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第十五話 入学試験でござる。

なんだかんだで10歳になった。


この間にたくさん魔物を倒して、金貨がウハウハしていた。


ランクもCになって前より遠くの場所まで狩りに出ることができた。途中で魔王らしき人を見つけたような気がした時もあった。向こうから「俺は、魔王だ。魔物を支配するものだ!」と言っていたもののとても弱そうに見えた。そう自分から自慢する人は対外大したことではないのである。あの時、倒していたら、次は僕が就任しないといけないし、有名なるのは勘弁だったのでそのまま見ていないことにしておいて帰ったのだった。


 10歳になったら、学園に入るらしい。でもその前に、入学試験というのがあって、それに一定条件の見込みがない者は入れないという仕組みでほとんどの者が入れると聞いた。そんな入学試験があった日のことだった。

                      ★


その日は、8歳の3月ぐらいだった。


僕は、朝起きて支度をして、父上に声をかけた。


「父上準備ができました。今すぐにでも行けます。」


「レオン、慌てるな。忘れ物はないか確認はしたのか?」


「はい!しました!もう行こうよ」


「おい。そんなに早く行っても試験は受けれないぞ。父ちゃんが恥ずかしいだけだ。」


少しテンションが下がり、声に出すことをやめた。そして130分が経ったら


「レオン。行くぞってあれ?先ほどの気合いはどこにいったか?」


「もう。待ちくたびれました。その辺徘徊していたら、気持ちが楽になりました。」


「そっか。では、行くぞ。準備はいいか?」


「筆記の方は父上や兄上にも教えてもらったのでばっちりです。魔法は、抑えるように頑張ります」


「そうだな。校舎を壊すなよ。」


「壊しませんよ。」


父上と会話をしていると、入学試験が行われる学園に着いた。いつも見ても、でかい。


「それでは、楽しみにしているぞ」


父上は、一言言って馬車で屋敷へもどった。


                 ★

学園の方に歩いていると、見たことのある人物がいた。そうリナだった。


「おはよう、リナも入学試験受けるの?」


「おはよう、レン君。受けるよ。少し自信ないけど」


「大丈夫。受付の方に行こうか。今日は第一王子様も受けに来ているの?」


「そうらしいね。お父様はあったら自己紹介しておけとうるさいのよ。イケメンらしいよ。」


「名前覚えてもらった方がいいような。イケメンか、もう負けたよ・・・・。」


「いや、競う必要はないよ。だって、もう負けてるよ」


「え?そんなにか。まあ、いいや」


〈おや。何か噂をしているようだね。〉


「「誰ですか?」」


〈私が第一王子だが?〉


「「えーー。本当にイケメンなんですね。」」


〈それはどうも。よろしく。〉


「「はい。よろしくお願いします」」


「「僕は、私は、−−−−−−−−−−−−−−」」


〈落ち着いてくれ。一人ずつ言えばいいよ」


その時、二人で目線で訴えていた。リナの方が怖くなってきたため譲ることにした。


「私は、リナ・オリオールとも、申します。よろしくお願いします」


〈はい。よろしく〉


「僕は、レオン・サントスとも、も、申します。よろしくお願いします」


〈はい。よろしく〉


〈俺は、ゼアン・クラシアンと言う。学園では王子というは関係なく話してもいいからな〉


「「はい。」」


そんなこんなで三人で受付の方に向かい、試験に向かった。


とても簡単だった。余裕過ぎて、時間もあまり途中で眠たくなっていた。転生前の記録を使おうと思っても使う時がない。役に立てない。


筆記の試験が終わり、次は魔法のほうだった。


魔法の方は、的がありその的に自分の得意な魔法を打てばよいものだった。


父上とも言っていたように、抑えめに行こうと思っていたのに叫んでしまった。勿論的は粉々になったが、闘技場の壁は少し欠けたぐらいで大事には至らなくてほっとした。


すべてが終わったので帰ろうとおもったが、僕の名前を呼んでいる気が・・・。ゼアンだった。


「おい。あの光魔法、威力すごいな。お前もこれで有名人になれたな。」


「まじか。叫んでしまうとつよくなってしまうから気を付けてはいたけど・・。」


「そ、そうか。それではまた。」


「では。」


リナが待っていてくれていた。


「レン君。闘技場でとても大きな音がしていたけど、魔法普通に打ったでしょ。」


「やっぱり、ばれていた?」

「ばれるも何も、あんなに大きな音がすれば、誰だって驚くよ。私はすぐに感づいたけど。今回の主席はレン君かもね」


「そんなぁ。いやだな。ゼアンがやってくれないかな?」


「やらないね。学園はそういう差別はしなことになっているから」


「わかった。それでは父さん待っているから帰るよ」


「私も待っているから、では」


「では」


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