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目覚めるとそこには

7月24日…

翌日、翼と匠は早朝から病院に向かった。

「あっ、やべ、腹痛い」

病院に着いたとたんに突然匠が腹痛を訴え、トイレに駆け込んでいってしまった。翼は先に透の部屋に向かう。

透は昨晩と変わらず眠っていた。昨日と同じ椅子に座る。

「……ん?なんか肌寒い?」

空調が効きすぎているようだ。エアコンのリモコンを探す。と……

「っくし!」

くしゃみが出た。

「いっくし!っぷち!っくち!」

くしゃみは止まらずなんだか笑いが込み上げてくる。

「ふっ……ふふふふ」

ひとりで笑っていると、突然声を掛けられた。

「……翼くん……?」

「ひえっ!?」

「……翼くん、大丈夫?鼻水出てるけど……」

翼がくしゃみに必死になっているうちに透は目を覚ましていた。

「透さん!起きたんですね!」

「……ここは、病院だね?」

「はい、そうです」

「よしみちゃんは?平気だった?」

「はい、無事です」

「……翼くん、鼻水拭いた方がいいよ」

透は気になったのか、翼の鼻水を指摘した。

「あっ、すんません」

翼はティッシュを探し、鼻水を拭いてついでに鼻をかむ。

「……でもよかった。よしみちゃんが無事かどうか確認する前に僕は気を失っちゃったから」

透はホッとしたようにため息をついた。

「……透さん、あんなに血が出ててよく動けましたね。俺なら無理です」

「それはやっぱり……守らないといけないと思ったからかな。約束しただろう?危険が及ばないようにするって」

「おおお……忘れてました……ていうか、匿って欲しいってとこしか覚えてなかったです」

「……まあ、僕の自己満足さ。ところで、他のみんなは?」

「みちるとよしみは帰りましたよ。俺と匠はさっき来たんですけど、匠は腹痛でトイレ行きました」

「……そっか、じゃあまだしばらくみんなは集まらないね」

「そうですね。あ、そうだ。診察してもらった方がいいんじゃないですか?」

「……ああ、そう言われればそうだね」

「じゃあ俺医者呼んできますね」

「うん、お願い」

翼は透が頷くのを確認してから、部屋を出ていった。



「しかしだ。医者を呼ぶと言っても……」

翼はナースステーションの前に差し掛かる。

「あ、西屋さんのとこにいた子。まだいたの?」

昨晩の看護師だった。

「違いますよ、さっき来たんです。あ、透さん起きたんで医者を呼ぼうと思って探しに来たんですけど」

「あ、そうなの?ありがとう」

看護師は医師を呼び、さっと準備をして医師と共に病室に向かう。

翼はその間に戻ってこない匠を待つことにした。

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