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のんびり死体は、ブラクリというものを知る

さて、次の休みである。


当然のごとく海にいる。私海大好き。

なせか知りたいかい。


海だからだよ。

うふふっ。


前日、私は釣り具屋に行きましてね、店員さんに聞いてみたんです。


「あっあの、かっカサゴっ、釣りたいんですけどっ」


さて、挙動不審なおっさんにフィッシングマック〇の店員さんは優しく答えてくれました。

ありがとう。

※現実ののんびり死体は、店員とすぐ仲良くなる不審な生き物です。



世の中にはブラクリというものがあるんです。

ひし形の錘の先に針が一つだけ付いています。

餌はオキアミという名のエビみたいなやつ。


それだけの仕掛けなんです。

テトラポッドに行って、隙間にチャポンとブラクリを投げ込みます。

「そうするとカサゴが釣れます。」って教えてもらいました。


のんびり死体は思いました。

そんなにお手軽に釣れてしまうのか。


そしてブラクリのお値段を見ます。

280円で3っつも入っています。


「ふっ、神は俺に釣れと言っている。」と脳内でつぶやきます。

※意外とのんびり死体は常識のある、不審者です。


はやる心を抑え、ネットで釣り場を探します。


「カサゴ 釣り場 おすすめ」で検索します。


何処に行こうかワクワクします。

明日の服を枕元に用意して、わくわくしながら布団を引きます。


でもって、夜中に目が覚めて、もっかいスマホで目的地を確認したりします。

そのうち朝になり、慌てて海に出かけたのでした。


今回の餌は、オキアミ「スーパー生イキ君」と「スーパーで買ってきたサバの切り身」です。

ブラクリは念のため6個持っていきました。


かなりの戦力と言っても過言ではないでしょう。

この戦力が、あの戦争の時にあったら勝っていたのに・・・。と謎のつぶやきを入れます。


海につくとテトラポッドによじ登ります。

運動不足がたたり、かなり苦労しながら、良さそうな隙間を探します。


そうして、チャポン!とブラクリを投げ入れます。


数秒のうちに、ビビビッと引っ張る感触がっ。


「フオッ、ハフゥ、フォッウ、ハフゥ」と、小学校近くに居たら逮捕されそうな鳴き声をあげながら、リールを回します。

※鳴き声はのんびり死体言葉で、とても楽しいの意味です。


穴の隙間から、赤い姿が見えてきます。

3倍速くはないですが、3倍嬉しいです。


そうして、のんびり死体は今日もカサゴを手に入れたのです。

しかも大きい。


バスバス釣れます。


今日は心に余裕があるので、小さいのは逃がします。


それに、ネットで見たのですが、カサゴは大きくなるまで何年もかかる魚だそうです。

小さいうちからどんどん食べてしまうと、釣り場からいなくなる可能性もあるそうです。


しかし、ここでのんびり死体に戦慄が走る。

前日からの睡眠不足がたたり、ここでダウンだ。


テトラポッドに寝そべって、空をみます。

超綺麗です。


「お前のほうが綺麗だよ。」


そうカサゴに呟きます。


「早く食べて」


カサゴはそう言っているようです。


さて、海で一人コントをしている、不思議なおっさんを見かけたら、それはのんびり死体かもしれません。


今日のお味噌汁に想いを馳せながら、空を眺めてのんびりと海を楽しむのでした。




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