現実か異世界か…
E-NET
1話 変化する日常
回暦2376年
これは超高度情報化社会となった軍事大国日本と世界最大最強の独裁国エストリエンテ王国別名 エストリエンテ帝国の2国間の闇と光が入り混じる争いと、その為に生まれてきた2人の物語
第1章前編 始まり
昴「あーねみー」
いつもと変わらない晴れた空
昴「あー寝癖すげー、顔洗ってこよ」
また、いつもと変わらない日常
歯を磨きながらニュースを見る
昴「へーふぁふぁいーえっおおやうやあ(へーまたE-NETの奴らか)」
ただ最近変わった事といえばこのE-NETと言う謎の組織が現れた事くらい
このE-NETは最近多くニュースに取り上げられるようになった。
最初は教育施設に不正アクセスしたとかだった。それが今は国家の秘密情報にまで侵入してる。最初はいたずらとか疑われてたけど今じゃプロハッカー集団「E-NET」って有名になっちまった。未だ誰も見つかっても捕まってもいない。謎の犯罪組織
でもそんな事俺にはほとんど関係ない。
昴「これでいいか、朝飯はー」
うちには親がいない、両親とも俺が生まれたすぐ後俺を残し失踪した。でもそのあと親戚を名乗る人に引き取られた。それから俺の苗字も家も生活も変わった。
だから俺は家の中でも1人でいる。
昴「いつもこのパンだと飽きるな、明日別のパン買ってみよ」
階段を駆け下りてチャリに乗る。
またいつもと変わらない登校時
昴「暑いな、今何月だっけ? えー...6月か、チャリだときついな」
そしてまたいつもと変わらないホームルーム、、、になるはずだった。
秀「おい、全員席につけー」
櫻井 秀 俺らの担任、熱血教師だ
秀「おまえるぁあ〜‼︎ 今日も元気かあー⁉︎」
訂正する。超熱血鬼教師だ、元気がないときは余計疲れる
全てはあの時、あのホームルームから変わったんだ。
秀「おい、よく聞け 今日からうちのクラスに2人も転校生が来るようになった。」
え、まじっすか
秀「もう噂が流れてるかもしれんが2人とも帰国子女だ‼︎」
えー、、キイテナイヨー
秀「んじゃあ入ってきてー」
大和、零「初めまして」
入ってきたのは黒髪の男女
昴「ん?」
どっかで見た事あるような、
秀「えーじゃあ自己紹介‼︎ 名前とどこから来たか、それと趣味、特技、後好きな奴のタイプもな‼︎」
出た、秀の無茶振り、何かしらあると出る無茶振り
とまあそれはほっといてさっきのはなんだったんだろ?
大和「えーっとじゃあ僕から。みなさん初めまして、神風大和です、エストリエンテ王国から来ました。趣味は読書と料理 特技は…料理かな!、好きな人は、、他人を守れる強い人です。よろしく」
なんかフワフワしたイケメンだ、女子がうるさい
零「初めまして、同じくエストリエンテから来た神風零だ、呼ぶ時はレイで頼む、後築いてると思うけど私とこいつは双子な、趣味は空手だ」
秀「え、まじで⁈それならうちの空手部入んない?」
零「私に空手で敵う人なんていんのか?」
秀「知らないのか?うちの空手部は全国大会出てんだぞ!」
まあ準決勝がせいぜいだけど
透「ひでー そいつエストリエンテ王国の空手チャンピョンだぞ」
秀「えー‼︎それほんとか⁈」
零「ま、まあな、」
あ、そうだ、確か透に見せてもらったことがあったな
確か入学式の次の日だったっけ
透「初めまして、えーっと、スバル‼︎ 」
「あれ、違った?」
昴「いや、そうだけど、誰?」
透「いやークラスメイトじゃん」
昴「そうだっけ?」
透「そうだよ、友達作んなきゃぼっちになるよ」
昴「余計なお世話だ、」
透「だから今日から友達な、俺たち」
昴「なんかさっきっから話がぶっ飛ぶすぎてて理解が追いつけないんだけど、」
透「そういえば昴って出身どこ?外国?それともハーフ?」
昴「いや、生まれも育ちも日本だし、でも親は見たことすらないからもしかしたらそうかもな」
透「あ、なんかごめん」
昴「いいよ別に」
透「あ、そうだ、携帯のID交換しよう」
昴「ん?その壁紙の写真は?」
透「あぁこれ小さい頃の俺」
昴「隣の2人は兄妹?」
透「ああ、俺はただの幼馴染だけどこの2人は双子だよ」
なんてことがあったな
あの2人だったのか、
秀「ってか何で透が知ってんだ?」
透「あぁ、俺ら幼馴染だったから」
秀「は⁈、でもお前」
透「俺もエストリエンテ王国出身ですよ」
秀「ハァ⁉︎」
クラスメイトが今日一番驚いてる、
それもそうだな、ってか何で先生も知らなかったんだろうな、
秀「えーじゃあ2人の席は…」
ん?そう言えば何で俺と秀の間に机が置いてあるんだ?
