〈序談〉自警団の人たち
あの日から三日後、午前九時過ぎ。史織さんは柊さんに言われた通り、自警団本部にやって来ました。
・・・ん?史織さんにしてはかなりの早起きですね。いえ・・・、まあ、いいことですけど(笑)。
史織「あー・・・。何回来ても、ここの雰囲気には慣れないわねぇ・・・。」
少し重い足取りで、本部内へと入っていきます。
がやがや・・・ざわざわ・・・
史織「・・・、何だか妙に騒がしいわね・・・。何かあったのかしら。」
いつもは重苦しい・・・と言うか、厳かな雰囲気で満たされている自警団本部が何だか落ち着かない雰囲気で満たされています。
史織「(気のせいかしら・・・。皆、何だか・・・わくわくしてる?)」
史織さんの勘は当たりますからねぇ。
史織「えっ・・・と、私はどうしたらいいのかしら・・・?」
柊さんの姿も見かけられませんし、誰かに案内されているわけでもないですし。うーむ・・・。
と、奥の方から誰かが歩いてきました・・・。
コツ、コツ、コツ・・・
史織「ん?」
その人が歩いてくると、周囲の団員たちに緊張感が一気に広がりました。団員全員、その人に敬礼をしています。
その人が史織さんの方へと近づいてきて・・・。
???「ん、史織じゃないか。もう来ていたのね。」
史織「えっと・・・、確か・・・。(どこかで見覚えがあるような気が・・・。)」
???「あぁ・・・。まだ私のことはちゃんと覚えてくれてないのね・・・。ちょっと残念・・・。」
史織「いや、その・・・、ごめん・・・なさい。」
???「・・・ふふ、冗談よ。私は樋渕朱寧。史織とはたまに要請依頼の場で何度か会っていたくらいだからね。まあ、あんまり私たちが会う機会は多くないと思うけど、せっかくだし覚えておいてほしいかな?」
自己紹介してくれましたね。彼女は樋渕朱寧さん。史織さんはちょっとあやふやな記憶でしたが、朱寧さんが言うにはどうやらお互いに面識があるようですね。
史織「え、ええ・・・。そう・・・ですね。」
朱寧「ふふっ。それで、今日来たのは例の件でしょ?」
史織「あ、いや、私はまだ何も聞いてなくて・・・。」
朱寧「あら、そうなの。う~ん・・・。私がちょっと部屋まで案内してあげてもいいんだけど、ちょっと所用で今から出かけなくちゃいけないのよねぇ・・・。・・・そこの貴方?」
朱寧さんが近くにいた団員に呼びかけます。
団員「は、はいぃっ?!」
朱寧「申し訳ないけど、史織を応接室まで案内してあげてくれないかしら。」
団員「か、かしこまりました!」
朱寧「ありがとう。じゃあ史織?しばらく応接室で待っていてくれるかしら。そのうち、柊が対応しに行くと思うから。」
史織「は、はい。」
朱寧「ふふっ。じゃあ、お役目頑張ってね。それと、いつもありがとうね。」
史織「え、ええ。」
そう言って朱寧さんは本部を後にしました。丁寧で物腰の柔らかい方でしたね。
団員「で、では史織さん。応接室まで案内しますね。」
史織「ええ、お願い。」
応接室で待つことしばらく。
史織「・・・。何だか落ち着かないなぁ。本部の雰囲気に慣れてないのは仕方ないけど、さっき会ったあの人、あの人の風格にちょっと萎縮しちゃったかしら。私らしくないなぁ。」
まあ、見た感じだと史織さんや柊さんよりも年上に見えましたもんね。自警団員の多くは基本的に史織さんたちよりも年上の方が多いですから。
とんとんっ
柊「失礼します。」
がちゃ
史織「あら、柊。待ってたのよー・・・って、およ?」
柊「お待たせしてごめんなさい。段取りに少し手違いがあったと言いますか・・・。」
