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遙か先の近い未来  作者: 海原直人
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120億人の突破の日

2045年4月17日。


人口は120億人に到達したというニュースを俺はただ呆然と眺めていた。


120億人なんてこの地球上に本当にいるのかと思えるぐらいに俺は田舎に住んでいるからだ、山の麓にある小さい町でずっと過ごしている俺にとってコンビニですら、チャリで最低30分はかかるし、そもそも全然近くて便利じゃない、今の世の中じゃ、車の自動運転は当たり前なのに、家にある農家用の軽トラは未だにMT車だし、それに俺が住んでいる所は電車が走るどころか、あまりの人の少なさに廃線になってしまった位である。こんな田舎でずっといたらいつか古代人のようになってしまうと俺は本気でそう思っている。。


そんな田舎にいるからこそ俺は今の人類の人口が120億人もいるなんて考えられなかった。しかし俺がこの町からあまり出たことが無いのも事実だし。大阪や東京へ行くととんでもない人口なのだろう。すると、後ろから声が聞こえた。


「何さっきから一人でブツブツ言ってんの。」


振り返るとそこいたのは今ではほぼ絶滅危惧種なスマートフォンを持った幼なじみの梓と大地がいた。


「おはよう!相棒!!」


そう言って朝からハイテンションな大地は俺の肩を2回叩いた。


「なんでお前ら俺の家にいんの?」


「おばさんが通してくれた。」


梓に即答された。


あぁ家の母さんは部屋に入るなと言っても5分後には入ってくるような人だからな、全く思春期の男子高校生の部屋に人いれるなよなホント。

まぁこいつらは幼なじみだから別にいいけど。それよりもだ俺はある事を一つ疑問を感じていた。


「お前ら、今日日曜日だぞ。なんでこんな朝っぱらから来てんだよ。」


「今から世界に向けて一挙放送の生放送があるからでしょう。」


「生放送?何の?」


すると梓は少し呆れた気味にため息を履いた。俺は少しイラッとしたが梓はいつもこんな感じだから慣れていた。


「今日はアメリカの大統領が120億の人口に対しての対抗策を発表するって...」


120億人に対する、対抗策か。そういえば今の地球で食料など物資の供給ができるのは120億人が限界だと言われていたな。だから120億人を到達した今から対策打つというわけか。田舎過ぎて気が付かなかったが今の地球は本当に120億人も人類がいるんだな。


「だから今から3人で見ようって大地が言ったから来た。」


「へいへい、了解です。」


俺は二人の気持ちに応えるようにテレビのチャンネルを換えた。するとすぐに番組が緊急放送の番組へと切り替えられた。テレビに映っていたのは確かに限アメリカ大統領だった。

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