まぁ普通に考えたら…
秀「ちょうどそこ空いてるからそこの席な」
ですよねー、
零「よろしく」
大和「よろしくね〜」
昴「あぁ よろしく…?」
⁇⁇「ターゲットに接触しました、報告通りです…はい、その点は肝に銘じてあります…
了解しました」
秀「あーそうだ、昴、透 お前ら放課後暇だろ。放課後2人を案内してやってくれ」
昴「ハァ⁈、ちょっと先生なんで?」
透「俺は別にいいっすよー」
秀「だって放課後暇そうなやつお前くらいだもん」
昴「わかりましたやりますよ」
なんてことがあったがそのほかはあんまりいつもと変わりない
でもやっぱりなんかいつもと違ういつも通りな授業風景
昴「あ、チャイムだ。」
先生「それではノート書き終わった人から解散」
あーなんか2限までで相当疲れた。別に何もしてないのに。
翼「一年生の皆さん、今日来た転校生というのはどちらですか?」
3年の翼先輩だ、恐らく日本最強の女性武道家とも言われてる。校内でも最も尊敬できる先輩ランキングNo.3に入る先輩だ。 何で1年の教室に?
零「私ですが何か」
翼「あなたですか、空手の名手だと聞いたので。放課後 ぜひお手合わせ願いたいと思い、会いにきました。」
零「いや、今日道着ないですけど、」
翼「それは私たちの方で用意できます。」
零「それなら、受けて立ちます」
大和「くれぐれも怪我はしないようにね」
零「おまえに心配されるほどヤワじゃないよ」
この2人結構仲いいんだ、さっきの休み時間も一緒にいたし
翼「それでは、放課後お待ちしてます」
透「これはなんか面白くなりそうだな!」
なんかもっと疲れた。
あー放課後だ、そう言えば案内任されてんだよなー、...
昴「それじゃあ校内案内するよ、そうだな 道場は最後に行こう」
零「よろしく」
大和「よろしくね〜」
透「俺を忘れんなよー」
昴「...」
やばい、すっかり忘れてた
透「なんかおまえすっかり忘れてたって顔してんな」
昴「...」
透「図星か、」
昴「それじゃあまずは一階から……
はぁ、 正直翼先輩の事が頭から離れなくて案内どころじゃなかったな
透「おーい 昴ー 起きてるかー?」
昴「起きてるよ、ってかこの後のことでさ」
透「いやー、面白いものが見れそうだよな、」
昴「面白くないよ だって先輩とあんまり関わりないでしょ、」
透「あれ? 言ってなかったっけ? 実はまだ俺らが小学生だった頃俺の実家に来るために零と大和と一度日本に帰ってきたことがあってな、そん時に翼ちゃんと友達になってー」
昴「ちょい待ち、翼ちゃんって?」
零「あー、あの頃は特に年齢なんて考えてなかったからお互いにちゃんずけして呼んでたんだ」
昴「なるほど、それで?」
透「いや、あんま言いたくないんだけど俺ら3人で遊んでたら一つ上の学年の子にいじめられてな、そんでそこに翼ちゃんが現れて当時習い始めた空手でいじめっこから守ってくれてな。それからこいつは空手に打ち込んで今じゃ若き天才空手選手だ。」
昴「それは翼先輩は知ってるのか?」
透「さあな、もう5年以上前だし一緒に遊んだのも夏休みの中の3日程度だったし、もう忘れてもおかしくないよな」
いや、それにしては先輩の目が優しかったような、気のせいか?
いつもの翼先輩ならもっと強気で凛々しいのに今日はなんだか優しいオーラが出てたな
昴「着いたよ、ここが武道場」
それにしてもなんで道場だけこんなに校舎から離れてんだろ、
翼「お待ちしてました、 更衣室は奥にあります。」
零「はいっ」
透「気合い入ってんな」
翼「それでは皆さん、 どうぞ中でお座りください」
そう言えば道場入ったことなかったな
なんか外見と違って中は年季が入った神聖な雰囲気だな
翼「ここの紹介はしたか?」
昴「いえ、ただ道場とだけ」
翼「そうか、この建物は外見はコンクリ建てなんだが内装は元々建っていた築150年の道場のものなんだ、ここは昔からこの学校の専属道場として我々空手部や柔道部などの部活などで使わせてもらっている。因みにここは初代理事長の家系の私有地だ。」
どおりで校舎から離れてるわけだ。しかも築150年となると学校創設前じゃないか、
そう言えば初代理事長は武道家だったって話を聞いたことがあったな。
零「準備できた、それじゃあ始めよう」
翼「その前に準備体操はしたか?」
零「その点なら大丈夫、いまついでに済ませてきた」
翼「それなら始めましょうか、」
第1章後編放課後の日常
零「いやー、やっぱり勝てなかったー」
翼「いえ、さすが王者です 結構苦戦しました」
大和「怪我してない?大丈夫?」
翼「変わってませんね、あの時と」
昴「やっぱり最初から気付いていたんですね」
翼「ええ、あの時のことは忘れません」
やっぱり先輩は気付いていた。