柊さんが応接室にやって来ました。・・・ですが、何かいつもと様子が違うような・・・。
それに・・・。
史織「・・・ねぇ、柊。そっちの子は・・・?」
???「は、はいぃっ!えええと、あの、わ、私はその・・・。」
柊さんの後ろには一人の女の子がいます。でも、その恰好は・・・。
柊「ほら、落ち着いて、ね?」
???「は、はいぃぃ・・・。」
柊「とりあえず、史織さん。まずは席についてから話すことにしますね?」
史織「え?ええ・・・。」
何だかよく分からないことだらけですが、とりあえず座って落ち着くことにしましょう。
柊「こほん。ではまず、彼女の自己紹介から。お願いね?」
???「は、はい!私は人里自警団実働隊所属、錦彩羽と言います。階級は少尉です。よよよろしくお願いします!」
ということで、こちらの女の子は錦彩羽さん。恰好から見てそうだとは思っていましたが、やはり自警団員さんでした。
史織「え、ええ。宜しくね。」
柊「ふふっ。じゃあ、自己紹介も済んだところで、史織さんに今回の自警団からの要請依頼の説明をしますね。」
では、柊さんが内容を話してくれるということなので、聞いてみましょう。
問題の概要はこうです。
以前から人里のために堅くな鉱山の鉱物資源を無償で届けてくれているクロマリーヌの館の怪異たちに一度、こちらから出向いてお礼と何かしらの贈り物がしたい。でも、やはり自警団員だけで堅くな鉱山まで向かうのは危険である。そこで、以前からクロマリーヌの怪異たちと面識が深いと聞く史織君の助力を願いたい、とのこと。
史織「・・・え。それだけ?」
柊「まあ、そうですかね。」
史織「要は、私が直接クロマリーヌまで行って、何か手土産を渡してくればいいのよね?」
柊「いいえ、そうではありません。」
史織「・・・ん?どゆこと?」
柊「我々自警団は鉱物資源を届けてくれているクロマリーヌの方たちにとても感謝をしています。ですから、代表の自警団員が直々に直接クロマリーヌの館まで赴き、当主様や従者の方たちに直接ご挨拶がしたいと、上層部は考えているのです。」
史織「えっ・・・と、つまり、私の役目って・・・護衛?」
柊「そうなります。」
史織「ああ~・・・、なるほど。じゃあ、その護衛対象ってのがそっちの彩羽ってことなのね?」
柊「・・・。ふふっ、さすがは史織ちゃん。察しが良くて助かるわ。」
史織「ん?」
彩羽「・・・あれ?」
ん?今、柊さん・・・。
柊「ああーーー、こほん(焦り)!というわけなので、依頼内容は理解していただけましたか?」
史織「・・・色々聞きたいことが山ほどあるんだけど。」
柊「(ぎくっ・・・。)」
彩羽「?」
ちょっと場がぎくしゃくしてきましたね(笑)。彩羽さんだけがそのことに気が付いていないようですけど(笑)。
柊「えっ・・・と、じゃあ彩羽ちゃんは今日の任務の準備をしてきてくれるかしら。準備が整ったら、本部前で待機しているように。」
彩羽「は、はい!・・・で、では史織さん?また後ほど、よろしくお願いします。」
そう言うと、彩羽さんは応接室を後にしました。
ということは、応接室には史織さんと柊さんの二人だけに・・・。
史織「・・・で(威圧)?何か弁明はあるのかしら。先に聞いておいてあげてもいいのよ(余裕)?」
柊「ごごごめんってぇぇ~~!ちゃんと訳を話すから、怒らないでぇぇ~~。」
およ?何だかいつもの柊さんの雰囲気に戻りましたね。これはこれは・・・。
史織「全く・・・。最初っからそうやってればよかったのよ。じゃ、まずは何で私に対して敬語で話していたのかを話してもらおうかしら?ま、大体察しは付いてるけど。」
