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episode0026

 学園生活 第三話


 今日から俺達の授業が始まる事になる。

 日本の学校のように教科書などを配られてりしていないのでどのような授業になるのかはっきり言って謎だ。

 俺とメルは教室に行き先日の席に座った。

 周りの者達もどことなく落ち着かない雰囲気だ。もちろん俺もメルも落ち着いていると言えば嘘になるだろう。適度な緊張、そしてどんなことが始まるのかという期待に胸を躍らせていた。

 俺としてはフィア先生に魔術の授業を受けていた事があるので、おそらくはあれに似たようなことから始めるのだろうと予想しているのだが……

 やがて鐘がなる。

 キーンコーンカーンコーンという鐘の音ではなく普通のカーンカーンカーンという味気ないものであるが、日本の学校で言うホームルームが始まる時間を告げる鐘である。

 教室に現れたのは、このクラスの担当教官になるランフルフォード教導官である。

 見た目はプロレスラーと言っても過言ではない見た目で魔術学院の教師を務める者だ。

 その実力はまだ知らないが、教導官をしているという事はそれなりにできるのだろう。


 教室に入り、教卓の前に立ったランフルフォードは俺達を見回し一言。

「みんな揃っているようだな。それではまず今日行う事を伝える」

 そう言ったランフルフォード教導官が告げたのはやはりというような内容だった。

 俺達は、すでにある程度の魔術を使える者が多い。それでもちゃんとした師を迎えて指導してもらった者となると数は少ないのだ。

 そう、今日から俺達が行う事は一番最初の段階である杖作りである。

 持っている物も初心を振り返り作る事になる。一応これには意味もあるらしい。

 幼いころに自分の魔力にあった杖を作っていたとしても、少し成長した今だとそれが変わっている場合もあるとの事だった。

 今まで使っていてとくに不便を感じた事は無かったのだがまあこれもいい機会だろう。

 魔力が変化していてる可能性もあるのだ。

 俺は特に文句を言う事も無くそれに従った。


 何処のクラスも今日は杖を作る事になっているらしい。教室を出てグラウンドのようなところに移動した俺達は他のクラスの者達に出会った。

 中には実力試験の時顔を合わせたルディとタチアナ、それにシェリルも見かけることが出来た。

 今日は特に話す事は無かったが、今度ゆっくりと話をしてみたいものだ。

 杖作りを始めて解った事は、結果としてやはりガンガラの木が一番しっくり来たので大した意味は無かったが、前に作った者よりも多くの魔力を通すことが出来た気がする。

 ブロッサムパターンを手放すつもりは無いが、今後は新しく作った杖を使っていくことになるだろう。形状はほとんど変えておらず、名前も考えるのが面倒だったのでブロッサムパターン・マークツーとした。まあ結局ブロッサムパターンである。

 他の者を見てみると悪戦苦闘している者も居れば、作ったことがあるのだろう、俺のようにすぐ作り終えた者いた。

 メルは悪戦苦闘している者の中にいた。

 以下に中級魔術を多少扱うことが出来ると言っても、俺のようにちゃんと指導を受けたわけでもないのでしょうがないだろう。

 早めに作り終えた俺はメルの手伝いをすることになった。

 確か以前は二、三日この杖を作るのにかけ焚いたような気がするが早くなったものである。

 メルの手伝いをすると言っても、失敗した場合に木を切りだす等であったがメルも陽が落ちる前には何とか杖を作り上げることが出来た。


 今日の授業はこれだけであった。

 ランフルフォード教導官は最初の説明をした後生とそれぞれの所回りながら色々説明していたようだ。

 次の日からの授業は魔術の基礎であった。

 ほとんどの者が知っているので簡単な説明であったが、教える人が違うと色々あるものである。

 教え方としてはフィア先生の方が様々な意味で実践的だった。

 ランフルフォード教導官の教え方は、言ってしまえば子供に教える教え方と言った感じであろうか? そのおかげで説明は解りやすかった。

 もともとここにいるほとんどの者が魔術の基礎を知っている事もありこの日の授業はすんなり終わる事となる。

 暫くは卒業するのが難しいと言われる王立魔術学院といえども簡単な授業が続くようだ。

 正直言ってしまえば拍子抜けであるが、まあ焦って何かをしたいという訳ではないのでこういう緩い感じも良いものだ。


 のんびりとした時間は過ぎアイズの月、この世界の一月が終わった。

 そして休みを二日の休みを挟みミネーユの月、第一日、今日の授業が始まる。

 いつも通り、朝の鐘がなり少ししてランフルフォード教導官が教室に入ってくる。いつものように教卓の前に立ったランフルフォード教導官。

「さて、休みを二日挟み、ミネーユの月となった今日より諸君には次の段階に進んでもらう事になる。今までの基礎とは違って厳しいものになる、怪我をする事もあるだろう。そのため治療師が各クラスに一人ずつ配属されることになる。あとで紹介することになるが、まずは訓練場に移動してもらう。各自装備を整えたのち訓練場に集まるように」