どうやら先輩はエストリエンテ王国の試合も全て見ていたようだ。
あの後俺は1人で帰った。でもなんか意外だった
俺以外3人とも幼馴染だったとは、でもあの先生は知らなかったんだから偶然か、
昴「あ、もうこんな時間か、」
そろそろJTNニュースの時間だ、いつもこのニュースだけは見るようにしている。
JTNニュースは制式名称ジャパンテレビジョンネットワークニュース、真実をそのままがモットーのニュースで ネットでもこのニュースだけは信用できると話題だ。
JTNニュース「皆さんこんばんは、JTNニュースの時間です、
本日始めのニュースです エストリエンテ王国との緊張感は一向に良くなる気配はありません ここの所数十年続いている日本とエストリエンテ王国との緊張状態は近年さらに悪化しています。また、これを受け佐藤外務大臣はエストリエンテ王国への訪問を前向きに検討しているとの事です。これに対しエストリエンテ王国外交部は「貴国の国益の為にも争いにならない事を望む」と発表しました。
エストリエンテ王国は回歴2286年、反政府軍連合によって独立した独裁国家です。数十年前からエストリエンテ王国海軍による日本国籍漁船の拿捕や航行妨害などの行為が相次ぐ独裁国家として知られています。一般人のエストリエンテ王国への渡航は原則認められておりませんが日本への帰国、亡命は認められております。」
エストリエンテ王国、神風兄弟も透もこんな国から来たんだ、大変だな
JTNニュース「二つ目のニュースです 一向に姿を見せないプロハッカー集団(E-NET)が不正アクセスをしたと 確認された件数が200件を超えました。今回は大手銀行のサーバーに侵入した痕跡が発見されたと 警察への取材で発覚しました。
プロハッカー集団E-NETは国家機密や個人情報を管理するサーバーなどに繰り返し侵入している為、大量の個人情報を盗んでいると思われます。」
またE-NETの奴らだ、確認された件数が200件を超えたと言っているが恐らく未確認も合わせると300件は越していると思う。
JTNニュース「続いてのニュースです。近年ストリートレースの会場として有名な東洋町で本日もレースが開催されました。今回のレースで最も人気の高いチームは最近知名度急上昇な「FURUMIYA RACINGs」でした。」
「FURUMIYA RACINGs」これも最近有名になってきたチームだ、親会社であるカゲロウモーターズに編入され公式のカスタムカーショップとして人気が上がっている。
特に社長 古都 隼人はスポーツカーメーカーのカゲロウモーターズの特別共同開発者になった程の実力を持っているプロレーサー兼メカニックデザイナーとして有名だ
JTNニュース「もちろん実力もあります。さらに今回はFURUMIYARACINGsから謎の新人ドライバーが現れました。名前も顔もまだ公表していない謎の新人ドライバー 一部の噂では女性ではないか?などとも言われており……
最近「謎の〇〇」が多い気がする。E-NETもレーサーも。
そう思いながら俺は深い眠りに落ちた。
第2章前編 FURUMIYARACINGs
MC「さーそろそろレースも後半です、次はかの有名なFURUMIYARACINGsの登場でーす」
私にとって初めての表舞台、とても緊張する
MC「なんと今回はFURUMIYARACINGsから謎の新人ドライバーがやって来ました。」
私は車に乗り込みエンジンをかける、
走る前のエンジンの音は意外に弱々しい
スタートラインにつくと一気に視線が私に集まる。もう緊張で何も聞こえない
MC「謎の新人ドライバー KM SSC X-16conceptで駆け抜けまーす」
そう、私の愛車はパールホワイトのKM SSC X-16concept
スタートのホーンがなると同時に車は動き出す
もう1000回以上練習してるから無意識に体が動くのだ
さっきまで弱々しかったエンジンはまるで獣のように唸り、暴れるように動いている。
MC「さーいいスタートを切ったー!」
落ち着け、大丈夫、練習通りに走れば勝てる。
そこからはもう覚えていない。気が付いたら表彰台に立っている自分がいた。
今までヘルメットを被ったままここに立つ人はいなかったがこれには理由があった。
宇宙「深鈴ちゃーん、お昼食べよー」
深鈴「いいよー、いつもわざわざ3組まで来てくれてありがとうね」
宇宙「いいよこれぐらい、そういえば深鈴ちゃん こんど初めてレースに出るんだって?」
深鈴「そう、この日をどれだけ待ってたか、」
宇宙「やっぱり凄いなー、深鈴ちゃんは、 でも学校はどうするの?」
深鈴「流石に公欠扱いにはしてくれないから欠席かな、」
そう、私は現役の女子高生、 今年で免許取ってから初めての公道レースに出ることになったのだ
