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俺の嫁が普通じゃない  作者: 早乙女
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第11話 入学式が普通じゃない

 キーラさん達が帰った後、待ちに待った由衣の入学式だ。

 人数が少なすぎるからか入学式は教室にて普通に行われる、内容自体に変な所は無い、強いて言えば他の先生が居ない事だろうか。


 教室には俺と嫁に快、それから先生一人に真衣と由衣だ。

 先生がどうせならと本来は転校生の真衣も入学式に参加させて貰えることになったのだ。二度目の入学式に真衣は戸惑いつつも喜びを隠せないようだ、俺達親としても、娘の晴れ舞台をもう一度見れるのは嬉しい。


 当然だが、教室で入学式をしてるので、非常に距離感が近い、目を凝らさなくてもどこに居るのか分かるのは非常に助かる。

 俺の腕には快が居るが嫁の手にはカメラが握られている。

 名前を呼ばれ元気よく返事をする真衣と由衣を嫁は激写し満足そうに頷く、こちらも楽しそうでなにより。


 ふと窓の外を眺めると満開の桜が目に入る、そしてその近くには入学式を見ようとする子供達の姿、その中には美奈華ちゃんの姿もある。

 ぱっとメンバーを見た感じ美奈華ちゃんが一番年上そうだ。

 真衣と由衣は美奈華ちゃんと仲良くなれていると思うので、学校生活は大丈夫そうだ。


 粛々と行われた入学式も終わりを迎える。

 この後は授業の説明や、担任紹介のはずだ。とパンフレットを確認し予定を見る。


 これから娘達に勉強を教えていく教師の名前は【野口 美恵子】と言うらしい、苗字からして美奈華ちゃんのお母さんだろうか。親が教師だから娘もしっかりしてるのだろう。


 そして授業内容への説明が行われる。

 ふむふむ...って...え?


 授業は基本自習らしいその理由...それは...学年がバラバラな生徒が5人それに追加で2人、さすがに見切れないからだ。

 いかに教師と言えど、一つの黒板で複数の学年の授業を同時で行う事は困難を極める、中には中学生もいるのだから...。


 という事で、とられた苦肉の策として、授業は自習で行い分からない所があれば質問し解決していく事になる。

 真衣と由衣には最終決戦兵器の嫁がいるので、勉強に関して心配する必要はないだろう。


「不味いわね...」


 俺の嫁が俺にしか聞こえない位の声でぽつりと呟く、一体何の事を言っているのか分からないが、嫁の事なので、深く考える事をやめる。


 そして入学式に行われる、すべての行事は終了した。

 感想?それは最高の一言に尽きる。

 娘の雄姿をあれだけ近距離で見れれば涙も頬を伝うというもの...こんな最高の入学式を普通?それは失礼にあたる。


 どう考えても普通じゃない!最高だ!

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