 そう言って教室を去っていくランフルフォード教導官。


 その場はいったん解散となり各々が装備を取りに寮に戻る事となった。

 装備ってどこまで整えるべきなのだろう?

 一応、冒険者の依頼を受ける時の装備で行っといたほうがいいだろうか? ちゃんと聞いておくべきだったな等思いながら、それらの装備を整え訓練場へと向かった。

 訓練場につくと物凄い人数が集まっていた。おそらく十クラス分の人間がこの一つの場所に集まってきているのだろう。まだ全員ではないはずだが、かなりの人数に感じてしまう。

 やがて教導官も集まってきた。

 ランフルフォード教導官を含めた住人の教導官、その後ろに治療師であろうか? 白い服(そういえばこの世界でも医者のような人たちは白い服を着ていることが多い)を着た者達が一人ずつついていた。

 細かく数えている物はいないと思うが大半の人数が揃ったのだろう。

 名も知らぬ教導官が声を張り上げた。

「さて、今日から始まる修練についての説明を始める」

 そう言って話し始めた教導官の言った内容はいたってシンプルであった。

 今日から始める授業、修練はクラス合同の模擬戦となる。一週間単位でクラスがずれていき、全てのクラスとの模擬戦を行う事となる。

 この模擬戦はチーム戦で全員参加だ。一クラス五人から六人でチームを組み五チーム作る事となった。

 チーム分けは基本は自由であるが、上級が同じチームに入る事だけは禁止された。

 俺はメルとミミ、十二歳、ザムディン、十四歳、ナレンス、十五歳、最後にマルコから気を付けろと忠告されていたクレアディック、十二歳の六人でチームを組んだ。

 特に考えていたわけではない、その時近くにいた者達に適当に声を掛けた結果だった。

 俺は上級魔術を使えるので実質的にこのチームのリーダーという事になる。

 本当は年齢的にナレンスあたりにリーダーをしてもらいたいところなのだが、これはあらかじめ決まっている事なので諦めるしかないだろう。

 他の者達を見てみるとチーム作りに難航しているように見える。

 俺達は他の者達がチームを決める間雑談などをして過ごした。

 耳は普段フードを深くかぶった身長が低めの少女だった。髪の色はフードからのぞくのをみるかぎり金髪であろう。目の色は青で顔立ちはおそらくかわいいのではないだろうか? いかんせんフードを深くかぶっているため解りにくい少女だ。弓の扱いには自信があるようだ。

 ザムディンは話を聞いてみるとアンナと似たような戦闘スタイルだろうと予想できた。剣と盾を扱い魔術は防御主体だそうだ。陽の光に当たると赤く見えるロングの髪が少し気障っぽく見える上に喋り方も気障ったらしい感じだが、いやな感じの気障さではなかった。

 クレアディックは話してみるととくに危険な感じはしなかったが、得意な武器の話を聞いた時せず時に嫌な汗をかいた気がする。金髪でショートボブと言った感じの髪でかなり気が強そうな緋色の目が特徴的だ。身長は俺よりも少し高い。

 そしてその得意武器とは鞭であった。おそらく、いや絶対にこの人はドSに違いないとその時思ったのだった。さらに付け加えると雷、電撃系の魔術を好んで使うそうだ。

 たしかに俺の予想通りだとしたら良い噂なんて流れないんじゃないだろうか? そんな事を思わされた。

 ナレンスは魔術は多少使えるがあまり得意ではないようだが細剣の扱いには自信があるという茶髪で茶色い瞳のナイスガイになりそうな少年である。

 適当に声を掛けて作ったチームであるが、中距離のメル、クレアディック、長距離のミミ、壁役となれそうなザムディン、近接のナレンスと近接、遠距離どちらもこなせる俺という事で中々のバランスが取れているのではないだろうか?


 その後暫くして、全てのクラスでチームが決まった。

今回は少し短めです。

かなり長くなっているので何個かに分けるとこの位になりました。


ユニークが先日2000を越えました。 ありがとうございます。


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