もちろん学校側にとってはあまり良くない話だが、私の父がプロレーサー兼メカニックだということもあって顔名前を出さない条件で出場させてもらえる事になった。
まぁ私のクラスが変わり者の集まりのクラスだという事もあってだけど、
宇宙「事故を起こさないようにね」
この子は飛狩宇宙、成績は学年トップだけどコミュニケーション能力がちょっと、いやかなり残念な子、私以外の子には普通に喋ることができないらしく クラスではすこし浮いているらしい
深鈴「大丈夫、準備は出来てるから」
第2章中編 レースが終わって
レースでは予想通りの結果だった。
自分で言うのもなんだが私はこの才能だけはある。勉強もそこまで出来ないし、運動神経も良くない。そんな私の唯一の特技だ。
宇宙「凄かったね! 私テレビ見てたよ、とくにラストが凄かったね〜 3台くらい一気に抜いてさ」
深鈴「ありがと、あの時はもう意地だったね」
そして少なからず応援してくれる人もいる。
クラスメイトA「深鈴ちゃん1位おめでとー」
クラス全員「おめでと〜」
クラスメイトB「それにしてもあの車かっこいいよな‼︎」
クラスメイトC「そーそれ私も思ってた」
クラスメイトA「あれどこで売って……
応援してくれるのは嬉しいけど、ただ一つだけ悩んでいることがある。私は今まで1回も一位をとったことがないのだ。クラスのみんなは私が一位だと思っている。もちろん今回のレースも、本当のことを知ってるのは宇宙だけ。
担任「はーいみんな座ってー」
クラスメイトD「なぁ、今日転校生くるらしいぜ、しかも女子‼︎」
クラスメイトB「え、まじで?どんな子?美人?」
担任「そこ静かに!、えー知ってる人が居るようだけど今日からこのクラスに転校生が来ます。 さぁ、入って」
朱鳥「初めまして、西野 朱鳥と申します。 これからもよろしくお願いいたします。」
クラスメイトB「お嬢様系か?悪くないな、ってかやべー めっちゃかわいい」
クラスメイトD「ブロンドとかやばいな、攻撃力3億ぐらいだ」
クラスメイトC「朱鳥さんはどこから来たんですかー?」
朱鳥「私立エリーゼ学園から参りました」
クラスメイトA「出身は?」
朱鳥「エストリエンテ王国です」
いかにもお嬢様って感じだ、顔立ちもいいし、すらっとした体型でしかもブロンドの髪、もうこれはお姫様レベルだ。
担任「質問はそこまで、席は、、、深鈴、お前の隣でいいか?」
深鈴「いいも何も机置いてあるってことは最初からここにするつもりだったんでしょ」
担任「ばれたか、じゃあそこでいいな、 次は連絡事項だ……
やばい、めっちゃいい匂いがする 、女の私から見ても同じ人類とは思えないくらいかわいい、
朱鳥「どうかされました?」
深鈴「え⁉︎、、いや、、その、ナンデモナイ、デス」
朱鳥「そう、ですか」
ん?でもあれ、、、
担任「深鈴、お前今日日直な、号令」
え、まじかーめんど
第2章後編 仲間
深鈴「急に呼び出してごめんね、」
朱鳥「いえ、かまいませんけど 何か?」
深鈴「あなた、本当はレーサーでしょ」
朱鳥「なんのことです?」
深鈴「とぼけなくてもいいよ、私も同じだから」
深鈴「あなた、昨日のレース出てたでしょ、あれ 私も出てたの。」
朱鳥「もしかしてKM SSC X-16conceptに乗ってました?」
深鈴「あったりー、で、あなたは何に乗ってたの?」
朱鳥「えっと、私は……
衝撃的だった。朱鳥が最後に私を抜いた人だったなんて。しかも今までのレースほとんど一緒に走って毎回一位を取ってたなんて、
朱鳥「ごめんなさい、実は最初からあなたのことは知ってたの、でも私結構強くて、友達が出来ても私が強すぎてすぐどっか行っちゃう。だから私もレーサーだって言ったらまた1人になるんじゃないかって、」
涙目になりながら話してくれた。私とは大違いだ、
深鈴「私は周りに嘘ばっかついてる。私は一位を1回もとったことないのに周りには毎回一位って嘘をついてる」
深鈴「嘘をつかなくてもこのクラスなら受け入れてくれるはずなのに、それでも褒められるのが嬉しくて、嘘をついてる。」
深鈴「はい、これでおあいこ」
朱鳥「え、」
深鈴「でも会って1日もせずにここまで心の中を打ち明けたの初めてかも」
朱鳥「ええ、そうね、私もここまで話したのは初めてです」
うっ、やっぱりめっちゃかわいい。涙目で笑った顔とか反則
もしかして私ってこっち系?
朱鳥「でもやっぱりこの特殊な性格直さないとダメね」
深鈴「特殊?」
朱鳥「実は私ハンドル握ると性格変わるの」
深鈴「え、交○の本田みたいに?」
朱鳥「誰です?そのホンダさんとは」
深鈴「あ、ごめん関係ないよ、」
まじか、でも私も似たようなもんだし。でもどんな性格になるんだろ?
