグラムやちょっといじっています。ディシアはダキア(ルーマニア)、アルシアはジョージア、バルアレスはギリシャ、トルコ方面から取った筈でしたが、忘れてしまいました。

ほかの名前も欧州、西アジア側から取っていますが、思想的には五行思想がベース、天爵は孟子から拝借。魔術の系統も地水火風ではなく木火土金水ですが、作中ではあいまいになっています。バトルものではないので主人公に戦闘能力はありませんが、ターラは土性なので木克土、木性のイルンスールは苦手です。


おはなしの全体像としては羽衣伝説とか無理難題説話、竹取物語、仏典などの影響が強いです。

かぐや姫って生後三か月で大人になってしまいましたし、この作品でも年齢についてはぼかしています。衛生環境、食糧事情が改善され平均寿命が伸びていき成人式の年齢も徐々に上がっていっていますが、平均寿命が30年くらいの田舎の悲惨な貧困地帯もあります。


産めや増やせや世に満ちよという時代なので再婚は奨励されています。

特定の宗教に貶められていないので女性の地位が著しく低いということもありません。

性交渉のモラルなんかもやはり違います、素朴な古代の価値観の影響が濃いですね。


最後にばーんと水戸黄門や小公女みたいに盛大に劇的にお披露目して爽快感のある演出を入れようかと思いましたが、主人公はそんな性格じゃないですねと思い直しました。

三章の途中から取り繕うのをやめていってどんどん開き直っていったので、それもまあいいかなと考えて何パターンかエンディングを書きましたが最終的にはこの通りです。

フィオの事もそうですが、親より先に死んでも、親に殺されても賽の河原で石を積み鬼に嫌がらせされる哀れな子供達、その不条理さは子供心に納得しがたいもので影響を受けています。肉体的にぼろぼろにされてもめげなかった主人公ですが何をやっても、人助けをしても逆により一層の死をもたらす状況にはさすがに堪えています。


主人公視点だけでシリアスにおはなし書いてたら悲惨で救いようのない話になったかもしれません。

本編だけではまだまだ問題解決はしていませんが。。。


具体的な残酷描写は避け、雰囲気壊さない程度に割と気楽に過ごしている描写を入れたつもりですが、どんなものだったでしょうか。

書き上げてから一気に投稿したこのおはなしはもうストックがありませんので、今後は何か思いついたらおまけ話を追加するかもしれませんが本編はこれにておしまいです。

ここまで読んで頂き有難うございました。


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