そうですよね。柊さんが応接室に入って来た時から、ずっと敬語でしたもんね。
・・・一瞬、素に戻った時がありましたけど(笑)。
柊「うぅぅ・・・。私と史織ちゃん二人だけの時とかはもちろんだけど、私より所属歴が長い団員が一緒にいる時とかはもう皆私が普段史織ちゃんに対して素で話してることを知ってるから、私も気にしないで素のまま史織ちゃんと接するんだけど・・・。彩羽ちゃんみたいにまだ所属歴が浅い子が一緒にいる時は、まあ・・・、一応私の方が上司なわけだし?ちゃんと上司っぽいところを見せたいって言うかなんて言うか・・・。」
史織「要は、ただの見栄っ張りでしょ?」
柊「あああーーー(恥)!もう、そんな風に言わないでよぉぉーー(涙)!!」
若くして大佐の地位にいる柊さんですが・・・、ま、こういう一面もあるってことですかね。
史織「で、依頼の内容についてなんだけど。」
柊「ひっく・・・。え、ええ。何かしら。」
史織「この依頼の、本当の目的は何?」
柊「え、ええっ?!ななな、何を言ってるのよ~(震え)。史織ちゃんったら~。もう~、やだな~(焦り)。」
ん?どういうことですか、史織さん?
史織「クロマリーヌまで自警団員が直接礼を言いに行きたいってのは、まあ、まだ分かるわ。でも、そういうのって彩羽みたいな日の浅い子じゃくて、それこそ柊くらいの重役が務める役目でしょ?何で彩羽が担当することになってんのよ。日の浅い彩羽を里の外の任務に就かせるなんて、何か裏があるはずよ!」
柊「・・・はあ。やっぱり史織ちゃんには気付かれちゃうか。」
史織「む、やっぱりそうなのね?秘密にしたいんなら口外しないであげるから、教えなさい。」
柊「いえ?別に秘密でも何でもないわ。自警団員の皆が知ってることだし。」
史織「え・・・?(じゃあ何で私には内緒だったのよ・・・。)」
柊「ふふっ。実はね、これは里の外へ出て行う実戦訓練の一貫として上層部が提案してきたの。」
史織「・・・実戦訓練の一貫?」
柊「少し前にね、里の占術屋さんが出した占いが自警団本部に届けられてね、『近頃怪異たちの間で何か大きな事が起きる』っていうらしいのよ。」
史織「へぇー、占術屋がねぇ。」
柊「まあ、だからってほどじゃあないと思うんだけど、今のところ里と関わりがあるクロマリーヌの皆さんともう少しお近づきになっておいて、もし何かあった時は守ってもらえるんじゃないかー、ってね。」
史織「ふーん。自警団上層部ともあろうものが、下劣なことを考えてるのねー。」
柊「まあまあ、そう言ってあげないで?クロマリーヌの皆さんに感謝したいっていうのは本当のことだし、あくまで副次的なことよ。」
史織「それで、何でそれが実戦訓練の一貫ってことになるのよ。」
柊「ふふふ。そのことに関してはちょっとだけ史織ちゃんに一役買ってもらったの。」
史織「なっ!」
柊「最近は実働隊の方も平和続きでね~。やっぱり皆、最近ちょっと訓練に気合が入ってないと思ったのよ。だからこの、上層部からの提案を利用してね?『今度の任務に参加できる人は一人だけです。選出は立候補者の名前が書いてあるくじを引く抽選形式で選びますけれど、日頃の訓練に人一倍励んだと認められる人のくじはその分だけ多く抽選箱の中に増量して入れておきます。』っていう呼びかけをしたの。もちろん、その任務の内容も伝えた上で、史織ちゃんと一緒に任務をするってこともね?」
史織「うがぁぁぁーーー!!!」