深鈴「そういえばなんで毎回負けてたのに気づかなかったんだろ?」
朱鳥「それは多分表彰の時は代理人を出していたからだと、」
あーそういうことか
第3章前編 目が覚めて
あれ、なんか下が騒がしいな、
昴「そういえば昨日もトラックが来てたな。まぁ俺には関係ないか、」
階段を駆け下りる。いつもセダンが止まってる車庫に赤いスーパーカーが置いてあった。
昴「すげーカッケー!」
昴「あ、やっべ遅れる」
にしてもあのスーパーカー誰のだろう?お義父さんのかな、
お義父さんはたまにものすごい高価なものを急に買うから困る。
この間は1億3000万のクルーザー買って沖縄まで1ヶ月かけてクルージングしたり、ひどい時は40億円かけてホテル買収したり、おかげで今では不動産だけで年収1億2000万越えらしい。でもそれでも本業の自営業はまだ誰にも譲る気は無いらしい。
まぁ俺には関係無いけど。
またいつも通りの登校風景
昴「今日は少し涼しいな」
秀「おまえるぁああ‼︎‼︎今日も元気かー‼︎‼︎」
秀「全員来てるか?、あれ、零はどこだ?」
大和「今日は体調が悪いから休むって言ってました」
秀「大和、そういうことはもっと早く言え、わかったか? よし、今日は連絡事項ないから終わり‼︎ 日直は透、お前な!ごーれー!」
透「まじっすか、 」
透「起立、気を付け、礼」
やっぱり朝からあのテンションはきつい。零は慣れない環境で体を壊したのかな、
透「おーい、昴さーん おきてるー?もう昼休みだぞー」
昴「んぁ?、ん〜」
透「ってかお前いっつも授業中寝ててなんで怒られないんだ? テストだって俺より点数高いし、」
昴「俺よりって、お前点数ど真ん中じゃん 学年の半分はお前より頭いいんだかんな」
透「はいはい、どうせ俺は成績ど真ん中ですよ、」
こいつの成績は28人中14位、俺は11位で少し勝っているだけなのにな。
透「あ、そうだった お客さん来てるよー」
翼「悪いな寝てる途中」
昴「あ、先輩」
翼「早速だが今日の放課後時間あるか?」
昴「空いてますけど」
翼「大切な話があるんだが、いいか?」
昴「いいですよ、」
翼「よかった、では武道場で待っている、」
透「なんだ〜なんだ?〜 もしかして コクハク だったりして、翼ちゃんこんなのが好みなのか、もったい無い」
昴「違うだろ、」
透はこういう事があるとずっといじってくるからな、まためんどくさい事になった。
透「そういえばお前と恋バナした事あんま無いな、」
昴「俺があんま興味無いからな、女子とかそんなのに」
透「どうして?女性恐怖症?でもその割には女子と普通に話してるよな」
昴「興味無いだけ、男子も女子も俺にとっては同じ「友達」でしか無いから」
透「ふーん、じゃあ好みの女子とかは?」
昴「特に無いね、なんでだろ」
透「まあ昴らしいね」
第3章中編 先輩の告白
結局なんの話なんだろう? まさか本当に告白だったり、いやまずそれはあり得ないだろうから、この間の案内の件か?でもどんな?正直まだ先輩とあまり話した事も無いからなんの話だかさっぱりだ。そもそも先輩ってどんな人だったっけ?
確か川内翼 高校3年α1組 生徒会長兼風紀委員副会長 身長は恐らく180ぐらいの瘦せ型 腰まである長い黒髪が特徴で、
昴「ってなんか俺変態みたいだな、」
翼「私はそうは思わないがな、」
昴「いやこれが変態じゃ無いなら…って、せんぱい⁉︎」
翼「なんの話か考えてるうちに私の事が気になったんだろう」
昴「すみません」
翼「大丈夫だ、相手に興味を持つこと、相手をよく知る事は勝利への第一歩だからな」
昴「はい、ところで話ってなんですか?」
翼「ここではなんだからな、中で話そう」
そう言うと先輩は武道場の中に入っていってしまった。
それより俺って考えが顔に出んのかな?なんかやだな〜
昴「失礼します、」
翼「すまんな茶しか出せなくて」
昴「いえ、十分です」
翼「そう言ってもらえると助かる。早速だが本題に移させてもらう」
昴「はい、なんでしょう」
翼「付き合って欲しい」
昴「・・・は?」
翼「だから、その、付き合って欲しいんだ!」
昴「え、いや、え?」
翼「あ、無理にとは言わない、いやだったら断ってもらって結構だ」
こんな真剣な表情初めて見た。試合の時みたいだ
昴「わかりました。」
翼「…」
昴「いいですよ、」
どうせ彼女なんかいないし
翼「ありがとう、それでは早速だが明日、土曜だから午前授業だろ、帰りうちにきてくれないか?」
昴「え、」
先輩って結構大胆なんだな
昴「えぇまあいいですよ」
翼「よかった、鞄を取ってくるから少し待っててくれ、一緒に帰ろう」
第3章 後編 川内家
昴「ここが先輩の家ですか、大きいですね、」
和風のものすごく大きな豪邸だ、恐らく庭も入れたら軽く5000坪は超えてる超高級旅館みたいだな
翼「これだけじゃ無いぞ、後ろの山も丸ごとうちの敷地だ」
昴「山ってこれ一つですか⁉︎、」
山ってこれも入れたら軽く10万坪はこえてる。
翼「元々川内家は数百年前からこの山の守り神の使いとしてこの山を管理してきた。」
翼「今もこの山神を祀る祭りが4年に一度開催される。次は来年だから見に来るといい」
