奇妙な日常
教師「それではテストを始めます。始め!」
コツコツ、そんな音が響き渡る中、僕はペンを置き白紙の紙の上で顔を突っ伏して眠りについた。
教師「それじゃあ後ろから回収します。」
そう聞こえた時、目が覚め顔を上げる
ちひろ「ねえねえ!テストどうだった?私はねー、、、、、」
このやかましい白髪の少女は姫野ちひろだ。ただのクラスメイト、親しいわけでもない、なのにやたらと僕に話しかけてくる、変な奴、、
キーンコーンカーンコーン
ちひろの言葉を遮るようにその音が響き渡った。帰りの準備を済ませそそくさと帰路についた。
帰りの途中どこからか悲鳴が聞こえた、何事かと思い悲鳴の方向に向かって足を運ぶ。
そして僕の目に映ったのは、ナイフを片手に人を襲う男の姿、
不審な男「あぁ?見世物じゃねえぞ、まぁいい見たなら死ね、」
そう言って僕のほうへ向かって進んでくる、ナイフを向け、単純な動き、僕はナイフを蹴り飛ばしたが、男はどこからかもう一本を取り出し切りかかる。僕はナイフを持っている腕を掴み、足をかけその場でその男を無力化した。その時その男がこちらを見ながら、
不審な男「な、何をした、お前何者だ!?まさかお前もそうなのか?、、、」
その質問に僕は、
西城司「西城、西城司だ、」
そう言い放ち男の首に手刀を叩き込み気絶させた。
とりあえず警察に通報だけして立ち去っておくことにした、面倒ごとには巻き込まれたくないからな、
ところであいつは何をしていたんだ?お前もそうなのか?って何の事だったんだろう、
一度ニュースを確認しようとテレビをつけ、流れていたのは耳を疑うような内容だった。
tv「たった今、全国各地で不思議な現象が多発しています。急に口から炎を出したり、体の一部が大きくなったりと、まるで超能力のような現象が観測されています。また、全員ではなく今のところ地球上に訳8000人ほど観測されており、確率としましては百万分の一程となっています。繰り返します、、、、、、」
司「超能力?何言ってんだ?何かのどっきりか?だがどこのチャンネルを見てもこの内容のニュースしか放送していない、」
だめだ頭が回らない、一度寝よう、
翌日
ピンポーン
その時家にインターホンの音が鳴り響き、母親がそれに出ていた
母親「司―貴方に話があるらしいわよ。」
司「わかったー今行くよ。」
俺に?そんな人いたか?だれだ?不思議に思いながらもドアを開けた、そこに立っていたのは見知らぬ男、どちら様ですか?と尋ねると、
見知らぬ男「私は超能力者を集めている学園の教師を務めているものです、貴方を学園へ招待したいと思いお邪魔しました。」
司「超能力?あれは本当なのか?本当だとしても俺は超能力者ではない。そんなところに行く必要はないだろ。」
見知らぬ男「いえ、貴方は超能力者です。それにもう入学手続きは済んでいます。こちらの車にお乗りください。」
司「何勝手に手続きしてんだ!俺がそこに行って何になる、なんのメリットがある。」
見知らぬ男「何でも、貴方が望むもの全てが手に入ります。卒業すれば、、、」
司「ほう、何でもか、いいぜ?入学してやるよ。」
数時間後、、、
とは言ったものの、、別に何かほしい物でもあるわけでもないし、、、勢いで入ってしまった、金持ちにでもしてもらうか、、
ちひろ「あああ!司じゃん!何でこんな所にいるの!?」
司「、、、はあ、」
ちひろ「はあ、って何よぉ人の顔見て溜息って失礼じゃない!?」
司「お前こそ何でここにいるんだよって、、、理由は一つしかないか、お前も、超能力者なのか、」
ちひろ「溜息はスルーですか、、私もよくわからないんだけど朝急に変な人が来て学園に来いって、」
司「俺も似たような感じだ、一体何なんだろうな、この学園は、」
教師「ハイ注目、今から順番にお前らの実力を見ようと思う。」
司「実力?」
