第一話The friendly brother
シンリは「」でユウは『』です
少しわかりづらいと思います
ドサッ
「眠い…」
スラリとした顔立ちに茶髪に前髪に髪がかかる程度に髪が伸ばされた青年、シンリがソファーに座り、横になる
そして机の上にあるリモコンを取り、電源をつける
テレビの画面に映るのはマイクをリポータ−がヘリに乗り、なんとも不思議な光景がカメラに映し出されていた
[今、新大陸の上をヘリで飛んでおります。地上には黒い〈木〉みたいな物が生い茂っています。葉が…黒いのでしょうか?言うなら〈ブラックガーデン〉と言った感じでしょう]
「まーたつまらないこと言ってんな」
シンリはソファーに横になりながら言った
ガチャ
ユウが居間に入ってくる
『また新大陸のこと?』
別に興味なさそうにユウは言った。ショートに黒髪、顔立ちはシンリにそっくりだがまたシンリとは違う空気を纏った青年ユウは食事をするイスに座る
「そう、」
シンリはテレビに見ながら言う
『ええっと…なんだっけなぁ、なんか言うことあったんだけど…』
ユウは天井見ながら頭を抱える、この家にとってはいつも光景だがユウはいつも真剣だ
「またなんか忘れたのか」シンリはニヤッと笑い、テレビの電源を消す
『あ、そうそう母さんが自分で夜飯作ってだって』
「は・・・まじか…ま、いいんだけど何作る?」
『パスタかな』
「お、ユウの得意料理か、ということは作ってくれんだな」
『いやいや、やっぱり蕎麦にしとくよシンリの得意料理でしょ』
「ユウの作ったパスタがたべたいなー♪」
ユウはやれやれという顔で言った
『しょうがない』
「お♪」
『トランプで決着をつけよう』
「ふ…言うと思ったよ」
『よし大富豪だ』
「ポーカーだろ」
『どっちもやろうよ』
「よし!」
一時間半後…
「勝ったロイヤルストレートフラッシュだ」
『まだまだ甘い奇跡の5カーーード』
「…ふう、これで40勝40敗か」
『腹減ったね』
「うわ、もう0時38分なんだけど」
『まじか・・・もう疲れたんだけど…』
「…」
『…』
「食いに行こうぜ…ファミレス」
『賛成』
ガチャン
二人は半袖半ズボン、サンダルと軽めな格好で外にでる
「いや〜白熱しましたね〜」
『誰かさんがカードを隠し持ってなかったらな』
「おっと、君がジョーカーを大量に隠し持っていたのはお見通しだった」
『…』
「…」
「ま、まあどっちもどっちと言うことで」
『いったい何やってたんだろ』
続く