昴「先輩の家系って凄いんですね」
え、俺そんな家ついてきちゃったんだ、めっちゃ緊張する
翼「それとさっきからなぜ隠れてる?」
???「・・・」
昴「・・・?」
翼「まあいい、昴 付いて来い」
⁇「…さんこれはこうしたらどうです?」
⁇「いや、これは、、、そうだね そうしよう」
どこから聞こえた?、、あれはガレージか? 、、あ、
昴「あの、先輩、あの人たちは?うちの制服着てますけど」
片方は緑のリボンだから同じ学年、でもあんな生徒いたっけ?もう1人も見覚えないな。リボンは、、赤だ ってことは3年か、
翼「あぁ、小さい方はお前と同じ学年の生徒で南理華。金髪の方は今日3年に転校してきた西野朱鳥だ」
翼「あれ、確かあいつはお前に今日から同じ家に住むって言ってたはずだが」
昴「はい? いや、そんなの聞いてない、です」
翼「そうなのか?じゃあ会ったこともないのか?」
でも言われてみれば今朝家が騒がしかったな
翼「でも確かにさっきも見覚えなさそうだったからな」
翼「そうだ!、折角なら紹介しよう」
翼「理華!朱鳥! 紹介する。新しい仲間の富士 昴だ、」
理華「あー、貴方が昴くんですね、わたし南理華です よろしくです!」
朱鳥「すば…る…? 昴くん? 会いたかったです〜〜!!」
昴「え、ちょっと西野先輩⁉︎、抱きつかないで下さい恥ずかしいです///」
翼「そうだ朱鳥、久し振りに会ったからって慌てすぎだ」
え、久しぶりに?ってかめっちゃいい匂い バニラ?バニラの匂いがする、でもなんかこの匂い…なんだろう、どっかで……
翼「昴、おまえ、変態だな」
理華「だね〜、鼻の下伸ばして〜」
昴「伸ばしてません」
翼「朱鳥、そろそろ離れろ」
朱鳥「はい…昴くんごめんなさいねこんな急に、多分昴くんはわたくしのこと覚えてないでしょうけど」
やっぱり、でもどこで……
理華「ところで昴くんはわたしと会ったことある?」
昴「・・・いや、初めてだと思う、けど」
理華「実はそうじゃないんだな〜実は〜」
翼「理華!その辺にしとけ余り喋っても混乱するだけだ。」
昴「いや、俺は大丈夫ですよ、」
翼「ちょっと!、理華の前では油断するな、こいつ話し始めると3時間は余裕で話し続けるから」
理華「いやーひどいな〜 実はね、初めて会ったのはもう15年前なんだよね〜まだ生まれたばかりの頃?あのころは〜
昴「あー、なるほど」
理華「いやーそれでさーその時昴くんは〜
昴「あの、南さん?ちょっと、」
理華「あ、ごめんごめん、私っていっつもこうなんだよね〜話し始めると止まんなくてさ、この前なんか3時間ぐらいずっと話続けちゃって〜
翼「仕方ない、もう止まらないだろうから行くぞ、昴」
昴「え、はい」
理華「えーもう行っちゃうの?そう言えば翼、あれ、出来てるよ」
翼「そうか、トラックに積んでおいてくれ、」
理華「なんでトラックに?」
翼「気にするな、行くぞ!昴」
昴「はい、」
なんだろうあれって、ってかさっきの西野先輩?どっかで、いや、あの南さんも初めてじゃないって言ってたし、でも全く思い出せないな、
ってかよく見たらガレージの中スーパーカーやら戦車っぽいのやらなんかカオスだな、この家どんだけだよ
第4章前編 FURUMIYA RACINGs
は〜疲れた。それにしても朱鳥可愛かった〜///ってそうじゃない。まさか飛鳥があのレーサーだったなんて、これはいつまでも負けてらんないな、
深鈴「パパただいまー」
隼人「おう、おかえりー、…なんかあったのか?」
深鈴「いや、今日転校生が来てちょっと、ね」
隼人「そうか、次のレース出るか?来週なんだが」
深鈴「勿論、出るよ、」
隼人「そうか、実はちょっと相談があってな〜
深鈴「え、でもそれじゃあ学校に、」
隼人「気にすんなそこんところは任せろ」
深鈴「わかった、それと今回は絶対に一位とるから!」
隼人「おう、その意気だ、頑張れ新米レーサー!」
なんて言っちゃったけど本当に一位取れるかな?多分朱鳥もレース出るだろうし、今のうちにマシン診とこ
深鈴「えっと、タービンはここだからインタークーラーの形をこうすれば…いやこれだと空気抵抗が増えるな、」
隼人「お、やってるな?このインタークーラーもっとエンジンの近くに配置できないか?、ここら辺とか」
深鈴「なるほど、その手があったか‼︎じゃあタービンはここに置いて、あとは出力と耐久性の計算だ」
深鈴「モータの消費電力をxとしてバッテリー持続時間はーー だめだ!全然足りない! 、、、 そうか!じゃあモーターの配置をこうすればー いける!よし計算だ」
深鈴「ふぃ〜疲れた〜」
隼人「できたか?」
深鈴「うん、やっと出来た、この計算なら1800馬力いけるよ」
隼人「さすがだな、やってみよう、あとは俺が作っておくから、ってもう寝ちまったか、無理もないなもう夜の3時だし、よっしゃ、いっちょがんばりますかー!」
あれ?寝ちゃった、ん?なんで布団の中にいるんだ?まぁいいか、来週には試験走行だ。
深鈴「おふぁよー」
深鈴「あれ? パパなんでソファーで寝てんの?まぁいいや昨日頑張ったんだろうから、布団かけとこ」
やっば髪直さないと〜
えーっと朝ごはんは、あ、ママ今日会社なのに作ってくれたんだ!