柊「凄いわねー、さすが史織ちゃん効果!もう皆が一斉にやる気になっちゃって。おかげで、もう目的の半分は達成されたと言っても過言じゃないくらいだわ。」
史織「ううぅぅ。そう言われると、ちょっと照れるわね・・・。」
柊「それで抽選の結果、彩羽ちゃんが選ばれたってこと。彩羽ちゃんは元々日頃の訓練もすっごいしっかりやってくれていた子だし、選ばれたことに関して特に他の皆からも不満はなかったわ。」
史織「はあぁぁぁ・・・。そういうことだったのね。よく分かったわ。でも、選ばれなかった人たちはへそ曲げちゃって、また訓練を真面目にやらなくなるんじゃないの?」
柊「それなら大丈夫。『今後もこういう、任務の選出形式を取ることがあります。』っていう呼びかけもしておいたから。ある程度は大丈夫よ。」
史織「・・・アンタもちゃっかりしてるわねぇ。」
少しだけ自警団の内部事情が知れたと思った史織さんでした。
柊「それはそうと史織ちゃん、よく応接室の場所が分かったわね。私ったらすっかり伝えるのを忘れてて・・・。誰かに案内してもらったの?」
史織「あぁ、そうそう。九時過ぎに本部の入り口に来たんだけど・・・。」
柊「えっ!?そんな早くから来てくれてたの!?」
実は現在十時半過ぎ。史織さんは応接室で割と結構長い間待機していたんです。
史織「だって、自警団からの依頼だったし、早いこと仕事を終わらせたかったし・・・。入り口にいたら、朱寧とかいう人が『柊がそのうち対応しに行くはずだからー。』とか何とか言ってきたから、応接室まで団員に案内されて大人しく待ってたのよ。」
柊「(あちゃー・・・。どうせ史織ちゃんのことだから十時過ぎくらいに来ると思ってたのに・・・。抽選会の発表時刻が確か九時半だったはずだから、もしかしたら史織ちゃんに団員の皆が抽選発表を待ち切れずにざわざわしてるとこ、見られちゃったかもしれないわね~・・・。)」
まあ、史織さんですものね(笑)。まさか早起きをしてくるとはさすがに柊さんも思っていなかったようです。
柊「って、ええぇぇっっ!!??あああ、朱寧さんに会ったのぉぉっ!!??」
史織「ちょっ、何よいきなり大声出して。・・・まあ、確かにそんな名前だったと思うわ。私は向こうのことあんまり覚えてなかったんだけど、向こうは私のこと普通に知ってる感じだったわ。確か、『要請依頼の場で何度か会ったことがあるー。』みたいなこと言ってたかしら。」
柊「ああぁぁ~、間違いなく朱寧さんだわ・・・。今まで史織ちゃんへの要請依頼の場にいた人で女性団員なのは朱寧さんだけだもの・・・。」
史織「・・・そうだっけ?」
柊「もう、史織ちゃんはもうちょっと周囲にも気を配るべきだわ。」
史織「で、何なの?あの人。」
柊「・・・あの方は、樋渕朱寧少将。元だけど、私の直属の上司よ。とっても厳しいけど、立派な方なんだから。まあ、史織ちゃんが会う機会はあんまりないと思うんだけど、せっかくだし覚えておいてね?」
史織「・・・ふふっ。あの人にもおんなじようなことを言われたわ。『部下は上司に似る』っていう言葉は、あながち間違ってはないのかしらね?」
柊「えぇー?そ、そうかな~・・・?」
自警団の中にもいろんな人がいます。まあ、基本的に全ての団員は人里のために日夜任務に励んでいますが、たまには個人的な望みのために動いても誰も文句は言いません。
そんな団員の一人である彩羽さんを護衛するのが今回の史織さんの任務です。まあ、前に柊さんが言っていた通り、そんなに大変な内容ではないですから。
そして、自警団本部前にて。
彩羽「でででは、柊大佐。こここれより私、錦彩羽少尉は与えられた特別任務を遂行しに参りましゅ!あっ・・・(恥)。」
