第三話翌日
遅くなってしまいましたが三話目です
翌朝、シンリとユウは寝坊し
言うまでもなく普通に学校に遅れた
2人が通っている学校は割と自由な学校で私服、、ゲーム、遅刻などは怒られはしない
二人は学校に着き
慌て教室へ向かう2人に行きゆく友、晃平は
「お、イケメン兄弟、今から登校か?」とひやかす
ユウはそいつにファックポーズをして走り去る
シンリは階段を上がり自分の教室のドアを開けた
「最近遅刻多いぞー単位落としても知らないからなー」社会の赤田先生が言った
「いや!これにはわけがあります」
「なんだ言ってみろ」
「昨日、ファミレスに行ったら強盗が入ってきたんですよ!そして俺が撃退したんですよ」
「それが今日遅刻することと何の関係があるんだ?」
「え、あ、いやほらアレですよ強盗と戦ったんですよ」
「そんなことがあったら新聞ぐらい出るだろう」
「あ、ほら深夜だったから見かけた人がいないんですよ、面倒ごとはいやなんで店員には黙っててもらいました」
「じゃあ強盗は何を持っていたんだ?」
「えーとナイフと銃でしたね」
「そうかわかった、遅刻したシンリ君席に座りなさい」
「…はーい」
一方、違う教室では
『だ〜か〜ら〜昨日ファミレスに強盗入ってきたって言ってんじゃん』
「そしたら今日はそれのニュース一面を飾ってますね」
『そりゃあ無理だ』
「なぜですか」
『だって深夜だったしその強盗はやっつけたから』
教室は笑いに包まれる
『まあ、信じなくていいけど』
ユウは席に着く
「どうしたのさ、もっとうまい嘘つかなきゃ」
隣の席の柴田が喋りかけてきた
『…バレた?』
「嘘ってすぐわかるよ」
『そっかー次はもっと武装してたとか言っとこう』
「え?」
『いやなんでもない』
シンリとユウは後の授業は寝て過ごした
昨日彼らが使った〈能力〉は体に負担がかかるみたいだった
彼らがこの〈能力〉に気づいたのは二年前
その二年前の夏、2人は新宿のど真ん中で倒れた
病院に運ばれ、診断されたのは心臓発作と診断された
だが2人の親は母親のみでその母親はインドへ旅行に行っていた為連絡がつかなかった
二人が死亡と診断されその2日後、2人の担当してた医師が行方不明になっている
だが、母が帰ってきた当日に2人は目を覚まし、家に帰宅していたのだ
そして死体安置室とそこにあったデータと記録が消失している
さすがに警察もそのことを事件とし、捜査を開始した
報道陣たちもニュースにして【消えた死体安置室、いったいどこに?施設の責任者、医師も行方不明】というタイトルで報道され
しかしその三日後、死体安置と医師たちがそっくりそのまま帰ってきた
【なにがあったんですか?】と聞かれた施設の責任者と医師たちは
「わからない、ただ気が付いたら道路で寝ていた」と言い
特に消えた当日とその一週間前後の記憶はないと言う
死体安置室は隅々まで調べられたが、なに一つ変わらない部屋だった
ただ、記録とデータはどこにもなかったらしい
2人の〈能力〉はこれからの物語で語られるだろう
そう、まだ物語は始まったばかり
この世界はだんだん変わっていく