深鈴「いただきまーす」
隼人「いただきまーす」
深鈴「あれ起きてたんだ、」
隼人「今起きたとこ」
隼人「大丈夫か?授業中寝るなよ」
深鈴「大丈夫、今まで寝たことないから、」
隼人「当たり前だ」
深鈴「あ、今日土曜だよね、ってことは学校午前中に終わるからレースの練習したいんだけど」
隼人「練習って言ってもなーあの改造するには相当時間かかるし感覚も全くの別物になるぞ」
確かに、元々1200馬力だったのが一気に1800馬力だもんな〜しかもパワートレインも足回りもほとんど交換したから全くの別物だもんな〜、
深鈴「ごちそうさまー」
隼人「ごちそうさま」
深鈴「じゃあパパの乗らせてよ、あれも1900馬力位あるじゃん」
隼人「あぁ確かにそろそろお前も乗れるかもな」
深鈴「やった〜!!」
隼人「ただあれに乗るんだったら覚悟しとけよ、少しでも意識それたら死ぬから、」
深鈴「大丈夫だって1200も2000も危ないのに変わりはないでしょ」
隼人「いや、それだけじゃない車重もトルクもギヤも全くの別物だ、気をつけろ」
深鈴「わかった、絶対に気を抜かない」
隼人「じゃあ学校行ってこい、準備はしておくから」
深鈴「はーい、行ってきまーす」
やばい、めっちゃ楽しみ!
第4章中編 練習
深鈴「ただいまー」
隼人「おう、おかえり」
社員「お嬢準備できてます」
深鈴「わかった、ってかいつまでお嬢って呼んでるの?」
社員「いや、特にいつまでかは」
隼人「別にいいじゃんお嬢で」
なんかあんまりこういうの好きじゃないんだけどな、まぁいいか
隼人「どう?」
深鈴「準備おっけ」
隼人「エンジンかけるぞ!」
うわぁやっぱりこの車はすごいや
隼人「どうだ?聞こえるか?」
深鈴「聞こえてるよ」
隼人「よし、準備はできた、思いっきり走ってこい」
深鈴「行ってきまーす」
よし、発車!
深鈴「はぁ、はぁ、やっぱり全然違うや、はぁ、」
隼人「大丈夫か?すごいだろこの車」
深鈴「もう最っ高! めっちゃ早いし」
隼人「今日は連続26周52キロ、さすがだな」
深鈴「だって本番50キロでしょ〜」
隼人「まぁお前らしいな」
深鈴「へへ〜まだまだいけるよ〜」
隼人「お前がもっても車がもたないぞ、でも見た感じあと2,30周は出来そうだな、」
深鈴「じゃあ行ってきまーす」
隼人「おう、頑張れ」
負けるわけにはいかない、
よし、16周目、あれ?あの車って、もしかして朱鳥? 確か赤のKM X-16conceptだったよね、誰が乗ってるんだろ?
深鈴「パパー!今ピットにいた車って誰の?」
隼人「ピット?、あぁあれは個人の客らしい、何度か加速のテストをするらしいから邪魔すんなよ、あと気は抜くな」
深鈴「はーい」
個人か、やっぱり朱鳥たちかな?加速のテストって事はあっちもエンジン改造してるのかな?、っと集中集中!
17周目、さっきの車は、、、いないな、どこ行ったんだろ?