史織「(あ、噛んじゃった。)」
柊「ふふ、大丈夫よ。すっごく頼もしい護衛が付いているんだから。肩の力を抜いて、頑張ってきてちょうだい。」
彩羽「は、はい!じゃ、じゃあ史織さん。行きましょう!」
元気よく彩羽さんが返事をすると、そのまま駆け出して行ってしまいました。
柊「あ、史織ちゃん。一応なんだけど・・・。」
史織「ん、何?」
柊「詳しい護衛内容はさっき話した通り。きっちり守ってね?」
史織「わ、分かってるわよ・・・。」
柊「それと後一つ。彩羽ちゃんには自警団本部からの指令書をいくつか渡してあるの。それに書かれている内容には、史織ちゃんも従ってね?」
史織「えぇー・・・。」
柊「えぇー・・・、じゃないの!これは、選ばれた彩羽ちゃんのための特別な実戦訓練なんだからね?忘れちゃダメよ?」
史織「もう、分かったわよー・・・。」
彩羽「史織さーん!何してるんですかぁー?早く行きますよー?」
柊「ほら、呼んでるわ。じゃあ、彩羽ちゃんのこと・・・、よろしくお願いね(真剣)?」
史織「・・・ええ、任せときなさいって。里の人一人を護衛する任務を果たせなくて、古屋の司書が務まるもんですか(自信)!」
史織さんと彩羽さんの、ちょっと長めの旅が始まるのでした。
(人里自警団員)樋渕 朱寧 種族・人間 年齢・二十代後半 能力・いろんなものの声を聞く能力
人里自警団少将を務めるエリート団員。通称・傾聴する貴婦人。現在の自警団における女性団員の中で最高位の少将の地位に君臨している。元実働隊所属で将官へと昇格してからは『お偉い方上層部』に移動。移動後は実戦から遠のいているものの、実働隊所属時代は現役最強の地位に居続けた。でも多分、現・最強の柊とタイマンを張れる強さは今でもあると思う。
実働隊所属時代は非常に厳しい性格として有名であったが、同時に面倒見のいい性格としても知られていた。柊とは直属の上司部下という関係にあって、柊のことをよくかわいがっていた。上層部へと移動してからは柊と直接接する機会は減ったものの、それでも柊のことはずっと気にかけていた。上層部の人間としてはかなり柔和な性格。近くにあるいろんなものの『心の声』を聞くことができるという非常に汎用性の高い能力を持っている。例を挙げればキリがないのだが最も分かりやすい最も微妙な例を挙げるとすると、捜し物を捜す時、捜し物の『心の声』を聞くことでどこにあるのかを知ることができる、といった感じ。
(人里自警団員)錦 彩羽 種族・人間 年齢・十代 能力・縮地のように動ける能力
人里自警団少尉を務める実働隊所属の団員。通称・間合い一歩。自警団に入れる年齢になったその日に入団し、それから毎日訓練に努力を重ねて頑張ってきた努力の子。恐らく現段階における自警団員の中で最も幼い団員の一人。まだ幼く入団して日も浅いものの、ずっと長い期間頑張ってきたその努力とやや高い能力を評価されてかこの年齢で少尉の地位にいる辺り、実力は認めざるを得ない。現在は実働隊所属のため、柊の部下に当たる。
今よりもっと小さい頃から、自分よりほんのちょっと年上の史織にずっと憧れてきた。ちょっとでも史織のようになりたくて、里の人の役に立てるようになりたくて、自警団入りを希望した。今回の特別任務の選出に当選したことで憧れの史織と一緒に行動できるという事実からか、かなりテンションが舞い上がっている。少尉らしく立派に振る舞おうとするが、やっぱり年相応の幼さは隠し切れていない。いろんな部分がまだ幼い。まあ、実際まだ子供だしね。仕方ない。