教師「今から全員順番にこの機械に手をかざせ、そうすると、お前らの能力が映し出される。その能力が現時点でどれだけ戦えるかを計測する。そしてその結果でお前らをランク分けする。ランクは全部でA,B,C,D,Eの5個に分けられる、この学園ではランクがすべてだ。ランクが低いものは淘汰されランクが高いものは優遇される。そして無事この学校を卒業できた暁には何でも願いをかなえられる。」
司「ちょっと待て無事卒業をすれば、という事は卒業できるのは全員じゃないのか?」
教師「良い質問だ、この学園は定期的に退学をかけた試験が行われる、そこで脱落した役立たずは、二度と日本には帰れない、そしてここの地下で一生働いてもらう」
司「おい待てここは日本じゃないのか?ここには車で来たはずだが?それにお前らの目的は何なんだ?なぜこんな事をしている?」
教師「ふむ、まだ話していなかったか、まあまず先にここは日本ではない。日本列島から離れた小さな島だ、無人島というやつだな!そしてこの学園の目的は、、、超能力者を育てあげ最強の国へ鍛え上げる。」
生徒たち「ふざけるな!そんなの聞いてねえぞ!俺は帰る!」
教師「入学しないのは自由だが、日本にはかえれねえぞ?一生ここで労働してもらう。もし文句があるなら、、力ずくで、、、な?」
教師はそう言いながら手から炎をボワっと出した、それを見た生徒たちは一気に静かになり、何も言わなくなった、
教師「まあそういう事だ、はい全員並べーランクを図るぞー、ちなみに俺たち教師はお前たちの能力を見ることはできない、が、自分は見えるようになっている不思議な道具だ、そしてあまり人に自分の能力を言いふらすものじゃないぞ?弱点になるからな、」
司「、、俺の番か、」
ちひろ「私の番が来た、!Aランク確定だろうけど行ってくるよ!」
下を向きながら帰ってくるちひろを見て俺は何かを察したが、一応聞くことにした。
司「何ランクだったんだ?」
ちひろ「Eだった、、、、それに能力が、空飛ぶのと傷をいやすだけ、、、泣」
司「別に能力まで聞いてないんだが、、、まあその能力で上まで上がるのは厳しいだろうな、」
ちひろ「私も教えたんだから司も教えてよ」
司「Eだ、」
ちひろ「一緒か、はあ、能力は?」
司「はあってなんだよ失礼な、それに能力は言いふらさないほうがいいって言ってただろ、」
ちひろ「いいじゃーん私と司の仲じゃーん」
数時間後、、、Eクラスにて、、
虎杖「今日からお前らの担任になった虎杖だ、一つ言っておこう、お前らはカスだ、一番下のクラス、出来損ない、だが俺はそんなお前らを見捨てない、なぜなら、お前らが上のクラスに上がることで俺の給料が高くなるからだ!」
生徒一同「だめだこの人、、、、、、」
半年後、、、
俺はなぜか、、、学園一無能のレッテルが張られてしまった、、、理由は単純明解、俺が能力を誰にも明かさないから、まだAクラスのやつなら能力を明かすことにより、不利に動きやすいから明かさないのはわかるが一番下のクラスで気にする奴なんていないから、
虎杖「お前ら聞け、お前らが入学して約半年、もうすぐ退学やクラスが上がる試験が行われる。」
司「来たか、そろそろだと思ってた、」
虎杖「試験内容を話す、お前らはまずここから離れた離島で戦ってもらう。バトルロワイヤルってやつだ、一週間学園には戻れない、お前らにはそれぞれ胸にバッジを付けてもらう、そのバッチを奪え、一週間後にそのバッジを持ってる数で競ってもらう。最低ノルマは10個、つまり9人倒すことになる、が、別にバッジをすでに奪っている人から奪うのもよし奪い返すのもよし。ノルマを達成できなかったやつは、退学だ、何をしてもいい、勝て、」
司「一気に人数を減らしにきたな、」
虎杖「試験は三日後お前ら心の準備を済ませておけよー」
数時間後
司「お前はどうするんだ?」
ちひろ「どうするって?」
司「お前戦闘向きの能力じゃないだろ、」
ちひろ「私が勝つよ、どんな手を使ってもね、幸い私は空を飛べるからうまく使って勝つよ。こんなところで負けるわけにはいかないから、、、」
司「そうか、」