深鈴「パパー さっきの人たちは?」
隼人「あぁ今コースにいると思うけど、あ、そう言えばゆっくり走るらしいから前には気をつけとけ」
深鈴「分かった、」
そう言えば加速のテストって言ってたからな、前だけは気をつけよう
車「ガラガラ……ガラ…」
深鈴「なんか変な音がするな、」
深鈴「パパー 変な音がするからピットインする〜」
隼人「了解、ピット準備してくれ」
社員「了解です」
隼人「どんな音だ?」
深鈴「多分タイヤだね〜ゴムのカスがこびり付いてるんだと思う」
隼人「分かった、タイヤ準備しとけ」
深鈴「いや、今日はもう終わりにするよ、もう20周したし」
社員「分かりました準備します」
深鈴「OK入るよー」
車「キキーッ」
やっと終わった、もう暗くなっちゃったな
社員「確かにタイヤにゴムがこびり付いてますね」
隼人「流石だな、ま 当たり前か、お前だもんな」
深鈴「これぐらい当たり前だよ〜」
はぁ〜疲れた〜もう今日は帰って寝よ、
第4章 後編 私の家
私の家は一階が倉庫になってる。
元々は炭素繊維加工場として作ったけど今では工場は別の場所に移転しちゃって 今は私のガレージになってる。
元々古都家は小さな炭素繊維の工場だった。でも私のパパ、古都隼人が炭素繊維の加工を応用してカスタムカーショップを始めた、元が炭素繊維関係だからカーボンエアロパーツの性能もすぐ話題になって今じゃこの地域に本社がある陽炎モーターズ、通称KMのワークス兼子会社FURUMIYARACINGsとして有名になった。多分この街で2番目に大きな会社だ。
親会社の陽炎モーターズは「安全で高性能な自動車を世界標準に」が社訓の地元の超大企業だ。入社試験だけでも30倍、更に教育期間中の退職率が75%と超難関企業でもある。但し陽炎学園カゲロウモーターズ専攻科からの卒業就職率は75パーセントと高い。
製造してる車はスーパーカーやスポーツカー、スポーツSUVなど、ほとんどがスポーツカー、そして私はその陽炎モーターズに入社するのが夢だ、
深鈴「やっぱり家が1番落ち着くな〜」
どんなことがあっても自分の部屋だけはいつもと変わらず私を迎えてくれる。
深鈴「よし、宿題やろう!」
私立陽炎学園 高等教育部
α1組 特別科特別進学クラス
成績風紀ともに良好な上位25人の生徒のみが入れる、また学年上位者10名は学費交通費、寮費なども免除される 赤点は成績10段階中8以下 1年間α1組に入れれば超難関大進学に有利になる(推薦が取れる)
α2組 特別科普通進学クラス
α1組に入れる可能性のある唯一のクラス。テスト後に成績によってクラス替えが行われる。α1組から脱落(赤点)するとα2組に入る事になる 授業内容、規則はα1組と同等 難関大に進学できるレベル
α3組 特別科特別教育支援クラス
特殊な事情がある生徒や特別な才能を持つ生徒のみが入れる(と言うより強制的に入れさせられることの方が多い)クラス、変人や不登校、不良などの生徒がいる。また、校則が一部免除される(特に風紀面)例「ピアス 刺青 私服登校 制服の着崩し 校内への一部危険品などの持ち込み許可」など 因みに他クラス保護者からは険悪な目で見られる
β1組 普通科普通進学クラス 文系 理系両方が必修 国公立大学進学が専門
β2組 文系科普通進学クラス 大学進学が専門
β3組 理系科普通進学クラス 大学進学が専門
β4組 体育系科 スポーツ特別クラス スポーツ選手、インストラクター育成が専門
β5組 保健医療系科 医療系特別クラス 医師看護師薬剤師など医療系専門
他に幼等教育部 小学教育部 中等教育部 特殊中高等教育部 特殊就職教育部がある
私は3年α3組
元々は特殊就職教育部カゲロウモーターズ専攻科に入ろうと思っていたけど中等教育部の担任の先生がこっちを進めてくれた。最初は何であんなところに、って思ってたけど
今ではここでよかったって思ってる
正直最初はクラスに全く馴染めなかった、だってクラスの半分が不登校だったり登校拒否だったりでいないし、来てる生徒も無口だったり不良だったり不思議ちゃんだったりで普通の友達が1人も出来なかった、でも実際に話してみると面白い人ばっかりで、今では結構クラスに馴染んでる(相変わらず学校に来ない生徒も多いけど)
先生がこのクラスを勧めてくれたのは、私が将来レースに出るようになると学校を休むことが増えてクラスに馴染めないかもしれないし出席も足りなくなるからだった。
元々不登校が多い為か学校に来なくても課題をこなせば出席扱いになる。でもやっぱり一度でもこっちに来るとなかなか1.2組の友達ができないのも確かで、唯一今でも会ってくれるのは宇宙位、 他の同級生のみんなとも会わなくなった、
飛狩宇宙は陽炎学園幼等教育部からの幼馴染で中等教育部までほとんど一緒にいた、大親友、ただちょっと異性に対してコミュ障なだけで頭も良くて可愛い子だ。
そもそもα3組は教室が離れているのもある。陽炎学園は南に正門があって中央に大学棟、西に幼少棟、東に中高棟がある。だけどα3組は北にある特殊研究棟に教室がある。特殊研究棟は大学の研究棟で私達以外はほとんど大学生しかいない。
もちろん食堂も各棟に幾つかあるからやっぱり大学生しかいない。だから友達が少ない
深鈴「友達…か、そう言えば朱鳥元気かな? 明日3人でお昼食べたいなぁ〜」
あ、明日は日曜だ、
深鈴「じゃあ月曜日か〜 」
朱鳥のこともっと知りたいな〜
深鈴「せっかく出来た友達だもん!仲良くならないと!」
「コンコン」
隼人「入っていいか?」
深鈴「いいよー」
隼人「宿題やってたのか、」
深鈴「もう終わったよ、それでどうかしたの?」
隼人「いや、改造の日程だけど思ってたよりもかかりそうなんだ、だからいつになるかまだ検討もつかない」
深鈴「別にいいよ、その代わり車貸してね、」
隼人「悪いな、俺の車はいつでも使えるようになってるから好きな時に使っていいぞ、鍵は机の上に置いておくからな」
深鈴「分かったー」
隼人「また明日、お休み」
深鈴「お休みなさい」
明日どうしようかな、そう思いながら深い眠りに落ちていった。