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どんどん集合!仲間達

「こんにちわ~!山下さんちですかー?」

みちるはチャイムを押しているのに、ドアをノックして翼が出てくるのを待っていた。

「あんた、そんな大きい声出さなくても聞こえるわよ。……それにしても、翼のヤツ。何の用かしら」

よしみが小首を傾げながら待っているとガチャリとドアが開いた。

「お、来たか。思ったより早くてよかったよ」

「翼くん、どうしたの?そう言えば、道の途中にバイクが止まってたけど、あそこは駐車禁止じゃない?」

「ああ~。それがすっごく関係してるんだ。……でも、あそこはやっぱまずいか。ちょっと移動させてくるから、入って待っててくれ。あ、男の人がいるけど、気にすんな」

そう言いおいて、翼は行ってしまった。

「……男がいるって、言ってたわよね?どういう事かしら……?」

よしみは玄関のドアを少しだけ開けて、部屋をのぞき込んだ。

「ん……?男なんていないわよ?」

みちるも同じように部屋をのぞき込む。

「えっ。どれどれ?」

水の流れる音が聞こえる。水の音が止まると、ふらふらした足取りで男がリビングに向かって歩いていくのが見えた。

「誰だろ……?あの人、なんかふらふらしてるけど」

「なんかさー……あたし、アイツヤバげな感じがするんだけど」

「ヤバげって?どういう意味で?」

「何か厄介なことに巻き込まれそうな……」

「うーん……あたしはそうは見えないけどなあ?とにかく、翼くんち上がらせてもらおうよ。暑いよ。太陽サンサンだよ」

「そうね。熱中症になったら大変だもんね」

二人は少し相談した後、翼の家に入った。


翼がバイクをマンションの駐車スペースに移動させていると、眼鏡の男が、ものすごい勢いで走ってくる。その男は翼のよく見知ったヤツだった。

「あー!俺のバイク!!!」

「あ、匠。このバイク、お前のだったんだ」

そいつの名は倉沢匠。小学生の時からつるんでいる友達で、現在もクラスメイトだったりする。

「……あっ!翼!お前、3日間もどうしたんだよ!連絡もせずに休みやがって!秋人がチョー心配してたぜ。……で、なんでお前が俺のバイク動かしてるわけ?」

「いや、な。俺の目の前で事故ったんだ、このバイク」

「はあ!?事故っただあ?ふざけんなっ!まだローン払いきってねえんだぞ!?」

匠にずずいと詰め寄られ、あわててここまでの経緯を説明した。

「事故ったって言ったって、ただ猫ひきそうになってこけただけだぜ?見たところ、故障もしてないみたいだし」

「んなら、これに乗ってたヤツは!?鞄抱えて、くそ急いでたヤツ」

「ああ~。その人なら、うちにいるぞ。」

「じゃあ、今すぐここに連れてこいよ。そいつと話をつけたい」

「無理」

翼に即答され、一瞬固まる匠。

「な、何でだ………?」

「あの人、今出歩いたら三歩でぶっ倒れそうだもん」

「う、う~ん……じゃあ、仕方ねえか。俺がお前んち行くわ。それでいいよな?」

匠は案外あっさり納得した。

「先客いるけど、それでもいいなら」

「よっしゃ!じゃあ、バイクは任せた!」

「はあ!?ふざけんなっ!お前のバイクだろうがっ!」

匠はバイクを翼に押しつけ、さっさと行ってしまった。

翼は少し不機嫌になりながらもきちんとバイクを駐車スペースに移動させた。

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